国会通信 No.463


 【森内閣は風前の灯火?】

2000/10/30 (マンデーレポート第463回の要旨)


 【森内閣は風前の灯?】 *********************************************** ●先週は、公選法の強行採決、総理の北朝鮮問題発言、  中川官房長官の辞任、そして後任官房長官の選任を巡る  森派会長小泉氏と野中広務幹事長の対立など、森政権を  めぐる状況は一段と厳しさを増してきたようだ。 ●総理の北朝鮮問題では、わが党の鳩山代表が党首討  論(いわゆるクエスチョン・タイム)で果敢に論戦を  挑んだが、残念ながら雌雄を決するまでにはいかなかっ  たようである。ひとつには、前日までに総裁派閥である  橋本派を中心にした森総理支持の意思表示がなされたことで  総理に余裕が生まれた事、そして追求する側の  甘さがあった事などがその理由である。 ●特に追求する側の論理構成の甘さは残念であった。  総理サイドの情報管理の甘さ、それによる諸外国からの  信頼の失墜、そして総理の資質の欠如といった展開は  追求のし方として決して誤ってはいない。しかし、、、  新味はない。型どおりであり、攻められるほうとしても  「それじゃ『あんた』は資質があるのか」と開き直られ  ればそれで終ってしまう。 ●案の定、民主党の北朝鮮対策はどうなんだと、開き  直り気味の反論をされ、はぐらかされるスキを与えてし  まった。 ●私は「そもそも論」で行くべきだったと思う。  すなわち「拉致された人々」を「行方不明者」とし  「第三国」で発見されたように装うという、  提案の内容自体の問題点を真正面から取り上げ、  そこを主戦場にして論戦を挑むべきであったと思う。 ●北朝鮮の拉致行為があったとすれば、それは二つの意味を持つ。  ひとつはわが国の主権に対する侵害行為であり、  もうひとつは被害者に対する略取誘拐という犯罪行為である。 ●この主権侵害と民事刑事の不法行為を「行方不明」として  処理する事は、何を意味するか。  それは、すなわち相手国の違法行為をなかったことに  することであり、拉致されたものへの犯罪行為を不可罰  とする事である。自国の主権の侵害に目をつぶり、拉致  された者への違法を勝手に許す提案である。 ●このように考えると、拉致されたものを「行方不明者」に  変装させ、その虚偽を紛らすためにわざわざ「第三国」に  連れて行って発見するといった提案は、実に  恥ずべき提案である。これは、国家の最低の義務を放棄  した自国民への裏切りの提案であり、志をまったく失っ  た恥ずべき提案以外のなにものでもない。 ●国家の最低の役割は自国民の生命と安全を保護す  ることである。この国家の最低の義務をまったく放棄した提案であり、  それどころか侵害国の違法行為を隠蔽する、国家的な犯人隠匿行為である。 ●こんな議論を展開すべきであったのではないだろうか。 ●いづれにしても、党首討論を切りぬけて一息つけた  と思ったが、中川長官の辞任、そして後任の福田康夫氏  の選任をめぐる森派会長と野中幹事長の激しい対立は、  森政権を支える最大派閥橋本派が離反するのではとい  う大きな変化を予測させる。いまや森政権は風前のとも  し火である。 ――――――――――――――――――――――――― 【先週の主な出来事】 ■10/23(月) ★8:00〜9:30 MR462を行いました。 ★10:21 新幹線に乗って上京。 ★11:30 日本・オーストリア議員連盟 上院議長さん      の訪日歓迎会に出席しました。 ★17:00〜18:30 国会コーラス愛好会。    この日は、定例の練習日。声楽家の岡村喬夫さんの熱心  な指導をうけながら、聖者の行進、アヴェベルムコルプ  スなど歌った。 ■10/24(火) 9:25 国対役員会。 10:00 IT戦略プロジェクトチーム。「電子政府について」  日立研究所の主任研究員白川さんの話を聞きました。  IT革命によって、何が便利になるのか、国民の側に  たった論議が足りないのを実感しました。 11:00 来日中のバレンツェラEU対外関係副総局長     が民主党本部を訪問。伊藤英成議員ともに意見交換しま     した。 会談の内容は 「 EUと日本の多面的な関係強化について 「日本の政治状況について 「朝鮮半島問題について 「 規制改革 日EU関係の核心」などでした。 12:00 常任役員会。中川問題や党首討論について。 13:00 損保業界から、来年度の税制改正についての要請を受けました。 13:30 NHKから地域放送の時間枠拡大についての     説明を受けました。 ■10/25(水) 8:00 日米欧総合安全保障議員協議会の勉強会。    