国会通信 No.186
【土地税制について】
1994/12/19 (マンデーレポート第186回の要旨)
【先週の出来事】
・12日 土地税制についての政調集中審議
・13日 〃 についての意見集約
・14日 さきがけ総務会。
税制とりまとめについて激論
NPS支援検討PT設置決定。座長に就任。
・15日 政務次官会議開催。
・15日 NPS支援立法につき自民党加藤紘一政調会長に説明。
・15日 予算大綱・税制改革大綱決定。
・16日 NPS支援立法幹部会議開催、今後の方針に付いて議論。
【土地税制について】
(1) 不動産長期譲渡所得税についての党内論議。
引き下げ論者と現行維持論者の対立。
(2)両説の論拠
@現行維持論者は、菅直人氏、五十嵐文彦氏、
・日本経済の構造変革論、「ハイコスト経済」の変革の契機
・土地税制を不安定にする事は土地政策の見地から好ましくない。
・バブル再燃の恐れ。
・土地持ちは金持ち。金持ちへの配慮は不要。
A引き下げ論者(簗瀬進・小沢鋭仁)の論拠
・日本経済失速の懸念強い。
・地方経済は非常な停滞。土地が動かなければ経済は活性化しない。
・バブル再燃の恐れは少ない。
・「好むと好まざるとに拘らず政治問題化した。
・さきがけがこの問題で矢面に立たされるのは良くない。
(3)手続き上の問題
@簗瀬の五十嵐批判
・個人の立場、党内の意見をまとめる立場、
連立与党全体の座長としての立場の3つを混同。
党内で異論があるにも拘らず、自らの個人的見解が
党の意見であるかのように受け取られるような発言が
あった事に付いてはおかしい。
A簗瀬の菅批判
・政調会長の立場で意見集約がなされる前に
すでに引き下げ反対が党の意見であるかのように
外に伝えているのはおかしい。
・意見対立する場合は、一任処理ではなく、多数決に従うべきである。
(4)最終の各人の意見
・引き下げ論を明快に述べたのは私だけ。
・引き下げ論の趣旨に賛同しつつ一任したのは、小沢、玄葉、荒井。
・その余は反対。
・結果としてさきがけは反対となった。
(5)連立与党の最終結論
・現行39%、バブル前26%の間をとった譲渡益4000万円以下の場合
32.5%で決着。
【「いじめ」問題について】
(1)政務次官会議で「いじめ問題」緊急アピールが報告された。
(2)いじめ問題の本質に付いて議論。
私の論点
・これは文部省の教育方針の根幹に係わる問題。
大量生産、大量消費、大量廃棄時代に即応した人間像を
教育の目標にしてきた。この変更が迫られている。
・いまの教室も職員室も疑似全体主義ではないか。
全体主義は価値観が一本に統一され、集団への参加が
強制される所から始まる。
「お受験」というTV番組が高い視聴率を取ったように
今の日本は家庭も学校も社会も受験一本やり、
まさに価値観は一本化されてしまっている。
そして、義務教育制度の中で子供達は学校社会科ら
簡単に逃げ出す事は出来なくなっている。
・いじめの本質は、このような教室という疑似全体主義社会から
うまれるストレスにあると考えるべきである。
だから、現代のいじめの被害者も加害者も特定されない。
いじめの対象はある意味では誰でも良い。
例えばいじめに反対しいじめられている子供をかばった者が
次のいじめの標的になる。
その意味ではいじめは循環する。
肉体的ないじめのみならず、精神的ないじめまで含めれば
いじめはどこの学校でも日常的に存在する。
(3)私の結論
・文部省の基本的な指導要領自体変えるべきである。
・新時代に対応した人間像を打ち出せ。
経済発展の見地、民主主義の発展の見地、多様な創造性に富む
社会の形成、いずれをとっても教育は最大のポイント。
・そのポイントは
@多様性の許容
A他人への寛容
B論理的な思考能力
C創造力の強化
・村山内閣の基本政策として教育改革を打ち出すべきである。
いての政調集中審議