国会通信 No.128
【質問内容「連立政権について」】
(主要民主主義国家の現状)
1993/10/25 (マンデーレポート第128回の要旨)
1 先週の出来事
@ 政治改革の審議始まる。
13日、14日は本会議。18日から、政治改革特別委員会。
A 特別委員会で質問。→18日。
B 「cp、2010年の旅」始まる。→14日。
第1回の講師は、静岡県立大学教授中西輝正氏。
C 「『フェデラリスト』を読む会」始まる。→20日。
D 「いしずえの会」第2回。→21日。講師は公明党の市川雄一氏。
E テレビ朝日問題。証人喚問決定。
2 質問の内容→→「連立政権について」
《主要民主主義国家の現状》
欧州15カ国の分析
@ 単独政権→ 4 (英、ノルゥエー、スペイン、ポルトガル)
A 連立政権→ 11
● 2党連立→ 5 (仏、伯、蘭、ルクセンブルグ、オーストラリア)
★ 3党連立→ 1 (独)
▲ 4党連立→ 5 (伊、スエーデン、デンマーク、フィンランドスイス)
● オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダの4ヶ国。
いずれも単独政権の国。そしてもとは英連邦か、英の植民地。
《連合政権の安定度》
内閣の議員在任期間達成度 (内閣がどれ位もったか)
英国(戦後)→任期の57% スェーデン → 〃 ほぼ100%
ノルウエー、 → 〃 70% ドイツ、 → 〃 60%
連立政権必ずしも不安定ではない。 なおイタリアは18%。
《連合の形態》…「選挙連合」「議会連合」「政権連合」
《連合政権の構造》
@ 「かなめ(要)政党」(Pivotal Party)
→「その政党が支持し、あるいは支持を撤回する事によって、
多数派形成に変化を与える力を持った政党」
「数」と議会の党派のなかで中道に位置する。政権安定の重石。
A 緩衝政党 (Buffer Parety)
→連合政権の接着剤。連合内閣においてイデオロギーの中間。
B 両翼政党 (wing party)
→連合政権の両端にあって比較的離反し易い政党。
《連合政権の長所》
@ 政策形成の透明度が高い。
A 有権者の政策指向に対する感受性が高い。
B 二大政党制は、政策の内容によっては、
有権者の支持構造を谷型の左右両極に分裂させてしまう事もある。
3 テレビ朝日問題
@ 椿前報道局長が「簗瀬は、普通では当選できる状況ではなかった。
彼らの当選はテレビのおかげ。」と発言した事について。
テレビの影響は否定しないが、私の当選はテレビのみのおかげではない。
第1にテレビが私を報道したのは、私の一連の行動に対する国民の共感を
感じたからである。
全国から激励の電話、手紙をもらった。
また、選挙事務所には多くのボランティアが集まった。
したがって私を当選させたのは国民の声である。
第2にテレビ朝日のみが私を報道したのではない。
A テレビと報道の自由。
・ テレビも報道の自由を有し、国民の知る権利に奉仕する義務を持つ。
また政治家は報道の自由に対して協力する義務を持つ。
この点では他の新聞等のメディアと変わりはない。
・ 報道は「公正」に行われなければならない。
しかし、「公正」さと「不偏不党」は異なる概念である。
報道は基本的に反権力であるべきであり、また中立である必要もない。
自らの主張があっても何等おかしくない。
・ ただ、活字メディアとの違いは、自らの「姿勢」や「主張」、
「価値観」を表明すべき「論説」や「署名記事」などの
場所や方法がないことであり、このため、自らの主観を客観と
混同されやすい。
ここに、映像メディアの自己規制は活字メディアよりも厳しく
なければならない理由がある。
・ テレビには、視覚、聴覚、時間性、即時性、運動性、
といった活字にない特性がある。
表現の幅は広く、また活字では伝わらない、雰囲気、表情、等
の強い訴求力を持つ。これを殺してしまっては何の意味もない。
・ テレビの長所を生かしつつ、また欠点をも注意しながら、
報道番組を作成する基本原則を明確にすべきである。
・ 今回の問題は、まだ未成熟のテレビ報道のあり方について
興味深いテーマを与えてくれた。