国会通信 No.229
 

【新経済計画決定】

1995/12/04 (マンデーレポート第229回の要旨)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【先週の主な活動記録、参加した主な会議】
●27日 新都フォーラム95に出席 (ニューオータニ)
●同日 「辻説法」出版記念 主催(虎ノ門パストラル)
●28日  新経済計画 了承 (与党政調)
●12月1日  〃   閣議決定   
●3日  やなせ進インターネットサロン オープン
●今週は予算陳情の各種全国大会目白押し。
 来賓紹介早々に脱兎の如く退出。滑稽にして空虚。

【新経済計画のポイント】
1 これまで12本の経済計画とは根本的に異なる
 「構造計画」の必要性を提言。

2 新経済計画が目標とする構造改革のメニュー。
 3つの柱、4つのインフラ、そして行政改革、財政改革。

3 3つの柱の内容
(1) 自由で活力ある経済社会の推進

 1) 高コスト構造の是正・活性化の推進
  ●以下の10分野を指摘、コスト削減や活性化の目標を設定。
 [物流、エネルギー(都市ガス、ガソリン、電力)、流通、
  電気通信、金融サービス、旅客運送サービス、農業生産、
  基準・認証・輸入手続、公共工事、住宅建設]

 2) 新規事業の展開・雇用の創出
  ●ベンチャー企業・創造的中小企業支援
   ●7つの成長期待分野の指摘
    [情報通信、企業活動支援、人材、医療保険・福祉、
   余暇・生活、良質な住宅、環境]

 3) 労働市場の整備
 4)  金融システムの再構築
 5) 首都機能移転等の地域経済社会の展開

(2) 豊かで安心できる経済社会の創造     

 《少子・高齢化社会への対応》  
 1)  老若男女共同参画社会の構築
 2)  1800時間労働の達成・定着
 3)  社会保障に対する将来の不安解消

《安全で快適な暮らしの実現》    
 1)  ゆとりある住宅と都市構造の形成
 (1戸あたりの平均床面積:100平方メートル
  住宅建築コスト:現在の2/3程度 
  通勤時間:自宅ーオフィスおおむね1時間程度)

(3) 地球社会への参画
 1)  内外に開かれた社会の構築
 2)  世界経済の枠組み作りへの積極的参加(APEC等)
 3)  地球環境問題などの地球的課題への貢献

4 4つのインフラ整備
1) 人材の育成・能力開花型社会の構築
2) 科学技術創造立国
3) 高度情報通信社会の構築
4) 32の社会資本整備目標

【新経済計画の評価】
1 従来の経済計画の延長線ではだめ、構造改革なしで
 日本経済の苦境は脱却できないと、正面から認めた点は良し。

2 構造計画のメニューも総花的ながらよく整理できている。

3 しかし、各省庁の提出してきたものの寄せ集めの性格は
 どうしても抜けきれない。各省庁の「調整官庁」の性格が強い
 経済企画庁の限界を示している。

4 やはり、最終的には現在与党政策調整会議の予算・シーリング制度検討
 プロジェクト(私もメンバーの一人)で行っている、大蔵省の予算決定シ
 ステム自体にメスをいれなければ効果がない。

 大胆な「スクラップアンドビルド」の採用、また政治的判断の下で多数の
 メニューのプライオリティーを決めていくことが最重要だと考える。
 プロジェクトチームの検討段階は先日、新聞テレビの有識者のヒアリング
 をようやく終えた。結論を急がねばならない。