国会通信 No.447


 【衆議院総選挙の総括】

2000/7/3 (マンデーレポート第447回の要旨)


6月26日に行われた総選挙の結果を簡単にまとめました。 ▼与党の敗北は明らか。   一部の評論家は、「勝者なき選挙」と総括しているが、   自公保与党3党はそろって議席を激減、与党の敗北は明かである。         選挙前   →   今 回     増減    自民党  271   →   233   ▲ 38    公 明   42   →    31   ▲ 11    保 守   18   →     7   ▲ 11    改革ク    5   →     0    ▲ 5    (与党計)336   →   271   ▲ 65    民 主   95   →   127   △ 32    共 産   26   →    20   ▲  6    自 由   18   →    22   △  4    社 民   14   →    19   △  5    無所属の会  4   →     5   △  1    その他    6   →    16   △ 10    (非連立)163   →   209   △ 46 ▼自民党は、今回も単独で過半数は取れなかった。  削減された衆院の定数は480。その過半数は241。  そして自民党の獲得議席は233。  (内訳 選挙区=177、比例区=56)  もはや、単独で政権を担当する能力を失っている。 ▼公明党の政権支配力はさらに強まった。  公明は42議席を31議席に激減させた。しかし、一方で  推薦した160名前後の自民候補を8割以上の高率で当選させた。  自らを激減させて自民候補を当選させたのだ。  自民は公明に大きな借りを作ったことになる。  野中幹事長が「(公明の激減は)万死に値する」などと、  大時代的賛辞を述べて公明への恩義を表現したとおり、  今後自民は公明にさらに頭が上がらなくなるだろう。 ▼民主党は、大健闘した。  しかし、政権の奪取までは行かなかった。  最低の総理、失言の山、株の低落、完全失業率の高止まり等々  の好条件を生かしきれなかった。  「奪(と)る」というポスターが虚しい。  千載一遇の勝機を失ったのではという喪失感も若干ある。  政策面、戦略その他、あらゆる分析を率直に行うべきである。 ▼今回の選挙の結果のうち興味深い数字を挙げてみる。 【1】 女性   女性当選者の数は 増えつづけている。  93年    96年   2000年  14人  → 23人 →  35人  ただ世界の比較ではまだ女性議員の比率はきわめて少ない。 【2】 世襲  小渕、梶山等 相変わらず世襲議員の数は多く、また高い当選率を示している。  ただし、絶対数、全体比もじょじょに下がってきている。   93年    96年  2000年  139人 → 122人 → 110人   25.7%  24.4% 22.9% 【3】 新人  新人の当選者数はすこしずつ減ってきている。  小選挙区の現職優位の傾向が出てきているかもしれない。   93年    96年  2000年  134人 → 115人 → 106人   26.1%  23% 22% 【4】 在外投票  在外投票の投票総数は1万6996人。(自治省発表)  海外に住む日本人で選挙権を持つのは約70万人と  推定されているが、今回の総選挙で、在外選挙人名簿に  登録する手続きを済ませた人は5万8598人(12日現在)。  名簿登録者数と投票者数を比べた投票率は29%だった。  実際に投票したのは、30人に1人弱だったという計算になる。