国会通信 No.370
【経済産業委員会の視察】
1998/11/4 (マンデーレポート第370回の要旨)
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(なお、11月9日、16日の両日は北大西洋議員評議会総会に
出席のため訪英しますので、原人日記は中断します。ご了承ください。)
●先週の27日、参議院経済産業委員会の視察で長岡市に出張。
同市内の「信濃川テクノポリス開発機構」や「レーザー応用光学センター」、
「システム精工」そして長岡市内の商店街振興組合を訪問し、関係者から
話を聞き現地を調査してきた。
● 昭和58年に「高度技術工業集積地域開発促進法(テクノポリス法)」が制定されました。
この法律は、高度な技術を有する産業の誘致や、様々な業種の企業間の交流や
学術研究機関との共同研究等による地域企業の技術高度化を行うためのものです。
そして「産(産業)」、「学(学術研究機関)」、「住(住居)」、が一体となった
まちづくりを進めることを目的として策定されました。
●現在、全国26地域でテクノポリス開発計画が策定され、国の承認を受けて
います。
信濃川テクノポリスは当初長岡テクノとして策定されました。テクノポリスの発想の
原点は長岡である等の誇りを持っています。後に策定の範囲を長岡市以外の
14の市町村に広げたため、名称を「信濃川テクノポリス」と改めました。
●栃木県では、同法に基づき宇都宮市、真岡市、芳賀町及び高根沢町を圏域と
した「宇都宮テクノポリス開発計画」を策定し、昭和59年5月に国の承認を受
けましたが、長岡市は栃木県よりも早い同年2月に、国の承認を受けています。
視察は、信濃川テクノの中心にある「開発機構」を訪問し、さらに圏域内の先端
技術関係の二つの企業を視察しました。
「レーザー応用光学センター」は、NEDOからの受託を受けたレーザーによる
切断技術の研究をしています。現在では、もっとも強いレーザーでは30センチの
ステンレスが切断可能であるとのこと。ここでは原子炉解体に活用されるCOレ
ーザーや、民間ではまれなケミカル(ヨウ素)レーザーの技術を保有しています。
これらは世界でも有数の技術だそうです。
次に訪問した「システム精工」は、レーザーの反射を利用した、コンピューター
の内蔵ドラムの傷などを簡単に見つける検査装置を作っています。ヘリウムネオ
ンを使用し、細密なレーザーが傷に乱反射したのを、さらにコンピューターで解
析し、傷の形状や大きさを瞬時に発見するのです。コンピューターの磁気記憶装
置の精度を精密にチエックするために大きな力を発揮します。20年前に現社長が
たった1名で創立した会社ですが、現在は正社員165名、昨年度の売上高141億円
という企業に成長しました。
しかし、これらの企業も昨今の不景気による受注減は免れません。せっかく良
い技術を持ちながら、厳しい経営環境との戦いには必死です。
● この日最後に視察した長岡市の中心街も、郊外店へと客足が遠のいていく一般的傾向と、
厳しい消費不況と懸命に戦っています。
66億円で建築した200台の地下駐車場や共通お買物券など知恵を振り絞っての
振 興策に全力をあげています。しかし、残念ながら客足が急上昇という
わけには行っていません。
1台分3000万円なりの駐車場ですが、商店街振興の決め手にはなっていないよう
でした。
ただ、レコード店を古くから経営しているご主人が、工事に2年かかったし、
その間の売上減も痛かったが、この駐車場をもし作らなかったら、
もっと地盤沈下していただろう、と述懐していたのが印象に残りました。