国会通信 No.259


 【電脳政治学1】

1996/7/1 (マンデーレポート第259回の要旨)



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【先週の出来事】
□24日・新党さきがけ3周年パーティー(赤坂プリンス)
□25日・さきがけ塾専修科(21世紀の基本政策について)
□26日・栃木県と地元選出国会議員の懇談会(赤坂プリンス)
   ・総務会
   ・地元 地区後援会役員会(宇都宮)
□27日・慶応大学経済学部の「現代産業論」で講義(三田校舎)
   ・さきがけ塾(講師 鳩山由紀夫・簗瀬進)
□30日・県民オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」に出演。

【電脳政治学1】
○先週慶応大学で講義。いままで、一橋大学や早稲田大学の学生祭
等で、講義をしたことがあったが、学部の教室で講義をするのは初めて。
若干緊張して臨む。

○経済学部の「現代産業論」は、外部講師を連続招聘しながら、
現代社会におけるネットワークの影響について研究する講座である。

○私に依頼されたテーマは「ネットワークと政治変革」。
昨年来、自分が追求してきたテーマでもあり、またNETDでの
経験も織りまぜながら講義できるので、自分でも楽しく講義できた。

予定時間を30分超過して2時間ほど講義。
聴講した学生数は50名前後。

○新しい高度情報通信ネットワークは間違いなく政治の姿を変革する。
多岐にわたる変革のポイントについては、まだ充分な考察が行われていない。
しかし、これからの政治を考える基本的な視点が含まれているので、
これから折に触れ街頭演説のテーマとしていきたい。

○まず、以下の8つの項目に整理してみた。
第1 意思形成論          第2 日本社会の構造変革
第3 権力論            第4 政党論
第5 マスメディア論        第6 ネットワークのウィークポイント
第7 ネットワークと犯罪      第8 国家論・世界論・外交論

○ 今日は上記第1について報告する。

第1 意思形成論

 1 ネットワークの本質から来る、直接民主制指向の高まり
   ○情報伝達の
   ・「直接性」の飛躍的拡大
   ・「即時性」  〃 
   ・「広域性」  〃
   ・「明晰性」  〃
   →直接民主制の強い指向性 

 2 情報発信機能の拡大あるいは情報の市民化

   ○従来の情報の発信源は、政府や大企業優位であった。
   →従来の情報経路は、政府や企業が国民向けあるいは
   社員向けに発信するタテ型情報社会であった。

   ○情報発信力の飛躍的拡大(コスト)。情報の市民化。

   ○情報ブローカーからの離脱(既成メディア依存から脱却)
   →弱者のための情報ツールの誕生。
   →新しいネットワークは、市民相互が横断的に連絡し会えるヨコ型情報社会に。

 3 政治の側のコミュニケーションコストの増大

   ○直接対話を求める大量の問いかけ(例えばメールへの応答)に
    どう対処するか。

   ○機器やスタッフの増強が必要。→政治の側のコスト増大

 4 ネットワークの限界性

   ●情報氾濫による情報解析能力の低下をどうするか。

   ●頻繁なコンセプト・キャッチボールができるか。

   ●意思形成の時間的仕切が可能か。蒸し返しの問題。(既読と未読) 

   ●意見の集約ができるか。特に段階的な収斂が可能か。

   ●垂直的・水平的なコミュニケーションを同時にさばけるか。

   ●母集団の確定ができるか。

   ●厳密な本人確認ができるか。

 5 新たな政治不信 「情報飢餓」
   ○情報ツールと提供される政治情報メニューのアンバランスな関係。