国会通信 No.466
【警察法の改正はまったく不十分】
2000/12/4 (マンデーレポート第466回の要旨)
【警察法の改正はまったく不充分】
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●先週 第150臨時国会は閉幕しました。
幹事長代理という新たな職務につき臨んだ国会でした。
前半は与党の公選法改正案の強行採決に対して完全と戦いました。
後半は予算委員会でテレビが入っての質問戦を総理に挑んだり、
警察法改正案の充実した審議、そして政府案の問題点を
浮き彫りにするために全力をあげました。
●特に警察法改正案の審議では、粘りに粘って地方公聴会の
実現に成功たのはもっとも大きな成果だったと思います。
●一般に与党は地方公聴会の開催を何とか阻止しようとします。
厄介な事は避けたいとか、公聴会で予期しない問題点が
出たらどうしよう、といった消極的な理由です。
衆議院での審議では、野党の公聴会開催要求も、
簡単にはねつけられてしまいました。
だから、なんとか参議院で実現させたかったわけです。
●特に、今回の警察法改正は、神奈川県警や新潟県警等の
県警不祥事がスタートなのですから、その発祥の地?
とでも言うべき神奈川県での公聴会はぜひとも実現したいと
最初から考えていました。
ねばりにねばって、自民党の理事に納得していただき、
衆議院でできなかった公聴会を実現させる事ができました。
もっとも残念ながら、公聴会の予定日の翌日に行なわれる
予算委員会で、私がメインの質問者に指名される事になり、
公聴会は神奈川が選挙区の浅尾慶一郎理事にまかせる事に
なりましたが、、、。
●また警察不祥事は、神奈川、新潟だけにとどまりません。
私の地元の石橋警察署の関連でも、昨年の9月から12月に
かけて、須藤正和君のリンチ殺人事件が起こりました。
正和君のご両親の話を、質問の事前準備として、
三時間にわたり聞かせていただいたのも、良い勉強になりました。
おかげさまで質問の焦点がきっちりしぼれました。
すなわち、今回の警察法改正案は御両親の怒りや疑問に
応えているだろうか。
あるいは、今回の改正によって須藤正和君殺害のようなことが
再び起こることが妨げられるだろうか。
そんな観点にたち、両親の気持ちになりかわって質問を行ったつもりです。
●このような経緯で、わが参議院の警察法の審議時間は
衆議院が16:55であったのに、参議院では質疑時間だけ
取っても衆議院を上回る18時間になりました。
●いづれにしても、内閣提出の改正案は
1) 警察に対する、公安委員会の管理権を明記。
2) 苦情処理制度の導入
3) 情報公開への若干の配慮、等々
多少前進したものもあり、少しは評価できる点もあります。
●しかし、28日の反対討論で主張したとおり、
須藤正和さんのようなケースが二度と起こらないように
出きるかと言えば、とても困難だとおもいます。
まったく不充分な改正案であり、委員会の最終日に
反対討論で述べたごとく民主党としては当然反対
すべきものであると考えます。
●以下は、私が行った反対討論の4つのポイントです。
今回の警察法の改正は、一連の警察不祥事が深刻であっただけでなく、
警察の閉鎖性と自浄能力の喪失が危惧され、
公安委員会の管理機能の回復と強化が求められたことから
必要になったものです。
したがって、改正のポイントは4つに集約できます。
1〉 警察から自立した公安委員会を作ること。
2〉公安委員会の警察に対する監理権限を強化する。
2〉 住民の苦情処理をシステム化すること。
4〉警察の積極的な情報開示。
しかし、これらの中心的な課題に対しても、政府案は
きわめて不充分です。したがって 賛成はできません。
●政府案に反対する理由
まず、第一に、事務局機能の強化について、
政府案は「警察による補佐機能の強化」というのみで、
公安委員会が独自のスタッフを抱えるまでには至りません。
したがって、警察不祥事をチエックするのに警察の手を
借りながら行うのであって、しっかりとした監察ができる
ものとは思えないのです。
管理される側が管理する側を補佐するのでは、
有効な管理は期待し得ません。
民主党案のように、公安委員会の独自の事務局が必要です。
第二に、公安委員会の監察について、
政府案は「警察の補佐を受けて警察の行う監察に指示を行う」
という処方箋を与えました。
しかし、公安委員会が自らは監察せず、指示を受ける側が指示を
出す側を補佐するのでは、この指示が完全に履行される保障はありません。
民主党案のように、公安委員会が自ら監察する必要があり、
それを補佐する独自の事務局が必要です。
第三に、公安委員会の苦情処理について、政府案は
「文書に限って苦情を受け付け、その処理は警察が補佐する」
という処方箋を与えました。
しかし、これでは、国民は容易に公安委員会に苦情を持ち込めませんし、
苦情を言いたい国民の気持ちに即した苦情処理は期待し得ません。
