国会通信 No.230
【予算・中国訪問】
1995/12/11(マンデーレポート第230回の要旨)
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【先週の主な活動記録、参加した主な会議】
●4日p2〜p5 与党政策調整会議 開催。
平成7年度予算について各省庁プロジェクト
チームからヒアリング。15日の予算大綱決定
めざし、大詰めの作業。
●〃p5〜 「土地税制緩和と景気を考える会」
講師 筑波大学教授 宮尾尊弘氏
●5日p1 予算大綱起草委員会 開催。
●〃 p6 成田から北京へ出発。
●6日a10 政治協商会議外交部と会談。
p3 日中友好協会会長孫平化氏と会見。
p5 共産党中央政治局常任委員 胡錦涛氏と会見。
●7日p1 成田着
p4 さきがけ核問題特別調査会 主宰。
原子力エネルギーにつて科技庁をヒアリング。
p7 ネットワークデモクラシー研究会出席。
●8日p2 与党政策調整会議
p4 衆議院本会議
新進党のNPO法案趣旨説明。
【連立与党の予算作りプロセス】
1 連立与党の政策決定プロセスは、おおむね
以下の経路で行われ、各部会の座長は原則2カ月間の
持ち回り、そして決定は各党一致が原則である。
私はさきがけの政策調査会長代理として以下の3)の
メンバー。
1)各党内担当部会(例 外交部会、運輸部会)
↓
2)省調整会議(例 与党外交調整会議 )
↓
3)連立与党政策調整会議(各党政策担当代表者が参加)
↓ (11、12月の座長は自民党の山崎政調会長)
4)閣議決定
2 上記4日に行われたヒアリングでは、各省調整会議の
まとめてきた予算案のチエックが集中的に行われた。
引き続き予算編成大綱案の起草が行われ、15日までに税制大綱と
予算大綱を決定。25日に平成8年度予算を決定する予定。
3 予算重点化枠(3000億円)についての具体的検討は
与党公共事業ワーキングチームにおいて11日から開始。
【中国訪問】
1 今回の訪中の目的
●「日中友好の井戸を掘った人たちがそれぞれ年老いた。」
ので若い人たちに日中友好の新しいパイプを作りたい、
(孫平化氏 談)との言葉通り。
●私としては、
中国の最近の経済事情の情報入手、中台の緊張関係の現状把握、
核実験続行に対する反対意思の表明とCTBT条約締結についての
積極的取り組み説得、等が目的。
2 訪問メンバー
最初は自民、新進、社会、さきがけ各党の若手で行くはずが、
新進党は党首公選、社会党は新党、自民の参議院予定者は
宗教法人法改正とそれぞれの都合のため不参加となり、
結局自民塩谷立、さきがけ私、民主新党ク海江田万里の3名に
なってしまった。
3 今回の訪中の最大の目的 「胡錦涛氏」。
1) 彼はまだ50台前半。中国共産党の中央政治局委員のなかで
もっとも若い。銀縁の眼鏡をかけて中肉中背の優しい感じ。
しかし、ときどき見せる鋭く厳しい表情にはただならぬものを
感じさせる。
将来の中国の指導者は彼と呉報国の二人と言われている。
2) 彼には、持論の核実験再開はNPT体制を崩壊させる、
核の拡散に必ず結びつくから、実験は中止すべきであると主張。
しかし、「中国は無核国には核攻撃しないと宣言している唯一の
核保有国。心配はない。」との公式的な見解を示すのみ。
しからば、CTBT条約の締結では「禁止対象の核実験に例外を
設けるべきではない」と主張。これについては「96年内に
締結できるよう積極的に取り組む」と言ったものの「例外」
の問題については口を閉ざして答えなかった。
4 台湾の問題は中国外交の最大課題
1) 中国語が堪能な海江田さんは、
政治協商会議(日本にあてはめれば参議院。人民会議が衆議院)
の外交部副主任が台湾総統の李登輝氏を独立派と明快にみなし
ている点に注目していた。朝鮮問題や南沙諸島問題は落ちつい
ているとし、最大の外交関心事を台湾問題に注いでいる様子が
ありあり。洛獅ノ台湾初の大統領選挙が行われるが、
これにより独立の色彩が自然に高まることを中国は大変懸念
しているようだ。
2) それにしても台湾の対岸地域である南京地域は
軍の管理上は南京「軍区」であるが、これを最近
南京「戦区」に昇格させたと説明され、要注意の感を深くした。
5 中国の経済について
今年のGNP成長率は10%を越える模様。めざましい発展。
しかし、多くの問題点もあるようで、駐中公使の見方は早晩壁に
突き当たると見ている。なにしろ、中国の価額体系は外国人用と
自国人用の2本建て。外人向けのものはなんでも高すぎる。
いま、欧米諸国も激烈な投資競争を展開中だが、自国と変わらぬ
高い資本を投下したのち、中国市場でペイするようになるまで
の長い時間に持ちこたえられるかが分かれ道である。
帰りの飛行機でとなりに座ったデトロイト住まいのフォード社員が
中国とのビジネスは「Wating Game」だと評していたが
その通りである。