国会通信 No.235
【橋本内閣誕生】
1996/1/16(マンデーレポート第235回の要旨)
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【先週の出来事】
11日 第135臨時国会 召集
橋本龍太郎氏 首班指名。
その後組閣。さきがけからは
田中秀征 経済企画庁長官、菅 直人 厚生大臣
が就任。
【橋本内閣の印象】
1 意義
○ 「経済改革特命政権」と意義づけたい。
資産デフレを脱却し、実効性のある規制緩和を断行しながら
21世紀の産業・社会の基本的インフラである高度情報通信基盤整備
のための抜本的な政策を樹立する等、
わが国の経済構造を改革するのが第1の意義である。
○ 「バブル総括・行政改革」が第2の意義である。
住専問題を徹底的かつ総合的に検証しつつ、
同時にこれをバブルの最悪の帰結であり、
また大蔵省中心の官僚政治の弊害が集中的に露出した結果であると
認識したうえで、バブルの原因結果について総括すべきである。
○ 政治家一人一人が自己批判の精神で住専問題とバブルの総括に
取り組むべきであり、
また1989年8月10日から1991年10月14日まで
の2年2カ月の長期間大蔵大臣に在任した橋本総理自らも率先して
この問題に取り組む義務がある。
2 さきがけがこの政権に加わる意味
・ 上記2つの特命、すなわち経済改革及びバブル総括について
さきがけはその推進役となり、また厳格な監視役になるべきである。
3 梶山官房長官就任の影響
・ 自民党のなかの「世代間闘争」及び「旧経世会対アンチ経世会」の
対立が激化される予感あり。
・ 同氏は保保連合の可能性を否定せず、この点自社さの三党連携を
重視してきた加藤幹事長等との路線対立が顕在化?
【田中経企庁長官就任と「社さ新党」】
・ さきがけの「社さ」路線急傾斜への危惧。
・ 「社さ」新党は急ぐべきではない。
・ 私は「さきがけ」が核になって
経済的には自由主義、対外的には謙抑主義、
組織的にはアンチ・ヒエラルキー型、
の政党を目指すべきであると考えている。
・ そのためにも
社会党のみに傾斜すべきではなく
「自社さ」を基本に考えるべきである。
そして、新党結成を短兵急に実現する前に
政策協定、選挙協定、の手順をふんでいく事が望ましい。
・ いまや、社さ新党の魅力はあまり認められないのではないか。
多くの有権者は小政党と斜陽政党の自己保全としか見ていない。
新党結成にはかなりのエネルギーが必要だが、
もはや溶鉱炉の熱は冷め切っていやしないか。
・ 確かに小政党は小選挙区には不利かもしれない。
しかしだからといって有権者は理念なき数あわせを
望んではいない。
「すっきり、くっきり、やせ我慢」が今のさきがけには
もっとも必要ではないか。
小選挙区制度だからと言って恐れる必要はない。
政治家としての理念と姿勢が鮮明に有権者に理解されることこそ
もっとも重要である。
・ 15日付け読売新聞の「社さ新党5月で合意」の記事は
さきがけの党内議論が集約されていないのだから、真実ではない。
・ 例え武村代表と村山委員長の間で合意ができていたとしても
合意は個人レベルのものでしかなく、党内手続きが必ず必要である。
さきがけは武村代表の私党ではない。したがってこれからの党内論議の
洗礼を受ける必要がある。