国会通信 No.278
【「プロジェクト2010」のたち上げ準備】
1996/12/16 (マンデーレポート第278回の要旨)
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【「プロジェクト2010」のたち上げ準備】
○ 先週の火曜日は上京し、プロジェクト2010のたち上げのため
某大新聞の文化部長氏や、経済学者、政治学者等を訪問。それぞれの
ご意見をうかがってきました。
○ 私は、民主党の党外シンクタンクとして設置予定の「プロ2010」の
事務局長を務めることが内定しています。
目下、これをどのような内容にするのか精力的につめています。
○ 基本的には、今までのどの政党にもなかったような
画期的な機関にしたいと思っています。
例えば、以下のようなことを考えています。
☆2010年という未来の日本の姿を構想し、逆にそこから
下ってきて現在を判断すると言った手法をとりたい。
☆政党として資金援助しかつ所属議員が調査研究に参加するものの
研究機関自体は、政党とは独立性を保ちたい。
☆インターネット等を利用して、海外の委託研究員の参加を求め、
また研究成果は節目ごとに市民に情報提供し、また広く市民からの積極的な
意見を求めたい(ヴァーチャル・シンクタンク構想)。
○ 有益な発想力をお持ちの方の意見を広く聞かせていただきたいと
思います。自然科学、人文科学を問わず有為の人をご紹介頂ければと
考えます。
【無党派層とはなにか】
○ 先週の木曜日にはCP研を開催しました。
この日の講師は田中愛治さん(青山学院大学法学部教授)、
テーマは
「有権者意識にみる政党像
ーー無党派層の類型とイメージを中心にしてーー」でした。
○ 今回田中先生の話しは一般的に「無党派層」と言われる人達を
3つに分類し、それぞれの性格を分析しているのが大変興味を弾かれました。
○ 無党派層の3類型
第1 単なる無関心層 (発生 1960年代)(有権者の 15% 程度)
第2 政治的関心のある新無党派層(〃70年代半ば)(〃 20% 〃)
第3 政党支持を捨てた新・新無党派層(〃90年代)(〃 15% 〃)
と3つに分類しています。
○ そして、第1類型は、投票率が低く、この層を狙っていわゆるタレント候補を
立てても、投票所に行かないから効果はない、それどころか、第2、第3類型の
無党派層からは、その安易な姿勢が反発されて、かえって逆効果と分析されます。
○ 第2類型の無党派層は、個々の政策には関心を持つものもある、しかし
政党の内紛や、分裂、その延長上の新党問題あるいは政治改革等の
いわゆる永田町テーマは基本的に無関心ないし嫌悪感を持つ。したがって
永田町スタイルを感じさせない政治家(例えば菅さん?)に支持が行く。
○ 第3類型の無党派層は、つい最近まで政党支持者だったので、政党が
政党らしくふるまえば戻ってくる可能性あり、とされています。
○ 以上の3類型は非常に参考になりました。
○ 日本の政党は、自らの支持者拡大には相当の精力を使いますが、
一般的な有権者の分析は、意外に怠りがちです。
この点、例えばアメリカでは、政党が、有権者の中に「フォーカスグループ」と
呼ばれるグループを作って、有権者が何を考え何を望んでいるのか等の調査を
頻繁にやっていると聞いたことがあります。
それと比べれば日本の政党は遅れています。政党自身、
市民に対するアンテナが低すぎるのではないでしょうか。
政党は本来市民セクターに立つべきなのに、市民はそのようには
意識していません。
無党派層の存在は政党をより高度に市民化する必要性を痛感させてくれます。