国会通信 No.376
【99年の目標】
1999/1/4
(マンデーレポート第376回の要旨)
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●新年明けましておめでとうございます。
今年も、毎週1回の辻説法を基本にしっかりと活動を続けてまいります。
どうぞよろしくお願いします。
●年頭にあたって、過去7年間のマンデーレポート年頭号をチエックしてみました。
私の辻説法は1991年の1月から始まりました。ですから今年で9年目になります。
しかし、はじめたころは、手書きのメモで演説していたので録音テープはありますが、
テキストは残っていません。
開始後1年経った92年1月の第45回からはパソコンで記録するようになりました。
今回改めて記録に残っているものを読み返してみたのです。
その感想を一言で言うと、「日暮れて道遠し」といった感じです。
毎年「改革」を叫びつづけながら、現実のものすごい変化のスピードに
ついていけないわが国の現状が如実に出ています。
●歴史的な大変革期にある世界に対して対症療法的な対応しかできない日本、
歴史の方向性について洞察力が不足している日本、
大きな構想力を描けない日本、果断な改革よりも漸進的な改革しかできない日本、
そして自らの資源を有効に活用できない日本、
私自身、政治の世界にありながら、納得できる成果を得るにいたっていません。
大いに恥じ入っています。
●特に、わが国の経済力を背景にしたグローバルな世界戦略を描けなかったこと、
については、痛切に反省しています。
特に昨年暮れ、あいついで訪問したイギリスとインドネシア・タイで、このことを
強く感じました。
●今年は、ユーロの統一通貨が出発した歴史的な年です。
世界の外貨準備高に占める割合は、IMFによれば
1位 ドル 57%
2位 ユーロ 20%
3位 円 5%
となり、今までのドル一極支配が大きく変化していくことは間違いありません。
これに、わが国がどう絡むべきか。
このことを、今年は真剣に考えてみたいと思います。
1昨年、いわゆるAMF構想(円を中心にしたアジア統一通貨構想)が表に出され
アメリカの圧力で簡単につぶされてしまったことが記憶に新たです。
自民党も、宮沢プランで300億ドルの資金がアジアに投入されるに及び、
ようやく「円の国際化」プロジェクトを組みましたが、もはや手遅れに近いかもしれません。
ユーロの構想を慎重に描きながら政治的駆け引きを駆使していった、ミッテランと
コールの、奥深い政治的な知恵。どうもわが国とは雲泥の差ですね。
また、第2次大戦の失敗を償うために大変な努力をしたドイツと比べれば、
歴史認識というアキレス腱を日本はいまだに払拭できていません。
「平和」というキーワードを表に出しながら、アメリカの圧力をかわす。
さらに、安全保障の面でも、NATOを中心にした、自助努力をしつづける。
遠大な構想のもとに、ヨーロッパは目立たぬように、着実に進んできました。
まさにこの問題は鳴り物入りで取り組めば、つぶされるに決まっているのです。
また、円の国際化を妨げたのは、東京市場における起債コストの高さです。そして
そうなった原因は、実は護送船団の銀行と大蔵省が癒着していたためです。
ここにもわが国の経済改革のテーマがあります。
●昨年暮れにお会いした、タイ最大のサイアム銀行 頭取 オラーンさんは
円経済圏の積極的な推進派です。
しかも、単なる論説のみではなく、自らの金融機関の融資も「円建て」で
行っているなど、実践もしているとのこと。
大変力強く感じました。
アジアの通貨危機は、深刻な経済の傷跡を残し、アジアはいま立ち上がるための
懸命な努力をしています。
そんななかで日本への大変な期待があるのも事実です。
さらに、アジアの国々に共通しているのは、じつは「中国の覇権主義」です。
そして、ユーロがもうひとつの基軸通貨として出発しました。
ことしこそ、沈着冷静な日本のビジョンをしっかりと構想するときだと思います。
● 年頭にあたり今年の活動目標をあげてみます。
1 経済回復
2 円の国際化ビジョン
3 NPO活動の推進
4 高度情報化社会へのアクションプログラム
5 宇都宮市長選はじめ統一地方選挙での勝利