国会通信 No.338
【新党か政党連合か】
1998/2/23 (マンデーレポート第338回の要旨)
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● 先週の出来事
◇16日 プロジェクト2010 複雑系研究会 開催
「ボランタリー経済の誕生」というテーマで、
金子郁容 慶大教授の話を聞きました。
◇18日 民主党幹事会に出席。
幹事長鳩山さんから民友連の政権構想についての議論が切り出され、
私も発言した。その内容は後掲。
◇19日 やなせ進後援会の各地区代表者会議が開催され、
参院選問題については簗瀬に一任する事が決定された。
この日、新井代議士が自殺。衝撃が走った。
もっと別の選択ができなかったのか、残念だ。
◇21日 民主党栃木1区支部が設立された。
栃木県内では、5区支部に続いて県内では二つ目だ。
宇都宮市出身の枝野政調会長が記念講演をした。
◇先週は、3月10日に予定されている東京での出版パーティーの
招待状を届けるために、民友連の幹部の方々にお会いした。
お会いできたのは、新党友愛代表の中野寛成氏、民政党幹事長の鹿野道彦氏、
民改連代表の笹野貞子氏、元総理大臣の細川護煕氏。
その際いろいろと有意義な話をすることができました。
■ 政党連合か、新党か
●18日の幹事会で、鳩山幹事長から民友連の政権構想の議論が提起された。
参議院選前に、民友連が新党となるべきか、それとも政党連合でいくべきか。
●私は、ある程度長期的な新党へのスケジュールを明らかにしながらも、
新党を無理に作ることは慎重にいくべきだと発言した。
出席者の意見を総合すると、絶対反対論者から私のような慎重論者まで、
ニュアンスの差はあるが、新党については慎重論のほうが多かったようだ。
そして参議院選挙には政党連合で臨み、新党については政策連携の「慣らし運転」
を十分に経た上で、内部的な気運の高まり、そして外部的な新党待望論が
高まるのを待つべきであるとの議論が多かった。
●先週、細川元総理とお会いしたときも、彼は急激に新党に移行すること
なかなか難しいとの感想を漏らしていた。
彼は、現在、民友連の政権構想協議会の座長をつとめている。
その立場にある人の感想として重要であると思った。
細川政権が8ヶ月の短命に終わったことの最大の原因は、小沢さんの無理な
新党構想にあったことは明らかだ。この歴史の教訓を学ぶときに、新党論は
無理に急ぐべきではないと思う。
●また新党友愛の代表、中野寛成さんとお会いしたときに、
私の持論についての感想を聞いてみた。
私の持論とは、
小沢自由党はサッチャーリズムの政党として
すなわち市場中心主義、自由競争を最大限尊重する政策傾向の政党として
特化すべきであり、
また民友連は、自由競争と自己責任を尊重しながらも、
競争の出発点にたつ際の公正も配慮する第3の考え方、
にたつ政策傾向の政治勢力として、
それぞれ特化していくべきである。
そして政策傾向があいまいな自民党を両者が引き裂いていくことが
望ましい、、、、、。
中野さんは、基本的には自分も同じ考えだと述べていた。
さらに、民友連のなかの羽田さんや鹿野さんを中心にした
民政党にそのような共通の認識があるだろうかと聞いてみると、中野さんは
首をかしげていた。
民友連が新党に発展するかどうかはこの認識にかかっていると思う。
しかし現時点ではこの辺の認識には相当なばらつきがあるようだ。
これも新党を急ぐべきではない大きな理由である。
●いわゆるブレアニズムの本質を
伝統的な社会民主主義の範囲でとらえるか、あるいは資本主義の範囲でとらえるか
これについてはまだまだ定まっていない。
この点をあえて明確にしないことに、イギリス労働党の成功の秘密があった
のではないか。
いずれにしても
<大きな政府・規制主義> 対 <市場中心主義・規制撤廃・民営化>
の対立といった視点でいままで論じられてきたが、その中間に位置する
第3のアプローチこそ、民主党が中心にした勢力が求めるべきものである。
この第3のアプローチの中味については別の機会に論じたい。