国会通信 No.166
【自衛隊合憲論への転換】
1994/7/25 (マンデーレポート第166回の要旨)
【先週の出来事】
・村山首相所信表明演説。(18)
・筑波の土木研究所、建築研究所、国土地理院視察(19)。
・村山首相。自衛隊、日米安保、について歴史的な見解変更。(20)
・長良川河口堰差し止め請求訴訟に判決。原告敗訴。(20)
・CP研開催。講師はピーター・タスカ氏。
・東京湾横断道路について視察。(22)
【自衛隊合憲論への転換】
1 本会議の雰囲気
・固唾を飲んで、村山首相の言葉に聞き入る。
・「自衛のための必要最小限の実力組織である自衛隊は憲法の
認めるものである。」と言い切った瞬間、本会議場はどよめきが。
・社会党の歴史的転換。音を立てて、
55年体制が崩れていくのを目撃した。
2 自社さきがけ連立政権の目的の一つが早くも実現した。
(1)社さの政策協議に、あえて自衛隊承認を盛り込んだ
さきがけの思惑が、早くも効を奏した。
(2)この政権は、自社双方に自己変革を迫るのが目的の一つである。
自民党への自己変革要求も重要。
自民党に向けられた自己改革の刃、それは戦後50年問題。
政策協議であえて1項目設けているのは私の考え。
(3)この点について、所信表明では、アジアとの相互理解のための
交流センターの設置や歴史研究についての助成、資料センターの
設置などかなり具体的にふれられた。この点は大いに評価する。
(4)これについて、村山首相はもっと強く自民党に迫るべきだ。
靖国神社参拝問題について、憲法判断を避けた点については、
自民党に配慮しすぎ。私としては賛成できない。
3 意義
・不毛な対立の消滅。いままでは国の基本政策について意見対立。
政策論議ができず、また世論が遠心的に分離するのみ。
自衛隊を継子扱いする事で逆にシビリアンコントロールが困難な状況に。
・これからは、実のある防衛論議が可能に。
【ピータータスカ氏の話】
1 概要
・21世紀へ向かう日本。構造変換が必然。
このための急激な変化を要求するのが小沢。
変化の結果発生する既得権を失って転落する社会階層
の不安や混乱を収集するのが武村。
「変化」を代表する小沢と「安定」をもとめる武村が
交互に政権を担当しつつ21世紀に向かっていく。
・大企業は省エネ省人間で縮小。
そのために発生する余剰労働力を吸収するのが中小企業。
第3次産業の活性化が重要。
2 評価 ・示唆に富む。同感。