国会通信 No.150
【「大統一会派構想」 そして、それに代わる「政策研究会構想」への疑問】
1994/3/28 (マンデーレポート第150回の要旨)
【先週の出来事】
1 予算委員会以前空転。
2 日切れ法案の処理終わる。24,25両日。
所得税減税法案はじめ計16法案2承認案件。
(自民党国対関係者は大喜び?ーー「審議妨害はしていない」との
アリバイ証明ができた、いよいよ予算委員会で総理の佐川疑惑に国
民の眼を集中できるとのヨミ。)
3 韓国大統領 日本訪問。
衆議院本会議場において演説。25日。
以前のノテウ大統領と比較し、さらに未来指向のニュアンス強める。
また、北 朝鮮の核疑惑に対し強い懸念を表明。
日米韓三国による新しいアジア太 平洋時代の構想を提唱。
4 さきがけ塾構想固まる。
4月に第1回を。最初の講師は立花隆氏か?
塾長は田中秀征。簗瀬は副塾長の予定。
5 5月ころをメドに「さきがけ」の新政策発表予定。
検討討責任者になる。
【今週の論点】
「大統一会派構想」そしてそれに代わる「政策研究会構想」への疑問。
1 石川県知事戦で連立与党の統一候補谷本氏が当選。
同構想に拍車がかかるのは当然予想される事態。
しかし??
知事選挙は「地方」の問題。
国政はより政策指向が強まる。
したがって今回の結果がすなわち国政レベルにはつながらない。
2「まとまらねば自民に負ける」というテーゼははたして正しいか。
@「自民VS非自民」という対立構図はもう古い。
これからの対立軸は「国家観」、「歴史観」であり、
「政治手法」である。むしろ、トップダウンかボトムアップかが
二つの大きな潮流。
その双方を代表するのが「さきがけ」と新生党だと思う。
新生党は、政治の現場における意思形成をトップダウン的にとらえ、
また自身の組織原理も「親分に黙ってついてこい」式の自民派閥型である。
しかし、「さきがけ」は、政党内の意思形成においても、
政策形成の手順においても、合意形成のプロセスを重視する。
ボトムアップ型政党の代表である。
両者はあいいれないし、またむしろ日本の将来の政治のためにも
双璧として対じすべきである。
渡辺美智絵雄氏の出版予定の著作は、これからの政党の対立軸を
「公益優先」か「民意優先」かで整理している(自分は公益派と位置付)。
これは正しい分析と思う。
そして「さきがけ」はこの分類から行けば「民意優先」の立場であり、
新生党は「公益」派であろう。
両者は実は将来においてあいいれない。
A昨年6月の自民分裂は「保守革命」である。
保守のメニューは自民独占ではなくなった。
このことの意味は重要。
「まとまる」ことは、新保守3党の個性をそれぞれ解消する事。
せっかく出現した新保守のイメージを残して戦った方が自民党の
支持基盤を堀崩す事ができる。
「まとまる」ことは、かえって自民党を救う事になり、自民は回復する。
B選挙に勝つための無原則の連合は「野合」でしかない。
新生党、社会党、公明党など政策も体質も違う政党が、
ただ選挙に勝つための目的だけで合体した、
得体の知れない「無原則合体政党」に国民の支持は高まらない。
C何が入っているか分からない『闇鍋政党』と、
古いが味の分かっている『一部腐敗政党』のどちらを国民話選ぶのか。
味の分かっている分、意外に自民を選んでしまうのではないか。
Dまとめられ、柵の中に囲いこもうとする際にもっとも重要なのは
候補者調整原理である。
これをふせたままでただやみくもに柵の中へはいれと提案するのは
無責任きわまる。さらに、調整は「私が最終的に判断します」などと
人的なおまかせでは危なっかしすぎるのではないか。
3 統一会派構想に代わる「政策研究会」の結成を持って
候補者調整の「踏み絵」にしようなどとの考え方は、
一種のペテンでしかない。
あまりにも姑息すぎて言語道断である。
新党構想を言うのなら、まず高々と「理念の旗」を掲げるべきである。
4 いま予算をあげることに全力を注ぐとき。
佐川問題はボデーブローのように細川政権に効いている。
総理もさらに積極的な疑惑解明の努力をすべきである。
再編ごっこにうつつを抜かす暇はないはずである
もう古い。
これからの対立軸は「国家観」、「歴史観」であり、
「政治手法」である。
むしろ、トップダウンかボトムアップかが