国会通信 No.138

 【94年は日本のシステム改革元年】

1994/1/4 (マンデーレポート第138回の要旨)


1 今年は日本のシステム改革元年 そして来年1995年を戦後50年の節目として新たな 「1995年体制」を構築する準備をすべきである。 (1) 昨年は世界が大きく変化し脱皮し始めたとき。    クリントン政権、アメリカのAPEC重視政策、NAFTA発足等    地域経済重視、細川政権誕生、ガットウルグアイランドの成功、等    「冷戦終えん」後の混乱に一定の方向が見えてきた年。 (2) 日本における変化の方向性、あるいはポイントは少しずつ見えてきた。 2 経済改革   1 不況が不況を呼ぶ悪循環のおそれ   政策無策→株式下落→含み資産圧縮→不良債権の消却遅れ→   新たな不良債権の大量発生→倒産が急増→   企業利益の圧縮・失業率上昇→最悪 2 アメリカの大恐慌の時との比較   バブルの崩壊は1929年、景気が底を打ったのは4年後の1933年。   日本のバブル崩壊は1990年。底を打つのは1994年?   「巨大なバブル崩壊後の景気調整は数年を要する」という過去の経験則。 3 対策 今回の不況は単なる景気循環的なものではない、 従って @短期のケインズ的な総需要政策と A長期の構造政策 の二つを組み合わせた総合的な施策が必要である。   T 短期的な景気対策  一刻も早く日本経済が適正な成長軌道に戻れるために。  @ 大型の所得税の減税、   A 土地流動化政策  B 不良債権消却促進政策 U 21世紀に向けた構造改革    @ 税制改革  ・ 間接税重視の税制への移行。・ 土地保有税の強化。  ・ 譲渡益課税の軽減。 ・ 資産課税の適正化。  ・ 相続税の軽減(とくに中小企業継承に関わる課税の軽減)    A 規制緩和の徹底    それと裏腹の新規雇用を創出する新事業の拡大。    情報通信関係への着目。(情報インフラ整備、いわば情報ハード)    日本のノウハウの体系化とその指導及び輸出事業。(情報ソフト)    B 21世紀の日本経済の基礎となるべき社会資本の充実    従来型の公共事業(旧来の産業構造を前提にしたハード指向)の    見直し。情報化、知識化社会といったソフト指向の傾向に対応し    たもの。