国会通信 No.417


 【インターネット第3世代】

1999/11/29 (マンデーレポート第417回の要旨)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【先週の出来事】 ■24日(水)        10:00〜11:55 本会議。        14:00〜16:00 常任幹事会。        15:30〜16:30 自然エネルギー促進議員連盟の設立に参加。   ■ 25日(木)        7:30〜8:30 EU議員団のメンバーと朝食会。         8:50〜9:30 ネクストキャビネット(NC)の社会資本整備部門会議に参加。       10:00〜11:00 雇用新産業育成PT。              この日は東京証券市場の「マザース」の現状と今後について。              東証常務理事 金原策太郎氏からヒアリング。          12:00 国対理事合同会議。          13:45 本会議。         16:30〜 年金強行採決 連合組織内議員の集会に参加。 ■26日(金)       10:00〜11:00 財政赤字を憂える会に参加。              この日は一ツ橋大学の石弘光教授から              「財政赤字の政治経済学」というテーマの講演を聞く。       12:00〜12:30 上田清司 中田宏 両衆議院議員と「辻立ち議連」の              今後の活動計画について協議。              街頭演説の実施状況について 全国会議員対象のアンケート              の実施をすることからはじめる事に。 ■27日(土)          午前中 宇都宮事務所において法律相談を実施。       14:00〜15:00 簗瀬進後援会 役員会。       15:00〜17:00 水島広子さんのシンポジウム「ムカつく・キレる・なぜ?」              の司会を行う。 ■28日(日)       9:00〜9:30  栃木県トランポリン選手権大会であいさつ。       10:30〜11:30 視聴覚障害者支援センター建設のためのチャリティーバザー              を手伝う。       12:30〜17:00 街頭演説実施。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 【インターネット第3世代】 本年9月7日から11日までの間、ワシントンを訪問し特にアメリカにおけるインター ネットの政治的活用状況について視察をしてきた。 以下はその総括である。 1 基本的な認識は、インターネットは以下のように第1世代から第2、   そして第3世代へと発展しつつあるということである。   すなわち、世界中に億単位のウェブサイトが氾濫するような時代になってきた。   かつてはウェブサイトを作ったことだけでマスコミは取り上げてくれた   (=インターネットの第1世代)。   しかし、もはやそんな時代は完全に終りを告げたのである。   あらゆるメディアを連動させながらウェブサイトにヒットするユーザーの拡大を図る   ことこそ重要になる(=〃の第2世代)。   インターネットだけで新規顧客が開拓できると考えるのは甘すぎる。   新規開拓にはあらゆるメディアを駆使し、ウェブサイトにヒットしたユーザーの維持   と固定化にこそウェブサイトを有効に活用するといった感覚が重要になる。   現状では、WEBサイトの数があまりにも多く、放っておいたままでは、車内広告や   電柱広告よりも、注目率が低いことすらありえる。   WEBサイトを見てもらうために、覚えやすいWEBサイトのアドレス名も含め、   メディアミックスによるWEBサイトのアピールの仕方を工夫すべきだし、アメリカ   では、実際、そこに相当の資金を投下している模様である。   そして、いまやウェブサイトにヒットしてきたユーザーの関連の情報を可能な   限り吸収し、附加価値をつけながら情報をユキダルマ式に拡大させながら、さらに   情報密度を高めるといった方向にインターネットを活用する新しい段階   (=〃の第3世代)に到達したと言うべきであろう。 2 以上の認識に立って、アメリカのインターネットの利用のコツをまとめて見たい。  1)「メディアミックスで、アクセスを増やす努力をすること」    インターネットは、多くのマス・メディアとの連携によってさらに有効に利用され    るものである。    たとえば政党のホームページを単体としてとらえるのではなく、テレビ、ラジオ、    新聞、雑誌など多様なマスメディアや、Tシャツ等の政党ノベルティを含めた    雑媒体のトータルコミュニケーションをフル稼働し、「マス・メディア、日常的な    政治活動の中での、URLの告知」をしていく努力が要求される。  2)ユーザーとのインターフェース     ユーザーとのインターフェースには最大の注意を払うべきである。    まず、コンピューター利用者は一般的にかなりせっかちである。    したがってウェブサイトが重くて(=開くのに時間がかかりすぎる)、いらだちを    感じるようでは、とたんに別のサイトに飛んでいってしまう。    したがって、トップ頁はできるだけ軽く、画像もできるだけ簡易なものにすべきで    あろう。    また、トップ頁にはできるだけ多くのクリックポイントをわかりやすく、また    見やすくちりばめる必要がある。    「軽いトップページ」に「できるだけ多くのクリックポイント」をと言うのは、    矛盾する要求かもしれないが、そのぎりぎりの線をねらう必要がある。    また簡単に暗記できる、短い印象的なURLであったほうがよいのも前述の通りである。    気楽なチャット(冗談やかるい皮肉、クイズなどの会話)や気軽なテーマでの投票    のコーナーなどを設けることもその工夫の一つである。    共和党のHPでも毎日簡単な話題を提供して投票をするコーナーが設けられている。    例(ヒラリーさんが、ホワイトハウスのスタッフを使って上院議員選挙めあての    ウェブサイトを作ったようだが、これは公私混同ではないか。Y/N)    例(西村次官の発言は女性だけではなく男性も侮辱してはいないか。Y/N)」  3)他のウェブサイトとの連携の重要性    党のHPだけでなく、争点に応じ、さまざまな団体のHPで民主党の政策など    を織り込み、場合によってはバナーを張ってもらってリンク先にしていくなど、    積極的にリンクの結節点になっていくようなネットワーク活動を行う必要がある。    それが、ひいては世論集団を惹きつけていく鍵にもなる。    バーチャル・パーティなどでネットワークを取り込んでいく動きも一方ではあるが、    多様な関心を持った受け皿としてはやや負担が重すぎる部分もあるので、NPOや、    個別には民主党の友好WEBサイトなども用いながら、意思形成の連携を図って    いくことが必要である。  4)「PR」から「PI」へ    安価なPRとしてインターネットを利用する感覚から、PI(Public Involvement:    市民を巻き込む)のためのインターネットへのダイナミックな発想の転換が必要で    ある。     寄付の募集、ボランティアの募集、転送メールの依頼、バンパーステッカーの    依頼など、シンパを活動に巻き込んでいく、双方向性を活かした「巻き込み戦略」    の仕掛けが、アメリカのキャンペーンのホームページには工夫されている。  5)フィードバックのためのシステムづくり    せっかくウェブサイトにヒットしてきたユーザーからきたレスポンスを確実に    把握し、今後の交流を密接にするためのシステムづくりが重要となる。    このためにユーザー側の情報をできるだけ摂取するような工夫が必要となる。    たとえば、郵便番号を記入させるようにしてあれば後日、ユーザーを地域別に    ソートすることも可能になる。    このようにウェブサイトにアクセスしてくるユーザー側の情報をどん欲に取り込む    工夫が必要となる。  6)検索を意識したキーワードづくり    インターネットは参照型のメディアなので、検索をかけたときに、なるべく具体的    なキーワードで、検索されるような工夫が必要である。    そのために、検索上位語は常にチェックしておく必要があろう。    どのような検索語について、党やNPOなどの、どのページに誘導するのがもっと    も適切かを考え、さまざまな方向にアピールするような関連づけを行う必要がある。  7)インターネットを情報の共有・統合の核にした情報デザイン    情報統合の核となるためには、必ず誰もがそこにアクセスしたら、必要な情報に    飛べるようなデザインを最初から意識しながら作っておく事が重要である。    情報化はすなわちすべてのセクションの統合化である。