国会通信 No.331


 【千載一遇のチャンス】

1998/1/5 (マンデーレポート第331回の要旨)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【千載一遇のチャンス】 ■ 謹賀新年   今年もどうぞよろしくお願いします。 ■ 年明け早々の4日午後2時から民主党本部で緊急の幹事懇談会が開催された。   議題は当然「新進党解党後の新党の状況とこれに対する民主党の対応」である。 ■ まず、新進党解党後の新党結成状況は1月4日段階では以下の通りである。   結果として新進党は6つの新党に分裂した。   党名   党首(含 予定者) 総計 衆議員 合計  参議院 合計                    (小選挙:比例) (地方:比例) ● 自由党  小沢一郎  54名  衆 42名   参 12名                  (小26比16) (地5比7)  ● 新党友愛 中野寛成  23名  衆 14名   参  9名                  (小6比8)   (地3比6) ● 国民の声 鹿野道彦  18名  衆 15名   参  3名                  (小11比4)  (地1比1) ● 改革クラブ 小沢辰男 11名  衆  8名   参  3名                  (小10比1)  (地3) ● 新党平和 神崎武法  37名  衆 37名                      (小11比26) ● 黎明の会+公明 白浜良一 18名         参 18名 ■ 幹事懇談会の内容 ● まず昨年暮れからの菅代表、鳩山幹事長、   鳩山邦夫副代表らの動きが報告された。   続いて、新進党ビッグバンとも言うべき状況を受けて   民主党としてどう取り組むべきか議論された。 ● 新・新党を目指すべきかどうかについては、   政党の離合集散ぶりに対する国民の不信の念を理由に、新党の再結集には   慎重に取り組むべきだとの議論が若干出された。  これに対して私は (1) 国民が不快や不信の印象を持つのは、     野党から与党にすりよっていくような行動に不信をもっている。 (2) 国民は、むしろ自民党という与党をしっかりと監視できるような     強い野党の結集を望んでいるのではないか。     と発言。政権交代を迫れる強力な野党の結集をすすめるべきだと主張した。     最終的には、野党結集の積極的推進の方向で、強い異論は出なかった。     通常国会のできるだけ早い時期に、自由、共産両党を除く野党で衆院大統     一会派を結成する方向で、意見は集約された。 ● 次に通常国会開会を目前にして   国会での活動単位としての「統一会派」をどのような手順で組むかの議論となった。   これには2段階論と一挙論がある。 A(2段階論):民主党・新党友愛・民改連でまず統一会派を組み、         そのうえですでに新党結成協議に入っている「太陽党」「国民の声」         「フロムファイブ」のグループと、新たな統一会派を考えるといった         2段階論。 B(一挙論) :2段階の手順を踏まず、最初から自民党に政権交代を迫るという         旗印のもとに大統一会派の結成を求めていくとの考え方。 私はBで行くべきだと主張した。 自民党解体のための戦略は、自民党から政権を奪取することしか有り得ない。 このことは先週の「自民党プロブレム」でも力説した。 図式的に言えば、以下のように自民党を左右に引き裂く絶好の政党配列図が できようとしている。 【民主党ほか】 ← 【自由・民主党】 → 【自由党】 この千載一遇のチャンスを逃してはならない。 2段階路線は必然的に野党のなかでのヘゲモニー争いを誘発する。 与党ならまだしも、野党の支配権争いなど「猿山のボス」争いほどの 価値もなかろう。野党が2グループや3グループに別れて囲い込みを まずやり、そのうえで再結集などといっても、溝が深まる弊害のほうが 強く現れるに違いない。また、見ている有権者も白けるだろう。 統一会派は、大きく速やかに作るのが一番である。 中国では「小異を捨てて」とは言わずに 「小異を『残して』大同につく」と言うそうだ。 自民党の理念的な混乱ぶり、理念的な雑居性の解消こそ わが国の政治の最大の優先課題の一つである。 新進党のビッグバンの結果、言うならば、 野党結集に消極的であった小沢グループが飛び出していったのである。 この千載一遇のチャンスを逃してはならない。