国会通信 No.207 


【戦後50年決議について】

1995/6/5 (マンデーレポート第207回の要旨)



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【先週の出来事】

1 26日 国際大学グローバルコミュニケーションセンターで
 新党さきがけインターネット勉強会 開催。
 会津 泉氏から多くの示唆を受けた。

2 30日 さきがけ拡大政調会
 特に理容師・美容師2法の改正案について議論。

3 31日 総務会
・焦点の「50年決議」の問題について議論。

・「侵略」「植民地支配」の2つの歴史認識に
ついては譲れないこと。

・その他の点については、最終的にプロジェクトチーム
座長の荒井氏、武村氏、田中氏、鳩山氏、菅氏の5名に
一任する事にした。

・私は特に謝罪の前提としての事実認識のほうが
より重要であると主張。日本とアジアとの間にあ
る歴史認識のずれを埋めていく共同作業を国家的
なプロジェクトとして行うべき事を要望した。

【戦後50年決議について】		
1 なぜ、決議を行うべきか。

1) 対外的な意味 信頼関係の醸成 

50年を契機に、わが国に対するアジアを初めとした
諸外国からの根本的信頼関係を再構築すべきである。

信頼関係はすべての外交関係の基礎である。
残念ながら日本においては第二次大戦の因果関係を
冷静に分析したうえでの理性的な反省が未だ不十分である。

それどころか、歴史的事実を直視する姿勢が欠けている。
そのため、今もって諸外国特にアジアとの間での根本的な
信頼関係が確立されていない。
95年をこの信頼関係確立のスタートの年にすべきである。

2)日本人は、過去の歴史を直視する勇気に欠けてきた。

過去の歴史を冷静に振り替える辛い作業の中で、
初めて主体的に自己決定する力が湧いてくる。
新たな未来を創造するためにも過去の過ちの原因を厳しく
見つめる必要がある。

3)よくよく考えると「政治改革」・「行政改革」・
「民主主義」などの現代のテーマは、戦前の日本が
抱えていた病理的問題とかなり共通点を持っている。
過去を分析することで、現在の問題を解決できる
有益な示唆が与えられる。

2 なぜ、国会で決議する必要があるのか。

・政府の言葉や天皇の言葉ではなく、国民の代表としての
 国会での決議だからこそ一段と重い意味がある。

3 決議の中で特に重要なことはなにか。 

1)我々は戦後50年を契機にアジアの人々と
我々の間に存在する認識のギャップを埋めていく
作業に着手すべきである。
われわれは過去の事実を知らなすぎる。

2)以下は私の体験であるが
・4年前シンガポールのラッフルズ記念館訪問。
「シンガポール市民は日本に占領された歴史を絶対に忘れない」
とのアピールがあった。観光名所のど真ん中のこの言葉に衝撃を受けた。

・昨年3月ソウルの独立記念館で「創氏改名」の戸籍謄本の展示を見た。
「宏秀全」さんの戸籍は赤鉛筆で抹消され「広山秀夫」と書き換えられていた。
 赤鉛筆の棒線はたった一筋だが、完全に「宏」さんの人格を否定した。 

・昨年8月南京に行った。「南京大屠殺記念館」の夥しい人骨を見た。
日本の一部には3万人か30万人かにこだわる人がいるが、虐殺の事実に
間違いはないのだ。

◎我々は、眼を背けず、過去の歴史に真剣に向き合う勇気を示すべきである。
これがもっとも重要であり、それなしではアジアとの真実の信頼も、
また日本の未来も決して生まれてはこないと考える。

また、われわれの子どもたちにも戦争の歴史をしっかりと教えるべきである。
韓国の独立記念館にしても南京の大屠殺記念館にしても修学旅行の
コースにしても良いくらいである。