国会通信 No.257
【大蔵改革、前半戦の結末】
1996/6/17 (マンデーレポート第257回の要旨)
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【先週の出来事】
●11日 拡大政調 (優生保護法改正、介護保険法案の取り扱い等)
●11日 内閣委員会 (内閣補佐官制度創設等の内閣法改正)
●11日 新世紀で会合(講師 鳩山由紀夫)
●13日 衆議院議長と、常任・特別委員長との懇談。
(国会の情報化、衆議院ホームページの設置、党議拘束等につき論議)
●14日 公選特 (公選法改正案について委員長提案で可決)
●14日 本会議 (中国の核実験に反対する衆議院決議。
国会等の移転に関する法律改正案可決。
公選法改正案 可決。)
【大蔵改革、前半戦】
● 6月13日、与党大蔵省改革プロジェクトチームで
「新しい金融行政・金融政策の構築に向けて」が、まとまった。
その主な内容であるが、
1)日銀改正についてはある程度具体的な方針がまとまった。
2)大蔵省改革については、改革のお題目は示されたものの、
その具体的な内容は合意を得るまでには至らなかった。
3)改革の具体的内容をなす「大蔵省設置法等諸法令及び日本銀行法の改正案」
を次期通常国会へ提出できるよう作業する。
● 大蔵省改革のポイント
(1)「行政指導を中心にしてきたこれまでの行政手法は、業界に対する
不透明な保護行政と批判されており、このような大蔵省中心の金融行政を
大きく転換することは、日本の金融に対する内外の信頼回復のための
不可欠の課題である。」
(2)以上の認識に立って以下の6つの改革の基本方針を提示した。
1)護送船団方式との訣別・金融行政の透明性の確保
→不透明な通達や個別の行政指導の廃止。公正な市場ルールの整備。
競争制限的な規制の撤廃。
行政は市場メカニズムの補完に止まるべきである。
2)自己責任原則 ー 自立と責任
民間金融機関の行政依存の発想の転換。
金融機関や投資家、そして預金者のリスク認識と自己責任の自覚。
→ディスクロージャーの拡充。
→預金保険機構の強化を含めたセーフティーネットの整備。
3)厳正な検査・監督体制の確立
金融機関と行政との間のもたれあいの関係の解消。
→具体的な体制機構のあり方については、必要な分離独立を確保することを
含めて、プロジェクトチームにおいて検討。
4)日本銀行法の改正
☆国家総動員法的色彩からの脱却 ☆独立性の強化 ☆国民(国会)への責任の明確化
☆政策委員会等の政策決定過程の透明性の保 ☆日銀考査・日銀特融のあり方を
明確(明定)する その他。
5)21世紀を展望した金融システムの構築
グローバル・スタンダードに立った金融の展開
規制緩和を通じての資本市場の機能強化。
ベンチャー企業育成。
6)ノンバンク、系統金融行政等
● 評価
1) さきがけは、大蔵省改革を最重要課題として対応。
プロジェクトチームに望むポイントを3つに絞った。
第一は「金融と財政の分離」を明記させること。
第二は「機構改革」に絶対にふみこませること。
第三は、改革の時期を明記させること。
の三点であった。
2) 大蔵省は、懸命な巻き返しをした模様。
細かな過程は省略するが、最終的には
第一の点については、日銀法改正の指針の中にやんわりと封じ込められ
大蔵省全体の改革指針として明記させられなかった。残念である。
第二及び第三の点については、
「銀行局、証券局、国際金融局及び官房金融検査部、証券取引等監視委員会
のあり方を含めた総合的な機構改革の具体案を策定」という言葉で機構改革
について九月中をめどにその結論をえるよう作業する。
時期通常国会へ提出できるよう作業する。
こととなり機構改革の対象の明確化及び時期の明定については一定の成果があった。
☆これから、大蔵改革の後半戦が始まる。6つの基本方針に従って、どれだけの
具体的内容を盛り込めるか。日本のシステム改革の最大の山場にさしかかる。
大蔵改革、秋の陣に向けて全精力を集中したい。