国会通信 No.448
【未来のために厳しい総括を】
2000/7/10 (マンデーレポート第448回の要旨)
【先週の出来事】
■3日(月)
8:00〜9:30 マンデーレポート第447回。
14:00〜15:00 常任幹事会。
総選挙後はじめて。
常任幹事会のメンバーからは、
前田武志(奈良4区)さんが落選。
私と同じ96年自民党離党組の一人。
国際経験豊かな良識派。とても残念である。
心から捲土重来を祈りたい。
15:00〜16:00 両院議員総会。
意気のいい新人たちが結集。
新人は47名が当選。衆議院全体の37%。
また96年の民主党結成時、麻布10番の秘密事務所で
苦労をともにした五十嵐文彦、牧野聖修両氏や、
北海道の荒井聡氏らもカムバック。
本当におめでとう。
17:30〜19:00 上記懇談会。
■4日(火) 第148特別国会 開会。
10:00〜10:20 参議院 本会議。議席指定。
皇太后陛下、竹下元総理への弔詞朗読。
特別委員会の設置。
◆衆:副議長人事での自民の横暴◆
衆議院の副議長の選任問題で、
自民党が従来の慣行破り。
そのため、首班指名の予定が遅れる。
従来、議長は与党そして副議長は野党第一党から
選任するのを良き慣行としてきた。
民主党は、候補として石井一議員を押した。
しかし、自民党は、これをけって、渡辺恒三氏を擁立。
自公保の数の力で、議会の常識を踏みにじった。
昨年の予算委員会での野中広務対石井の激論の恨みが背景にある?
大人気ない自民党。
道理をおしのけ怨念が優先。
ますます、ささくれだった政治になりさがる。
対立しながらも、立場を超えた尊敬の念が存在すること、
これが政権交代の前提条件のはず。
いつまでたっても、成熟した政治の実現の道は遠い。
16:00〜16:25 参議院首班氏名。
民主党は鳩山由紀夫氏に。
自公保は森喜朗。
自民党席からも勝利の興奮は伝わってこない。
■5日(木)
10:00〜10:10 開会式。閉会のための開会式と
いうのが実際。
天皇陛下のお言葉が議場に虚しく響く。
◆なぜ会期延長しないのか◆
中尾問題、そして「そごう」問題といった大問題がある。
集中審議のために会期延長を民主党は求めた。
しかし自公保はまたしても逃げた。
建設大臣(当時)在任中に、保釈中の刑事被告人「許永中」と
宴席をともにし、大臣室で2000万円の小切手をワイロとして受領する、、。
中尾被告の受託収賄事件は、信じられないような腐敗した事件である。
しかも、民主党がつねに問題にしてきた、
公共事業にからむ政官業の癒着構造がずばり問われる事件である。
こんな重大な事件を国会が追求しないでいいはずがない。
そごう問題にしても、民間企業が厳しい競争の中で倒産していくなか、
中小企業なら救わないが、大企業だったら救うのか、
という国民の率直な疑問に答えてはいない。
自民党単独では、まだ衆議院の過半数に達していない。
公明党、保守党が反対すれば、自民党を追い詰める事はできるのである。
公明党が、自民党の国民だましに手を貸すなら、
「庶民の味方」と言う立党の精神を自分で踏みにじる事になる。
そんなに与党でいたいのか。
だれのために政治をやっているのか聞かせてもらいたい。
15:00〜18:00 民主党 衆議院総選挙の第一次総括会議。
常任幹事会メンバーと、ネクストキャビネットのメンバーが参加。
◆厳しい総括◆
さまざまな厳しい意見が率直に出た。
◇政権奪回を言いながら、127人の当選にとどまったこと
そして前回の新進党の当選者よりも少なかったことは、
勝利とは言いがたいものがある。
◇加藤紘一氏の擁立とこじつけられてしまった鳩山代表の発言。
◇自民党に揚げ足を取られた「課税最低限引き下げ」の公約。
◇15本もの公約は多すぎて散漫、かつ煮詰めが足りないから説明困難。
◇TV討論番組でのディベート力が弱かった。
◇民主党は「冷たい」との印象を与えてしまった。
◇有権者は「苦い水」を飲まそうとする民主党を選ばないのでは?
私自身は、課税最低限の引き下げ問題に関連して、
中間所得者層をターゲットにする民主党の戦略に疑問を提起した。
まずわが国には、ボやっとした中間所得者意識はあるけれど、
確定した社会的実態としての中間所得者層は存在しないのではないか。
さらに、問題にすべきは、グローバル化と情報化のなかで、
中間所得者は普段に分裂させられていくこと、
言わば上下へ激しく引き裂かれ、転落の危険にいつもさらされている
不安な存在として認識すべきである事、そしてこれに対して安心な
セーフティーネットを提供する事こそ民主党の基本的な
目的とすべきである事、、、、などを主張した。
鳩山代表は、これらの指摘を真摯に受け止めてくれた。
また加藤問題については、執拗な仮定の質問に対する対処の仕方が
甘かったと自己批判した。
また「苦い水」ではなく「苦い薬」と言ったのだがと前置きし、
都会では課税最低限引き下げの問題は評価されたのだが、
地方では理解されなかったかもしれない、と釈明した。
(私は都会でも理解者は少なかったと思っているが、、、)
いづれにしても代表としては、かなり耳に痛い総括だったと思う。
かなりつらかったろう。
しかし、それをじっくり聞いてくれた。
このような意見交換が、選挙後直ちに行われた事を、
誇りにすべきである。
民主党の未来のために、かならず大きな成果をもたらすであろう。
■7日(金)
10:00〜12:00 外交・安保部会。
沖縄サミットの準備状況を外務省からヒアリング。
IT問題について、総理のサブ=シエルパを務める石川参事官に
意見を申し上げた。
IT革命の問題を経済面でのみフォローすると間違える。
これは社会、教育、文化、外交のすべてに横断的に関連するとの
認識が不可欠である。
経済問題のEコマースなどに矮小化してはならない。