国会通信 No.346
【新民主党の誕生】
1998/4/27 (マンデーレポート第346回の要旨)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■ 昨日 民主党は解散した。
そして 本日 新民主党が誕生する。
「民主中道」の政党として
二大政党時代の一翼を担うべく
民主党は再出発する。
■ 1993年6月18日の自民党離党以来5年、
さきがけ、そして民主党と非自民勢力を拡大してきたが、
ようやく自民党に対抗する勢力が それなりの理念的なまとまりをもって
誕生したと言える。
■ 民主党所属の議員をかつての政党別に分類すると
1 さきがけ離党者
2 社民党離党者
3 新進党 旧民社系
4 新進党 旧自民系(小沢系をのぞく)
5 新進党 旧日本新党系
に大別できる。
■ マスコミの調査による国民の新党に対する期待は低いようだ。
その原因の一つを、新党の政策理念が分かりづらいことにある等と
マスコミは分析する。
■ しかし私はそうは思わない。
新民主党参加者には一定の理念的な共通性があると思う。
それは 新保守主義への違和感である。
市場の自由への警戒である。
規制万能の経済はもちろん我々のとるところではない。
自己責任と自由競争が社会の発展のためには必要であることは
もちろん認めるが、市場の失敗ということもある。
競争の前提としての条件整備も重要である。
それを重視するのが我々の考え方である。
■ 米ソ冷戦構造の背後にあったイデオロギー戦争。
かつての55年体制は、これを国内的な写し絵とした体制であった。
自民党=西側代表
社会党=東側代表
といった構図は、冷戦構造が終わってしまった後、早晩別のものに
変わるべきものであった。
冷戦時代のイデオロギーの呪縛から解放された
新しい政党配列をどう作るか、あるいは
政権交代の緊張感ある二大政党の対立軸をどう構成するかが
政治の大きな課題であった。
現在の政界再編は、まさにそのプロセスである。
■ 社会党は、社民党となり、さらに
旧来のイデオロギーの呪縛を乗り越えた民主党参加者と
より強いイデオロギー指向を残す社民党残留者に分裂することで、
歴史的な総括を終えた。
自民党は3つに分裂した。
新保守主義を鮮明にした小沢自由党、
市場の自由に徹底することに懸念を有する後に民主党入りするさきがけ、
政権を維持することを最優先に考える無原則派の3つである。
自民党の総括は、まだ終わってはいない。
自民党を自由党と民主党の方向に引き裂いていくことに成功して
はじめて政界再編はめでたく終了するのであるが。