国会通信 No.175

 【税制改革大綱】

1994/9/26 (マンデーレポート第175回の要旨)


【先週の出来事】 ・20日 建設慰霊祭に出席。大臣の代理。追悼文朗読。増上寺。 ・21日 さきがけ総務会。「常任理事国入り」問題の処理につき激論。 ・22日 与党税制改革大綱まとまる。 ・25日 大相撲九月場所で、大関貴の花に総理大臣賜杯を授与。 【税制改革大綱】 1 骨子 (1)「法案処理」 所得・住民税減税の継続と消費税率引き上げは、   一体として関係法律に盛り込む。 (2)「所得・住民税減税」 今年度実施している所得税、   住民税の減税(5兆5千億)は、1995年から   所得・住民税の税率区分などを見直し、中堅所得層を中心に   恒久減税3兆5千億円を実施。   また、95年、96年は15%カットの定率減税を実施。   (96年度の定率減税は景気の動向で再検討も) (3)「消費増税」 現在3%の消費税率を3年後の97年4月から   5%に引き上げる(国の消費税が4%、地方消費税が1%)。   但し、税率の上げ幅は96年9月までに見直す事ができる。 (4)「消費税制度の見直し」 益税批判対策  @限界控除制度は廃止。  A簡易課税制度の適用を圧縮(課税売上高4億円以上を2億円以上に引き下げ)。  B仕入れ税額控除で、伝票(インヴォイス)の保存を求める。 (5)「地方消費税の創設」 消費譲与税を廃止し、   都道府県税としての地方消費税を創設する。   税率は国の消費税の25%(従って1%)。   徴税は当面国が代行。 (6)「その他」 逆進性批判対策  @福祉対策として新ゴールドプランを前倒し実施、   ホームヘルプサービスの充実、老人福祉施設拡充のため、   95年度1千億円、96年度2千億円、97年度5千億円を充てる。  A老齢者福祉年金の受給者に対し、消費税率引き上げの   負担増緩和のため、500億円規模の臨時給付金を支給。 2 評価 (1) 「行革なくして税制改革なし」が貫けなかったのは、誠に残念。 ・9月12日づけで発表の「さきがけ歳出削減案」    @公共工事の建設コスト削減=1兆3300億円  A特殊法人の整理・合理化 =8700億円   B Aに伴う国債消却負担軽減=2000億円  計 消費税@%分に当たる 2兆4000億円の歳出削減を提案。 今回「福祉・行革・税制」の三位一体が歌われたものの、 数値目標や具体的実施手順まで示され得なかった事は、 さきがけにとってきびしい結果である。 (2)「福祉ビジョン」の具体的な数字を示せなかった事も残念である。 (3)「見直し規定」に、「行財政改革の推進状況」をあえて入れた。   これは重要な意味。   一般に見直しは消費税のさらにアップする事を容認した規定と解釈。   しかし、さきがけとしては、行財政改革が進まなかった場合の   含みと解している。   できなかった場合については非情な決断で臨まざるを得ない。   ヤに総理大臣賜杯を授与。