国会通信 No.368
【臨時国会 閉幕】
1998/10/19 (マンデーレポート第368回の要旨)
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【先週の出来事】
● 10月12日(月)
8:30 金融本部 役員会に出席。
※ 破綻前の公的資金投入問題について自民党が提案してきた
早期健全化法案についての民主党としての対応を協議。
土日にかけて、改革・平和及び自由党が、自民党の早期健全化法案
に対して修正要求し、本日自民党側の回答を待っている模様との報告。
自民党側の野党分断が、どうも成功しそうな気配。
民主党とは孤立するかもしれない。危機感を高める。
民主党としては、「厳密な自己査定」「不良債権処理の先行」
そして「経営陣・株主の厳格な責任追及」が前提でなければ
事前注入は承認できない旨の意思統一をした。そしてその線で
平和改革と自由の2党に再度協調してくれるよう働きかけること、
そしてそれに応じられないときには「光栄ある孤立」の道を行く
こともやむを得ない、との方針が決められた。
12:00 参議院本会議
※ 金融再生関連法案について討論の後 可決。
債権管理回収業特例措置法、根抵当権つき債権譲渡円滑化法、
競売手続円滑化法、特定競売手続き現況調査評価特例措置法、
金融機能再生のための臨時措置法、金融再生委員会設置法、
預金保険法の一部を改正する法律、等の金融再生関連八法案が可決、成立した。
これによって、金融機関の破綻処理に関する新しい仕組みができあがった。
これからの焦点は、破綻前の仕組みをどうするかになってくる。
17:00 経済産業委員会の理事懇談会 開催
※ 中小企業信用保険法の改正案の審議をどうするか、
そして石油公団の問題について議論。
● 10月12日(火)
8:00 商工部会 開催。
※ 「ものづくり振興」法案について議論。
また石油公団の赤字問題について通産省エネ庁の計画課長から「報告書」を
ヒアリング。
石油掘削についての特殊性は理解できるものの、1兆円を超える赤字は見逃せ
ない。
また文芸春秋今月号の前通産大臣の手記によると、大臣の承認なく公団の融資が
行われていたなどの問題点も新たに出ている。
特殊法人の一般的な問題点もあり、商工部会としては、腰をすえて検討する
ことに決定した。
12:00 両院議員総会 開催。
※ 破綻前処理について、結果として野党は足並みをそろえられなかった。
自民党は、平和・改革と自由党をだきこみ「早期健全化法案」を共同提案する
ことになった。
破綻前の金融機関について、両党の修正要求を受け入れたものの
「自己査定」や「不良債権の先行処理」そして「経営者の責任追及」のいづれも
不充分なまま公的資金が金融機関に注入されることになる。これには反対せざ
るを得ない。
この日は菅代表が早期健全化法案の問題点を指摘したうえで、民主党としては
修正案を提案し、それが受け入れられなければ早期健全化法に反対する旨の
方針を提案。全会一致で承認された。
13:15 経済産業委員会 開催。
案件はふたつ。ひとつめの中小企業信用保険法改正案は全会一致で可決成立した。
ふたつ目は、石油公団に関する調査報告書が委員会に提出され、簡単な説明を
エネ庁長官から聴取した。詳細な調査は今後行うことになる。
● 14日(水)
8:00 マンデーレポート実施
※ 月火の両日とも朝からの重要日程が入って、つじ説法ができなかったので
この日に実施した。通算第367回目になる。
12:30 参議院 議員総会 開催。
※ 衆議院と異なり参議院では急遽「早期健全化法案」の民主党としての対案を
提出することになった。
13:00 参議院本会議 開催。
※ まず あがり法案の可決が三つ。
第1は「国民の祝日に関する法律」改正案が可決成立した。
再来年からは、
成人の日は「1月 第2月曜日」に
体育の日は「10月 第2月曜日」になる。
第2は中小企業信用保険法改正案
第3は議員証言法改正案である。
次に自民、公明、自由三党提案の「早期健全化法」と
民主党提案の「早期健全化法」の夫々につき趣旨説明。
その後に質疑が行われた。
自民党はこの法案を会期末16日の一日前の15日までになんとか成立させたいと
強く押してきている。問題の多いこの法案をたった一日の審議ですましてよい
のか。
民主党としては、会期の再延長(臨時国会は2回まで延長できるはず)を
してでも十分な審議を確保したいと考えている。
しかし、自民、公明、自由の組み合わせでは向こうが過半数を越える。
何とか抵抗して、15日中の議了だけは阻止したが、
16日には可決せざるを得ない状況である。
そんなわけであす15日は、金融特と予算委員会でまとめの質問をすることに
なった。
さらに予算委員会でしめくくりの質問を私がすることになった。
金融特には総理は出席しない。したがって予算委員会での質問こそ総理の姿勢を
追及する最後の機会になるのである。
19:00 予算委員会での質問要旨を簡単にまとめ、自らワープロで打ち出し、
そして委員部の官房担当、大蔵担当らを招き簡単な質問通告を行った。
20:00 原人クラブ 開催。
原人クラブの有志が集まって私の当選祝賀オフコンが
行われた。アルコールも入って良い気分になり、あすの質問の詳細な準備をする
つもりだったが、むしろ寝てしまったほうが良いと考えて12時くらいに就寝。
● 10月15日
5:00 質問の検討
※ 朝5時に起床し、質問の構想をねる。
8:00 緊急金融対策本部
※ 菅代表や、石井国対委員長ら民主党の幹部が参議院の第2控え室に集結した。
参議院での自民党追求のポイントについて議論。
長銀の実質破綻を金融監督庁自体が認めているのではないか、
さらに、公的資金の注入の仕方について自民党案では任意的に申請することに
なっているが、申請すればあの銀行は危ないと思われるから、
結局誰も申請しないのではないか、等々の問題点を追求しながら、
最後までがんばろうと確認しあった。
私は予算委員会の質問戦略を聞かれたので、
「金融再生委員会の設置を認めつつ、実質的に骨抜きにしようとする自民党の
姿勢こそ政治のモラルハザードである」
ことを明らかにしたいと答えた。
また、民主党として最後の総括質問になるので、防衛庁長官の責任問題に
ついても質問して欲しい旨依頼された。
8:50 追加質問要旨を提出。
※ 院内の控え室で急きょ上記防衛庁長官、さらに貸し渋り問題について
通算大臣への質問要旨を追加的に提出した。
9:00〜17:00 金融特別委員会 開催。
※ 今日の質疑のみで採決するのはなんとか阻止した。
質疑は最終日の明日もおこなうことになった。午前中に質疑を聞きながら、
予算委員会での質問を考えた。
11:30 参議院議員総会
12:00 本会議
※ 国鉄清算事業団の債務の処理に関する法律案等5法案の採決。
民間会社にどういう根拠で負担を課せられるのだ。
民主党は当然反対である。
17:15 予算委員会
※ 平成10年度一般会計補正予算の審査
(健全化勘定として25兆円、再生勘定として18兆円の予算枠を設ける補正予算)
総理を中心に16分の質問時間をフルに使って問題点を追求した。
特に小渕総理の軽率な発言についての私とのやり取りは翌日の各紙に
紹介された。
● 16日(金)
10:00 金融特別委員会
※ 2時間の質疑の後 自民、公明、自由の賛成多数で可決。
13:00 予算委員会
※ 質疑討論の後 合計43兆円の予算枠について可決。
14:00 本会議
※ 自民、公明、自由の三党共同提案の早期健全化法案について討論ののちに可決。
※ 防衛庁長官についての問責決議案を提案。可決。
戦後50回提出され否決。51本目で初めて可決された。