国会通信 No.266
【鳩山新党 電脳政治学6】
1996/8/26 (マンデーレポート第266回の要旨)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【先週の出来事】
鳩山新党の動きが急になってきました。
先日17日深夜の軽井沢会談に私も参加したのは事実です。
私は、新たな日本の政治の進展をめざし、
鳩山由紀夫氏と行動をともにすることを宣言します。
また、私自身の、新党に参加する目的は、
1 市民中心の社会を構築する。
2 世界的な情報革命、そして市民にわき起こる直接民主制への
高い指向に対応した政治の実現をめざす。
3 市民を国境をこえる存在としてとらえ、地球市民の成立をめざす。
等と考えています。
ただ、残念ながら、現時点で、私の行動の詳細や考え方を
報告するわけには参りません。
後日明らかにすることをお約束します。
【電脳政治学 6 】
先日慶応大学で行った講義(「ネットワークと政治の変革」)
を補足しながら、コンピューター・ネットワークが政治に与える
新たな変革の姿を考察しています。今日はその完結編、第6回目です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第7 国家論・世界論・外交論
1 核の抑止力とネットワーク革命
○ 核廃絶の究極の「解」は、国家概念の変革である。
国境のない世界を作ることでしか、最終的な核廃絶はあり得ない。
国家という地域的なエゴの集団があるうちは、形を変えた抑止力が
地上の存在し続けるだろう。
○ 情報革命の前までは、この考え方は荒唐無稽そのものであった。
しかし、高度情報通信ネットワークが世界的に広がっていけば
この実現は決して夢ではない。
サイバースペースにおける地球市民の誕生こそ、
高度情報通信ツールを獲得した人類の使命であると
考えるべきだ。
2 情報覇権主義への懸念
○『「核の傘」に変わる「情報の傘」』理論への懸念
ダーティーな「核」からクリーンな「情報」へと、
一見聞こえはよいが果たしてそれでよいのか?
● 情報の傘の考え方の要約
□ 情報革命と新安全保障秩序
ジョゼフ・ナイ(前国務省国際問題担当次官補・ク大統領のブレーン)
ウイリアム・オーウエンズ(前統合参謀本部副議長)
《要約》米国の技術情報面での圧倒的優位のもとに進展している
情報革命、とくに軍事領域での革命は、戦争の形態だけではなく、
国力の構成要因も変化していくだろう。
この情報を同盟諸国と共有することによって、
『核の傘に代わる情報の傘』を提供し、新たな協調関係を築けるはずである。
そして、民主主義や市場経済と言った米国の『ソフトパワー』の魅力を、
新技術を通じて拡散していくことこそ、米国の新たな使命である。」
○「情報」を「核」の傘の代わりにさそうとの発想は、
結局情報の世界に覇権的な指導者を誕生させるだけ。
○それはネットワークの本質に反する。
○「情報」は日陰を作る「傘」ではない。
むしろ日陰をなくす「太陽」であるべきだ。
3 情報世界戦略の確立
○各国で、自国のエゴを本音に置いた、情報戦略が提唱され始めた
現在、わが国も情報覇権主義に対抗しうる情報の世界戦略を積極的に
提唱すべきである。
○わが国が世界に向けて発信すべき情報戦略の基本は
情報覇権主義に対抗し、「情報による世界市民の誕生」、
「情報による国境なき世界の実現」をめざす、
「情報の太陽」戦略である。
○情報先進国による情報覇権主義と戦い、
情報後進国による情報孤立主義に対して援助の手をさしのべる、
両面作戦となる。
○これを議論し、理念や具体的な取り決めを決定するための
世界機構の提唱、情報面での国際貢献を考える情報のPKO策の
提案等総合的な外交及び情報戦略を考えるべきである。