国会通信 No.461


 【選挙特、信じられない与党単独採決】

2000/10/16 (マンデーレポート第461回の要旨)


■10日(火)  今週は国対役員について「禁足」の指示がでた。  先週は選挙特が強行開会された。  不測の事態に即座に対応するため、国会周辺に張り付く事になる。  「禁足」(キンソクと読む)はあまり好きな言葉ではないが、  ほかに適当な言葉がないのでやむを得ず使っている「永田町用語」。  国会周辺から離れる事を禁ずる一種の外出禁止命令のこと。  これが出されると15分以内で国会に戻れる場所にいなければならない。  各党の国会対策委員会が決定する。 ■11日(水)  選挙特は昨日、そして本日と野党欠席のまま一般質疑が行われた。 ■12日(木)  選挙特別委員会では、野党欠席のまま審議を続けこの日に参考人の質疑が完了した。  与党推薦の参考人までもが、選挙制度改正について明確な疑問を述べていたのが  強く印象に残った。  しかし、通常で行けば参考人質疑が終れば採決となる。  これで採決の条件は整ったのである。  果たして連立与党は採決を強行するかどうか?  この日のムードでは来週に持ち越すのではとの見方がやや強かった。  しかし、何が起こるか分からない。  明日は緊張の一日となろう。  毎朝9:30開会していた国対役員会を明日は8:45開会にする事にした。  また民主党参議院議員全員に対して、9:00から「禁足」の指令を出した。 ■13日(金)  選挙特のこの日の日程は、自民党林議員、公明党森本議員、二院クラブ佐藤議員で質問が  終る事になっている。  質問の終了時間は14:21分であることを確認。  一方、議員運営委員会が午後2時に開会される事がセットされている。  双方とも、午後2時周辺にあわせている事が気になった。  強行採決が現実のものとなった場合は、委員長席に詰め掛けるなどの行為は慎む事としても、  傍聴席には野党がそれぞれ座って抗議の声をあげようと打ち合わせをした。  また選挙特の傍聴席に座るタイミングの判断は国対委員長に任せることとし、  委員会開始当初は、傍聴席に詰めかけることは避けることとした。  9:30 議員総会。  12:00 両院議員総会       衆議院の第5控え室は民主党両院議員の熱気であふれていた。 13:30 議運の藤井理事から、午後2時に開会がセットされていた議員運営委員会の  開会時間が急に20分くり下げられて2:20となった旨の報告が入った。  時間をずらす理由は、自民党理事の一人の到着が遅れているからというトボケタもの。  しかし、その意図はなにか。  選挙特の質問終了時間が2:21。  そして議運の開会時間が変更されて2:20に。  これで、両者の時間はピッタリとあわせられた事になる。  委員会で強行採決し、それをうけて、  間髪いれずに本会議をたてる日程を議運の議題にする。  そのためのスムーズな連携を確保するための時間調整にほかならない。  なんと姑息なやり方をするのか。  これが良識の府、参議院の与党の実態である。実にくだらない。  しかしここに来て委員会の強行採決は急に現実化してきた。  国対委員長の直嶋さんは野党国対委員長会談を続行中だったが、  急きょ電話で議運の時間変更を通報。  また、1:30過ぎから傍聴席への国対副委員長の着席を指示した。 13:20 選挙特の傍聴席に座る。民主党は10名前後共産党ほかの野党議員もほぼ     同時期に傍聴席に着席。 14:20すぎ。   佐藤道夫参議院議員の質問終了直後、公明党議員から質疑打ちきり採決の動議が出される。  傍聴席の野党議員は一斉に声をあげ、「横暴、ナンセンス」と叫んだ。  とうとう、選挙制度の変更について、野党の参加を一切欠いたまま委員会は決議した。  連立与党は「死に至る病」に陥った。 15:30 五会派 抗議集会。 院内第五控え室。