国会通信 No.289
【民主党よどこへ行く?】
1997/3/10 (マンデーレポート第289回の要旨)
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【先週の主な活動報告】
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■ 3/4(火)PM5 緊急幹事会開催。(院内第2控え室)
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● 与党3党の予算についての最終解答をどう評価するか論議。
幹事のなかでは評価する声が多数であったようだが、
私には一定の思惑がらみの「評価」に感じられた。
私は「経費削減の努力をするのは、予算を執行するものの当然の
義務である。削減の数値目標が入れられなかったのでは
評価するに値しない。」と意見を述べた。
案の定、削減の約束はたんなる努力目標でしかない
といった声が総理周辺からすぐ漏れてきている。
「執行過程での予算削減努力」などという約束は
とても「評価」できるようなものではない。
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■ 3/6(木)AM10 民主党の幹事会に出席。(衆議院第2控え室)
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● 3月22日の民主党の全国大会に提案される「政策提案」や「活動方針」につ
いて最後の論議をしました。
私は以下の二つのことを発言しました。
1) 骨太の情報政策を入れてほしい。
民主党こそ、情報革命の意義を真正面からとらえて基本政策化した
日本初の政党になるべきである。そして、情報の国内政策と国際政策を
しっかりとアピールすべきである。
情報の国内政策は、情報政策を情報産業の立場からではなく、
ユーザーとして市民の立場から、樹立すべきである。
情報を、市民社会を拡大する基本的インフラと規定する。
また情報のディスアビリティーへのバックアップ等の弱者援助機能を重視する。
そして、やがては地球市民のネットワークインフラとして情報を考える。
また、外交政策の基本に、国際的情報基盤構築に対するわが国の貢献
(もっとストレートに言えば情報覇権主義へ対抗するのが日本の役割)を
位置づける。
2) 活動方針
民主党として、未組織のサラリーマンなどを中心にした組織に属さない人た
ちの支持をどう得るのか、もっと検討すべきである。
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■ 3/6(木)PM1 民主党の政策懇談会に出席。(ホテルニューオータニ)
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● 路線問題や二人代表制について、国会議員と非議員の幹事が参加し
率直な意見交換をしました。
民主党の今後について、政策実現のためには連立に参加することも考えるべき
だとの意見は少数。大半が野党(建設的野党 OR 健全野党)の立場を明瞭に
すべきであるとの意見だった。
最後に鳩山代表が以下の締めくくりの発言をした。
「壊さんとして返り血を浴び、自ら壊れ、
巨大な権力構造を復活させてはならない。
政権参加は、より体力をたくわえてからでも遅くはない。
健全な姿での政党、健全な野党として進む。
与・野党との協力は考えるが、野党共闘でもなく、
自民連立でもない道を模索したい。」
● 私は、おおかたの議員のあとで以下の発言をした。
自社さ連立政権の反省から私は以下のことを考えた。
政党として連立参加の条件は以下の3つである。
1) 明瞭な、かつ多岐にわたらない政策協定
2) 政党バランスの均衡
3) 連立の解消要件の明確化
この条件を欠いたときは、つねに最大政党に埋没する危険に付きまとわれる。
特に2)については
A政党<B政党+C政党の関係が望ましい。
それ以外だと結局数の論理で
以下の二つのリスクを背負うことになる。
一つは、妥協のリスク。
(最大政党の賛成を得るため自党の政策の重要な修正を余儀なくされる。)
二つは、横取りされるリスク。
(成案化してもその成果はすべて最大政党に持っていかれる。)
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【民主党よどこへ行く】
民主党提案の法律を成立させるためには自民党の協力は
必要かもしれない。しかし、民主主義の原則のなかで
政党が自らの政策を現実化するためには結局のところ
次の選挙で勢力を拡大する以外にないのではないか。
もちろん従来の対案なき野党、抵抗するだけの野党になる必要はない。
民主党が模索する「建設的野党」は、55年体制下で抵抗野党に堕した
かつての社会党の反省に立つものである。
建設的野党とは、政策を積極的に提言し、さらに提言するのみならず
具体的な立法化の努力をすべきものである。
しかし、多数を持っていない以上限界がある。
そこをどう乗り越えていくのかと言うのが
今日の民主党の悩みであり、それはさらに鳩山・菅両代表の
自民党との距離感の差に結びついてくる。
例えば、行政監視委員会設置法に代表される法案の取り扱いとなると
与党の一定の理解が得られなければ、例えば本会議での趣旨説明や質疑
さらにその後の委員会付託すらできないのが現実の議会手続きである。
(議会運営委員会で「ツルシ」にかけられてしまう。)
この関門をどうクリアするか。
与党よりの姿勢を示し、例えば「財政再建協議会」に参加すると言ったところで
与党に若干の好意を示しつつ、与党にもこちらの要求をのませる。
あるいは、もっと積極的に連立に参加しつつ、こちらの政策を飲ませていくといっ
た現実的な対応を考えるのが菅さんの姿勢だと思う。
他方鳩山さんは、その姿勢も認めつつ、自民党と現時点で連立を組む事は
結果として「巨大な権力構造」(懇談会での鳩山発言)を復活させてしまう
ことになり、避けるべきだと考えている。
現段階では、私も鳩山さんと同感である。
ただ新進党との連携は、自民党よりもっと積極的であっても良いと考える。
まず自民党に対するクリアで痛烈な批判政党であるべきである。
そして、その批判を具体化する提案をし続けるべきである。
しかし、提案することと、現実の政策を成案化することとは明らかに違う。
政策実現を優先すると結局与党と政策的なバーゲニングをせざるを得なくなる。
そしてその結果は、批判の矛先をどうしても鈍らせることになる。
それは、民主党にもっとも期待されている、自民党へのチエック力を著しく減ずる
ことになる。私は、現段階で自社さ政権入りすることは
民主党の自殺行為であると考える。
すっきりくっきり健全野党の民主党で進むべきだと考える。