国会通信 No.212
【選挙結果と今後の政局】
1995/7/24 (第212回 マンデーレポートの要約)
【選挙中に訴えたこと】 1 現在の日本の閉塞状況 1) 経済 バブル崩壊後、歴代内閣が行った補正予算総額は50兆を越す。 また景気対策の3種の神器「公共事業、公定歩合引き下げ等の金融政策、減税」、 このカンフル注射を打っても効き目なし。高度経済を実現した日本のシステムが、 現在の世界の状況に対応できなくなっている証拠である。 2) 政治 どの政党も当たり障りのないスローガンばかり。有権者の意識と乖離。 3) 社会・教育 オームは「歴史の淀みから出てきた一匹の蠅]。理科系エリートの 転落そして「いじめ」の問題は、「偏差値という価値観 一本主義」の弊害。 2 これを打破するための方針 官権国家の打破、「民権国家]の確立しかない。 1) 高度経済成長を演出した日本のシステム→「官僚による国家経営システム」(官 権国家)これがもう通用しなくなった。 2) 日本社会の分析 現在の日本社会の構成要素は「会社セクター」と「官僚セクター」のみで、後は バラバラに分断された「個人」しかない。成熟した「市民社会」の出現こそ重要。 3) 横断的な、多様な、市民セクターの成立こそ、現在の日本の閉塞状況を打開する鍵。 4) 今までの政治も行政も、横断的な市民社会の存在を前提にしていない。 むしろ行政の本音は市民不信である。 5) 経済も、横断的な市民社会が出現すれば、そこに必ず新しい「雇用」や「産業」 が出現する。 ex どの「政党」も新産業の代表として「通信」産業をあげる、しかし、「なんのた め」に通信産業を伸ばすのかの目的認識が欠如。「通信基盤]は横断的な市民社会 形成に必要な手段として認識すべきである。 3 民権政治の主役は「市民]「地方]「女性]「若者]。 4 民権政治確立のための2つの柱。1つは「行政改革」・もうひとつは「ボランテ ィア革命」(市民活動推進立法の必要性) 【選挙結果と今後の政局】 1 与党3党は、改選議席の75議席を大幅に下回る65議席。新進党は改選19議 席を倍増以上の40議席(午前4時半現在)。 さきがけは、目標5議席中3議席。東京、神奈川の地方区を落とす。 (水野さん、堂本さん、奥村さん、当選おめでとうございます。 中村敦夫さん、石川好さん、本当に申し訳ありませんでした。) 2 さきがけ敗北の反省。 1) 改革姿勢を明瞭な行動で示せなかった。 2) 地方組織の非力。 3) 連立政権の相互牽制効果が、特に震災対策や景気対策にマイナスに。 ただ、新進党の勝利は低投票率と「真面目」な創価学会票だよりであって、完全な勝 利とは言えないのでは。また今後創価学会による政党支配はより顕著になり教祖の二 重支配の恐れが出てくる懸念あり。 3 今後のさきがけのスタンス (午前1時から4時まで、みんなで議論。) 1) 村山政権に参加することには同意。 2) 但し、個別案件(内閣法改正、市民活動推進法等早急に検討)を提示して提携。 実現できなければ連立解消も考える。 3) 政権参加の位置付けについても再検討。