この日は前EU大使を講師に最近のEU情勢を    勉強しました。主な内容は以下のとおりです。 ○「平和のためのパートナ一シップ」の成功。  NAT0加盟国19のほかに、永世中立国のスイス等や、  旧ソやワルシャワ条約加盟国をパートナ一シップ  参加国としてとりこむようになり、その数も25に  なっている。米国の意図どおり。 ○ロシアの変化  常設合同理事会の設立により、ロとNAT0の関係は  緊密化してきた。コソボ空爆以後いったんは凍結  されたが、現在急速に関係は修復されつつある。 ○経済統合から政治その他の統合へ。  経済統合のみならず、政治統合や安全保障の面でも  最近かなり進んできている。たとえば英国。今までは  軍事的な統合へは消極的だったが、最近参加する方向  へと転換。その背景は、アメリカの防衛産業への対抗  や対米従属のイメ一ジからの脱却  ( 英国はアメリカの「トロイの木馬」と言われてきた)などがある。 ○日本とNAT0  さらなる関係強化の必要性がある。たとえば コソボ  空爆の時 第七艦隊はペルシヤヘ移動し、アジア地域は  空白に。 ★9:25 国対役員会。 ★11:00 ブラジル労働党の創立者ピレス氏と懇談。 ★12:00 国対理事合同会議。 ★12:30 岡田政調会長と打ち合わせ。来週立ち上げる  予定の行政改革プロジェクトチーム(私が座長になる予定)と  知財PTの運営について打ち合わせをしました。 ★15:00 党首討論の応援傍聴。2ヶ月ぶりに行われた党首討論。  鳩山代表は森総理の問題発言=拉致問題につ  いての第3国発見方式について論争を挑むも、論議は  すれ違いの印象。森総理は、危機を乗りきったような  安堵感を漂わせていました。 ★15:40 IT推進。  この日は、電機連合と情報労連からヒアリングをしました。 ★17:00 ゼンセン同盟の産業労働政策懇話会に出席。  繊維輸入問題の現状についてが議題の中心でした。 ■10/26(木) ★8:00 司法制度改革PT。法科大学院構想について      意見交換しました。 ★9:25 国対役員会。 ★9:50 商工部会。 ○書面の交付に関する通信技術の利用のための  関係法律の整備に関する法律案  ○中小企業の貸し渋り 金融円滑化対策についてヒアリングをしました。 ★11:00 行政改革PT  役員予定者(座長=簗瀬、副座長=島聡 事務局長=渡辺周)が集まり、 運営や進行スケヂュールについて打ち合わせをしました。 ★16:00 民主党のNPO委員会。  税制問題など、NPO法施行後の状況について意見交換しました。  また各地域の推進担当者を決め、  私は北関東ブロックの責任者になりました。 ■10/27(金) ★9:25 国対役員会。  昨日、TBSの番組などで中川官房長官の電話録音と  思われるテープが流され、いよいよ長官は辞任することに。  一方で昨日は衆議院で公選法が可決、成立。  混乱の影で稀代の悪法が成立しました。 ★10:00 ITと税制問題PT。大蔵省からEコマース      の税制面での取り扱いなどヒアリングしました。 ★15:30 IT革命推進PT。  通産省と郵政省のそれぞれから今回提出された  「高度情報ネットワーク社会形成基本法案」について  ヒアリングをしました。 ★18:30 通夜式に参列(地元、御幸地区の元市議釜井勇一さん)。 ★19:30 事務所の歓送迎会。新人高野さんと根本さん      が交代しました。      根本さん、お疲れ様、元気な赤ちゃんを      生んでください。      高野さん、よろしくお願いします。 ■10/28(土) ★7:00 全日本アルティメット選手権第二五回大会開催。     栃木県フライングディスク協会の会長として     歓迎のあいさつをしました。(鬼怒川、道場宿緑地)全国から     500名弱の若者が参加しました。 ★13:00 釜井勇一さんの葬儀で弔辞をささげました。 ★19:00 西片病院の創立五〇周年記念祝賀会。院長      の野田雅行さんの友人として祝辞を述べました。 ■10/29(日) ★10:00 藤井弘一市議の後援会総会で来賓として挨拶。 ★11:00   デイホーム「あいあい」主催の「ふれあいデー」を激励に  行きました。  地域のボランテイアのみなさんが応援してくれています。  ありがたいです。 ★11:45 日産自動車主催の「しらさぎ祭り」を激励。  工場長の竹部さんと、日産が開発した無段式変速機が  世界の自動車工業界で注目を浴びている事などが話題  になりました。後日見学したいので協力してほしい  とお願いしました。楽しみです。 ★16:00 簗瀬進親戚会の幹部会。  知事選についての対応を協議しました。  その結果、来月12日に、知事夫人を招いて会合を  開く事になりました。