国会通信 No.139
【不況が不況を呼ぶ悪循環のおそれ】
1994/1/10 (マンデーレポート第139回の要旨)
1 不況が不況を呼ぶ悪循環のおそれ
政策無策→株式下落→含み資産圧縮→不良債権の消却遅れ→
新たな不良債権の大量発生→倒産が急増→
企業利益の圧縮・失業率上昇→最悪
2 アメリカの大恐慌の時との比較
バブルの崩壊は1929年、景気が底を打ったのは4年後の1933年。
日本のバブル崩壊は1990年。底を打つのは1994年?
「巨大なバブル崩壊後の景気調整は数年を要する」という過去の経験則。
3 対策
今回の不況は単なる景気循環的なものではない、
従って @短期のケインズ的な総需要政策と A長期の構造政策
の二つを組み合わせた総合的な施策が必要である。
T 短期的な景気対策
一刻も早く日本経済が適正な成長軌道に戻れるために。
@ 大型の所得税の減税、
A 土地流動化政策
B 不良債権消却促進政策
U 21世紀に向けた構造改革
@ 税制改革
・ 間接税重視の税制への移行。・ 土地保有税の強化。
・ 譲渡益課税の軽減。 ・ 資産課税の適正化。
・ 相続税の軽減(とくに中小企業継承に関わる課税の軽減)
A 規制緩和の徹底
それと裏腹の新規雇用を創出する新事業の拡大。
情報通信関係への着目。(情報インフラ整備、いわば情報ハード)
日本のノウハウの体系化とその指導及び輸出事業。(情報ソフト)
B 21世紀の日本経済の基礎となるべき社会資本の充実
従来型の公共事業(旧来の産業構造を前提にしたハード指向)の
見直し。情報化、知識化社会といったソフト指向の傾向に対応し
たもの。