民主党案のように、苦情を申し立てる側の気持ちを受け止める
苦情処理機関が必要です。
第四に、警察情報の開示促進について、政府案は情報公開の
所管部所の特定しか行っておりません。
やはり民主党案のように、前向きに情報開示を進める意志を
明確にすべきであります。 以上です。
【先週の主な出来事】
■11/27(月)
10:00〜11:55 地方行政警察委員会。
以下の二法案の審議・採決を行いました。
1)地方交付税法 改正案。 質疑 採決 民主×。
2)未成年者 喫煙 飲酒 禁止 改正案。
主な内容 自販器設置者等の罰則強化罰金50万円にアップ)
質疑 採決 民主○
13:00〜16:00 憲法調査会 参考人質疑。
参考人は 加藤周一さんと内田建三さん。
16:30 参議院本会議。
以下の4つの委員会を通過した法案の採決を
行いました。(○×は民主党の対応です。)
1)少年法 五年の見直し規定 修正 〇
2)地方交付税法 改正案 ×
3)未成年者飲酒喫煙 禁止法 ○
4)中小企業信用保険法改正案 ○
5)剰余金処理特例法律案 ×
6)酒税法の一部を改正する法律案 ○
■11/28(火)
10:00〜12:25 地方行政警察委員会。
警察法 改正案についての質疑終結。
私は民主党を代表して反対討論を行いました。
不充分な改正案。民主党は反対。
■11/29(水)
8:00〜9:00 プライバシー保護法PT。
自治労、部落会報同盟そして連合の担当者から
ヒアリングしました。個人情報コントロール権を
正面から認めるべきだとの意見で一致していました。
9:30 佐藤敬男 選挙対策委員長を招き参議院
選挙対策について話を聞く。
11:00 国会開設110周年記念式典。
12:00 国対理事合同会議。
14:30 参 本会議。
以下の4法案の採決を行いました。
1) 人権教育及び人権啓発の推進に関する法律案 〇
2) 警察法の一部を改正する法律案 ×
3)農地法の一部を改正する法律案 ○
4)高度情報通信ネツトワ-ク社会形成基本法案 ○
16:20 政策理念基本PTに出席。
この日は 高橋進 東大教授の話を聞きました。
17:00 国対役員会 緊急開催。
会期末のドサクサまぎれで自民党がほうりこんできた
二つの議員立法(原発地域振興法、マンション管理士法案)
への対応について議論しました。
19:00〜23:00 国対控え室につめる。
上記二法案についての自民党との間の修正協議を見つめる。
■11/30(木)
8:00〜9:20 知的財産権戦略PT
山本孝史 先端科学枝術インキュベ-ションセンター CASTI代表から
話を聞きました。
10:00〜10:40 地方行政警察委員会。
合併特例法の一部改正案について質疑採決。
主な内容:合併の場合の市になれる人口要件を
3万人まで引き下げる。 民主 ○。
11:00〜12:15 行政改革PT。
中央大学 教授石川敏行さんから総務省を
中心にしたヒアリングを行いました。
15:15 参議院 本会議。
いよいよ明日が150臨時国会の最終日。
以下の委員会をとおった「あがり法案」の採決を行いました。
1)市町村の合併の特例法の一部改正案 ○
2)ヒトクローン技術の規制に関する法律 ○
主な内容
・特定胚の胎内移植 禁止
・指針の作成
・特定胚の作成譲受輪入等の届出
※特定胚:ヒト胚分割胚、人クローン胚、
ヒト動物交雑胚 ヒト性融合胚 ヒト性集合胚
動物性融合胚 動物性集合胚 など
3)周辺事態の船舶検査活動に関する法律○
4)健康保険法、医療法等の一部を改正する
法律案 ×
5)マンションの管理適性化推進法 ○
6) NHK10年度予算 ○
7)原発立地地域の振興に関する法律案 ×
■ 12/1(金)
★8:00 拡大予算部会。
「株価の現状と見とおし」
国際証券チーフエコノミストの水野和夫さんから
話を聞きました。
9:00 予算委員会。会期末処理。所要5分。
9:10 国対役員会。
9:30 議員総会。
10:00 参議院本会議。 人事案件と会期末処理。
11:00 訪中団 勉強会。慶応大学 小島朋之教授からヒアリング。
私は、12月11日から14日まで 鳩山代表に随行して
訪中する予定です。そのための勉強会を行いました。
■12/2〜3(土、日)
10:12 上越新幹線に乗り、新潟県柏崎市に。
東京電力の柏崎発電所を視察しました。
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緊急ご連絡:12月11日及び18日の原人日記は休みます。
12月11日から14日まで、鳩山訪中団に随行して中国に
行きます。また14日から18日までは、IT推進PT
主催のシンガポールの視察に参加します。そのために
11日、18日の原人日記は休みとし、帰国後19日に
ご報告致します。ご了解ください。
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