国会通信 No.302
【保・保 vs リベラル】
1997/6/16 (マンデーレポート第302回の要旨)
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【先週の出来事】
●9日 第1回 市民シンポジウム開催 「健康保険法改正問題」
●12日 幹事会 出席
●14日 電機連合の政策勉強会に出席
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【保・保 vs リベラル】
● 先週水曜日から木曜日にかけて、多方面の政界関係者と意見交換
しました。そして、いよいよ、政界再編の新しい段階に入ってきたことを
実感しました。
● 水曜日の11日には、久しぶりに岩屋毅君と会い懇談。
彼の表現による政界「大融合、大分裂」の可能性が高まってきたことを
力説していました。この点私も同感です。
● 以下、あまり私の得意な分野ではないのですが、まず政局論的な話を致します。
● 特措法改正問題以来、自民・新進のなかの「保保連合」推進派は、積極的に
仕掛けを続けているようです。特に終盤国会で、重要法案が参議院に移ってからは、
新進党の党首側近が頻繁に自民党の参議院議員会長に接触していて、その熱心な
アプローチに自民党側が困惑さえしているとの噂が流れています。
● 新進党のトップ周辺のこのような動きが高まれば高まるほど、新進党の内部には
当然のように強い反作用も起きています。また、自民党の内部も保保連合志向派と
自社さ維持派との間での綱引きが活発化してきます。
● 民主党は、今年の2月に全議員参加の議員懇談会を開催し、今後の党の進路
について率直な論議を交わしました。そのとき、私は自民党に対抗する勢力を
結集するのが民主党の使命であること、そしてそのための連携の相手に新進党をも
含めることを提起しました。
● しかし、当時新進党はオレンジ疑惑のまっただ中。
沈没しそうな新進党との連携は得策ではないとするのが、両代表はもとより
民主党の一般的な考え方でした。この時、新進党を連携の相手方として
明言したのは、実は私ひとりだけでした。
● 保保志向への危機感の現れでしょうか、最近ようやく民主党のなかでも
新進との連携を主張する意見が強くなってきました。若手は討幕のための
「薩長連合」と言ったりしています。2月の時点からその方向が
出ていれば「大融合」の速度はもっとピッチがあがっていたはずです。
少々残念ですが、ようやく民主党の中にその雰囲気が盛り上がってきているのは
大歓迎です。
● 太陽党の羽田さんの考え方も、私の考え方と同じようです。内部には
自民志向の人もいるかもしれませんが、是非とも野党大連合を組むべきです。
● 野党大連合が仮に実現するとすれば、自民党の内部が「大分裂」する可能性も
高まって来るかもしれません。もっとも、「子はカスガイ」が「夫婦」なら、
「政権と利権」がカスガイなのが自民党。
大義や理念で「大分裂」などあり得ないかもしれません。
しかし、抜き差しならぬ状況次第、、、かもしれませんね。
● さて 肝心の政策論というか「保保 vs リベラル」の区分けです。
「保保」というのはマスコミが勝手に付けた名前で、明瞭な内容を持ってはいませ
ん。同じように「リベラル」も、百人百様、使う人によって中身が違います。
しかし、気分的な差から理念的な差まで、なんとなく違いがあります。
● そしてこの違いがありながら、利権・政権がカスガイとなって本来
同居してはならない者が一緒になっているのが自民党です。
私が自民党を離党した理由も、この雑居状態に我慢がならなかったことに
ありました。さらにこの理念的な雑居状態が、日本の政治的な進歩を妨げていると
思い続けています。だから、不遜かもしれませんが、自民党の整理・分解こそ
日本の政治の進展のためには是非とも必要なことだと考えています。
● さて双方の対立軸を何におくのかについての、私見を以下にまとめてみました。
< 保・保 > < リベラル >
1 国家観 | 国家の存在を重視。 | 国家よりも市民の存在を重視。
2 歴史観 | 侵略戦争論=自虐史観。| 過去の戦争=失敗の歴史。
3 憲法観 | 自主憲法制定論。 | 国際主義と9条については強く尊重。
4 好きな理念 | 自由主義の強調。 | 民主主義の強調。
5 安全保障観 | 自主防衛力の整備。 | 専守防衛の強調。
責任分担の強調。
6 行政観 | 「小さな政府」論。 | 小さな中央政府と地方分権
7 司法観 | 「対立」よりも「協調」| 「協調」よりも「対立」。
8 国連観 | 常任理 入りに積極的。| 常任理入りに慎重。
9 経済政策 | 徹底した自由主義。 | 修正自由主義
(規制緩和論)|(それなりの弱者保護) | (弱者配慮に熱心)
10 福祉政策 | 負担の強調。 | 社会的公正の強調。
● もちろん、この区分けは独断と偏見に基づくものですし、すべてが整合的で
あるとも限りません。自分の考え方を「リベラル」として説明したに過ぎない
かもしれません。しかし、少なくともこの二つが潮流となって、日本の政治が
進んでいくのが好ましいと考えています。