国会通信 No.358
【常任委員会の所属決定】
1998/8/10 (マンデーレポート第358回の要旨)
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■ 8月7日 開会式直前になってようやく参議院の常任委員会の構成が決議された。
当初5日に予定されていたものがここまでずれ込んだのは、自民党が従来通りの
「ハキダシ方式」に固執したからである。
注)ハキダシ方式とは、常任委員長ポストの配分についてまずドントで
各党への配分数を決め、そのうえで自民党の配分議席が減ったときは、
与党に譲り渡すポストを自民党が任意で選べる方式の俗称。
与党優位である。
今臨時国会における野党の結束の可能性を占う試金石の意味も持っていた。
結果は、野党の一部に不満は残った(自由党は委員長ポストがとれなかった)が、
野党のスクラムは一応最後まで維持され、「ハキダシ方式」は「議運理事会の協議」
に改められたので、一応の成果はあったと言える。
国会の前衝戦は、まずはこのような人事で始まることが多い。
些末に見えるかもしれないが重要なことである。
この結果 各党の常任委員長ポストは
自民党は9、民主は4、共産は2、公明は2 となった。
議運 予算は自民党が確保、民主は金融安定化問題を扱う焦点の財政金融委員会の
委員長ポストを確保した。
ただし、すべての委員会が自民党少数の逆転委員会である。
私は、経済産業常任委員会の理事と予算委員会の委員に任命された。
■ 同じ7日の午後 小渕総理の所信表明演説が行われた。
しかし、例えば、橋本政権の財政構造改革法をあっさりと凍結すると言明した
のはよいが、政策を180度変更して起きながらその理由の説明もなく、
また反省の表明もない。
橋本政権の政策失敗に付いての冷静な分析も語られていない。
さらに、国民に謙虚に詫びるといった姿勢はまったく見られない。
おなじ政党とは思えない、無責任な変心ぶりには呆れるばかりである。
失敗の冷静な分析がなければ、また同じ誤りを繰り返すばかりだ。
またいろんな問題点の指摘はあるけれど、厳しい現状に付いての言及はなく、
打開策のポイントに付いての示唆もなく、具体的な方策に付いて語っている部分が
少なすぎる。
雄弁会的な、声の強弱のみの空疎な強弁がめだった。
■ 8月5日 民主党の緊急金融・経済対策本部の会合が開かれた。
私は、同本部内におかれる
「政府・自民党提出5法案検討チーム」及び「実態解明チーム」に加えられた。
席上、民主党の作成した「金融再生法案」の5つの特徴が説明された。
現在の金融システムの再生をはかるための重要なポイントが
簡潔に提示されているので紹介する。
それは
1 大蔵行政との決別
2 情報開示の徹底
3 経営責任の追及
4 株主・出資者の責任の明確化
5 民間経営手法による金融の再生
である。
小渕総理の所信表明にはこのような基本的な観点に付いての考察が触れられて
いなかったのが残念である。
次回は金融再生法案の詳細に付いて説明したい。