国会通信 No.267
【さきがけ離党】
1996/9/2 (マンデーレポート第267回の要旨)
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【先週の出来事】
● 8月28日 武村・鳩山会談が決裂。
○ 私は、以下の声明を出しました。
先刻、武村,鳩山会談は不調に終わり、
鳩山由紀夫氏の新党さきがけ離党は確定的になりました。
すでに、明らかにしているとおり,私は鳩山由紀夫氏と行動を
ともにする決意であり、予想される離党,新党結成についても
この決意は変わりません。
私たちは、政党の枠組みを越えた個人の自由参加による政党を
誕生させ、それによって、政治・経済・社会全般にわたる我が国の
閉塞状況を打破し、政治参加の機会を飛躍的に拡大している
情報革命の潮流に対応した新しい政治の姿を構築するために、
全力をあげる覚悟です。
この間、全国のさきがけ支持者のみなさまはじめ、多くの皆様に
大きなご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、
さきがけの武村代表をはじめ、先輩同僚のみなさん、そして
スタッフのみなさんに、深甚なる謝意を捧げて、声明といたします。
平成8年 8月28日
衆議院議員 簗瀬 進
● 8月30日
午後2時 鳩山由紀夫氏さきがけ離党届け提出。
午後3時 井出正一代表予定者に対し、離党届けを提出しました。
午後5時 記者会見。
【さきがけ離党・鳩山新党参加の理由】
実は、「さきがけ」という名称を提案したのは私でした。
また、あの「魁」をアレンジしたシンボルマークの作成者も、
宇都宮のデザイナー、関根さんでした。
そんなわけで、人一倍思い入れの深いさきがけを離党し、
鳩山新党に参加することになったことには深い感慨があります。
先々週の19日に鳩山新党の基本政策なるものが朝日・読売にリークされて以来
急速度で歴史は展開、あっと言う間に離党まで行ってしまいました。
振り返ってみると、船田元さんの申し入れを受けて、
4月1日に鳩山・船田・簗瀬の3者会談を、たっぷり3時間行いました。
その会談に臨む際に、今日かくあることは想像もし、また覚悟も決めていました。
実はあの時すでに「鳩山由紀夫」という政治家とともに新たな時代を創ろう
と決断していました。
さきがけの3年間でいろんなことを学びましたが、いまはさらにさきがけの理念を
もっと新たな視点で展開する必要を感じています。
それを集約すると以下のようになります。
そして、それが私の新党参加、その前提としての離党を決断した理由です。
さきがけの先輩同僚に対する、親愛の情は全く変わりません。
離党してみてさらにその感情は強められたかもしれません。
しかし、私は決断し行動しました。その結果については
私が一身で担うべきものです。
またここに至るまでの多くのボタンの掛け違いがありました。
しかし、それはいまとなっては枝葉末節。
私は、信念に基づいて進んでいきます。
【新党結成の目的】
私は以下の「市民」「直接民主制」「情報」の3大テーマ実現のために
新党に参加するつもりです。
1 市民中心社会の構築。
○ 現在の日本の閉塞状況は、市民中心の社会構造変革をしなければ
解決できません。官僚セクター・企業セクターに拮抗する市民セクターを拡大し、
セクター間のバランスを「市民中心」に変えることによって、政治もまた経済も
新たな発展が初めて可能になると考えます。
○ さきがけの「民権政治」の観念は、先見的なものでした。
しかし、その発想が「政治」「行革」ということに限定され、
市民セクター拡大のプログラムをしっかりと位置づけられていなかったのが
残念でした。
○ 行革ももちろん重要です。当然鳩山新党でも最大の重点を置かれるべき
政策課題であり、大蔵省改革を中心にして具体論が展開されるでしょう。
ただ、行革が自己目的化してはならないと思います。「行革」の上位概念に
なにかが置かれなければならないと思います。そうしないと、行革が単なる
役人いじめに堕落してしまうからです。
○ 私は行革の上位概念こそ、市民中心の社会にすると言うことだと思います。
「民権」という明治の語感を、市民中心の社会構造変革とすべきだと思いますし、
また、
「民権=行政改革」という単眼思考から
「民権=行革+市民セクター拡大」という複眼思考へ変えるべきです。
○ そしてこの「市民セクター拡大」を実現するための具体的な政策手段は
大きく言って二つあります。
一つは理想的なNPO法案の制定。
一つは、市民セクターの基礎的インフラとしての情報ネットワーク拡大策。
の二つです。
2 直接民主制への時代の要請に応えた政治の変革
○ 世界的な情報革命、そして市民にわき起こる
直接民主制への高い指向に対応した政治の実現をめざすべきです。
○ 時代の潮流は情報革命。
それによって高まる市民の強い政治参加意識。
→直接民主制指向の拡大。
○ これに対して現在でも政治の基本的な姿はコミュニケーションの手段が
未発達な18世紀型の間接民主制が基本です。
市民の高い参加意識、及びそれに応えうる道具(高度情報通信ネットワーク)が
ありながら、制度が進化していない。
これが情報飢餓感や、新しい政治的な不信感を増大しています。
そして、これは日本だけのことではありません。世界的な政治的閉塞感を
生んでいます。
この問題に正面から取り組む政党がまだありません。
鳩山新党の目的はここにあると思います。
○ ポイントは3つです。
1) 首相公選制の採用。
これについては憲法改正が必要。
そのための広範な国民的議論を展開。
2) 国民投票制の採用。
論点を以下に絞るか、また双方向の論議をどの程度尽くすか、等々
検討すべき事項は相当ある。しかし、避けられない検討事項である。
3) 政党の機能の変革。
党派横断的な議員立法。党議拘束の原則的否定。
開かれた政党、議員中心型政党、議員へのチエックは有権者から。
3 情報革命による地球市民の誕生をめざしたい。
○ 地球市民の観念は、いままでは単なる「空想」でしかありませんでした。
しかし、情報革命の進展によっては、けっして絵空事ではない、
「現実」の話となります。
○ 国家概念の変革、国境を限りなく低くするための情報政策を、
わが国が世界に提案すべきです。そして、情報による「地球の完全平和」、
情報の力による「完全な核の廃絶」をめざすべきであることを、世界に
宣言すべきです。
○ そのために、わが国の情報政策=外交政策の基本を
「情報先進国の情報覇権主義にブレーキをかけ、また情報後進国が
情報孤立主義に陥らないようバックアップする」ことに置くべきです。
○ このような観点で情報政策を語った政党はいままで
日本には存在していません。
○ いままでの情報政策は、単に「情報産業」のためのものでしか
ありませんでした。情報革命の本質的な意味を理解し、
真の情報政策を語れる唯一の政党として
鳩山新党は出発すべきだと考えます。
4 以上、私の鳩山新党に参加する理由は
「市民」と「直接民主制」と「情報」の3点です。
この3点の意味を最もよく理解し、時代の潮流をしっかりと
見極めている数少ない政治家が鳩山由紀夫氏と考えます。
そんな彼と私は新たな出発をしたいと決意しました。
どうかご支援下さい。