国会通信 No.162

 【自民党離党1周年の感想】

1994/6/20 (マンデーレポート第162回の要旨)


【先週の出来事】 14日 民間臨長の「小選挙区制度選挙実施」の署名活動集約    賛成者 264+42=306 15日 細川疑惑について深山証人喚問実施 17日 さきがけ塾 開塾式で開会挨拶 17日 今後の方針について幹部協議 【離党1周年の感想】 【国連大使の常任理事国入り希望声明について】 1 常任理事国になることの問題点 (1) 常任理事国に期待される役割   @世界の戦争の危機を回避する役割   A世界の平和戦略について発言し得る能力   B国連の現状でなし得ない事、PKO、「国連軍」のいずれにも   C該当しない活動を場合によっては、なし得なければならない事。 (2) 常任理事国の責務   @常任理事国には、軍事参謀委員会のメンバーになることが予定    され、当然何らかの軍事的な責務を負わされるはず。この点が、     政府からは明らかにされていない。根拠なく大丈夫と強弁するの    みである。    {参考}国連憲章 42条【軍事的措置】 安全保障理事会は、           (非軍事的措置では不十分な事が判明したときは)           国際平和及び安全の維持又は回復ニ必要な、           空軍、海軍又は陸軍の行動をとることができる。 47条【軍事参謀委員会】 1 国際平和安全維持のため安全保障理事会の軍事的要求、   理事会の自由に任された兵力ノ使用及び指揮、   軍備規制並びに可能な軍備縮小に関する全ての問題について   理事会に助言及び援助を与えるために、軍事参謀委員会を設ける。 2 軍事参謀委員会は、安全保障常任理事国の参謀総長又は   その代表者で構成する。 3 軍事参謀委員会は、安全保障理事会の下で、   理事会の自由に任された兵力の戦略的指導について責任を負う。 A 日本だけ独自の活動ができるか。その際に国際的避難が浴びせ   られないか。についても心配である。 B すでにアメリカの上院では、軍事力を持たない国が常任理事国   になる事に対する懸念を表明した決議がなされている。 (3) 日本の準備は、まだ整ってはいない。   常任理事国は、世界の平和を守るために、主体的に判断し、独自   に行動し得る能力を持たねばならない。しかし、日本の現状はどう か。 @ 「眼・耳・鼻」 情報の収集、分析のための機構整備は不十分    である。湾岸戦争の時の情報過疎の経験は、記憶に新しい。あの時    からまだそれほどの進歩があるわけではない。 A 「頭脳」 独自に判断し、決断できるシステムが日本にできてい    るか。 B 「手足」 憲法上、「国際紛争を解決するための武力の行使は許   されてはいない」。また、憲法の平和主義から、ぎりぎり認められ   るPKOの活動も始まったばかり。安全保障常任理事国として独自   の行動するための手足としては全く不備である。 C 「口」 日本の立場を世界に納得させられるだけの政治力があるか。  (3) 日本国民の意思は問われたか。  以上、常任理事国になるためには、多くの問題点があるにもかかわらず、  国会での議論、国民へのきちんとした問いかけは行われていない。  常任理事国になれば、かならず日本の進路に大きな変更が起こる。  国民の選択が不可欠である。 2 外務省の独走傾向に懸念。「官権政治」の典型例。 (1) 外務省の誘導的姿勢、独走的姿勢、既成事実を作ろうとする姿   勢には、眼に余るものがある。 @ 昨年解散後の国連での発言。 A 世論調査の実施。設問の作り方が誘導的。公平ではない。 B 「核行使が適法であるとの」陳述書。考えようでは、先輩P5の   諸国へのあゆついしょうではないか。 C 前国連大使の都内での活発な講演。 D 「核開発能力」ヲ肯定し、すぐ否定する首相発言。 (2) 小和田国連大使の独走は問題である。内閣の意思といっても、    国会で異論がある。