国会通信 No.478

 【退陣までもが二枚舌】

2001/3/12 (マンデーレポート第478回の要旨)


【退陣までもが二枚舌】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●13日の自民党大会が目前に迫り、とうとう森総理は退陣を  決断したようだ。しかし、党内的には「退陣を示唆し」、党外的  には「続投する」と言えるような不明瞭なやり方を模索している。  これでは何のことか分からない。 ●このまえの不信任案を否決しつつ、引きずりおろしに  かかるのと同様の、「二枚舌」退陣を予定しているようだ。 ●党大会の混乱を抑えるために、こんな対応になるらしいが、  自民党にとっては、国民のことよりも、自分の党のことしか  眼中にないのである。 ●退任の時期すら「玉虫色」。その結果、経済も外交も、  完全に空白になる。責任をとるのが誰か分からないような、  政策や外交交渉に誰が真剣につきあうと言うのか。 ●自民党は「幽霊党員」を大量に作ったが今度は  「幽霊総理」を出現させようとしている。 ●お止めになるのは勝手である。  しかし、やめる以上一刻も早く、後継が誕生し、  できるだけ政治の空白を作らないようにする。  これが最後に残された政治家の良心ではないか。 ●こんな最後の良心すら失われている。  そしてそのそのつけは誰に来るのでもない、国民に来るのである。  党内の混乱を避けることを最優先にし、国民生活への害をかえりみない。  こんな政党は、もういらない。 【情報のユニバーサルデザイン化とは】 ●私は党内の情報バリアフリーWT(ワーキングチーム)の座長を務めている。  コンピューター等の新たな情報機器は、むしろ障害者のためにこそあるべきだ。  これが私の信念である。 ●アメリカでは、今年の6月29日から、リハビリテーション法508条の  修正条項がいよいよ施行されることになった。  これは、公共機関が情報機器を調達する際の基準を設けたもので、  障害者も健常者と同様に使用できる機器であることを  定めた画期的な法案である。 ●日本でも不充分ながら、旧郵政省や旧通産省が定めた  「ガイドライン」はある。しかし、それは単なる指針であって、  守らなくても罰則規定はないのである。  したがって、メーカーはあまり真剣に取り組んでいないというのが、  悲しい現状である。 ●9日金曜日のWTでは、UDITという会社の代表者関根さんの話を  聞かせてもらった。  関根さんは、もとIBMの社員。  独立後は誰にもアクセスできるインターネット社会の実現のための  積極的な活動をしてきた人である。彼女の話は非常に有益だった。 ●21世紀は人口の4分の1が高齢者。  すでに、2005年には成人の50%が50代以上。  人は、必ず年をとる。  そして年をとれば障害をもつ。  高齢者は私たちの先輩であり、障害者も私たちの先輩である。 ●障害者のニーズがおこした多くの技術革新が存在している。  電話…  聴覚障害の音声伝達  (電話を発明したベルの妻は耳が聞こえなかった)  タイプライター…視覚障害者の墨字入力から始まっている。  ライター…片手でタバコに火をつけたいということから発明。  音声認識ソフト…頚椎損傷者のワープロ使用のために作られた。 ●このように考えると、すべてのものづくりの基本に  高齢者や障害者への対応可能性を置くべきである。 ●さらに関根さんの話はユニバーサルデザインの必要性に及んだ。  いわゆる「バリアフリー」は、発想の前提に健常者がある。  そして次に「障害者にも」使えるようには、と考える。  いわば原則は健常者なのである。 ●これに対してユニバーサルデザイン(以下UD)の原則は  むしろ高齢者や障害者である。健常者がまだ気づかないことを  すでに知っていたり経験している先輩として障害者や高齢者を  認識する。  私たちが知らないニーズに気づいている先覚者として意識するのである。 ●前記のアメリカのリハ法508条の修正条項は、  このような障害者にやさしいコンピューター社会の実現のために、  大変な推進力となることが予想される。  日本でも同種の立法をするべきである。 ●関根さんは、このようなアメリカの最新情報を調査するために  近々訪米する予定。  そして帰国後の4月13日、再度私たちのWTで報告していただけるとの  お約束をいただいた。  彼女の報告を待って、立法作業に大車輪で取り組みたい。 ●参考 その1  ユニバーサル・デザインの7原則 (ノースカロライナ大学 Ron Mace氏の提唱)   1 誰にとっても、公平に利用されること   2 さまざまな人の利用に対し柔軟に対処できること   3 使い方がシンプルですぐわかること   4 情報が受け取りやすいこと   5 間違いに対しやり直しが効くこと   6 不必要に体力を使わせないこと   7 十分な広さと大きさを確保すること ●参考 その2     関根さんが指摘する情報社会のユニバーサルデザインのための4つのポイント。 1 もっと一般の人に使いやすいパソコンを。 2 障害者・高齢者がアクセスできるインターネットを。   (音で聞ける、見やすい、etc) 3 支援技術(Assistive Technology)と連動して使えるよう   な設計を。   4 技術を活かすための社会インフラを。   (広義・・駅のサイン、電光掲示板、字幕等) ―――――――――――――――――――――――――― 【今週の主な活動】 ■3月5日(月) 9:45AM 上京 1:00PM 中国共産党青年幹部代表団お迎え:成田空港 6:00PM 民主党県連幹事会 ■3月6日(火) 8:30AM 予算委員うちあわせ 8:45AM 国対役員会 9:00AM 〜5:00PM 予算委員会 0:00PM 常任役員会 ■3月7日(水) 8:00AM ゼンセン同盟産業労働政策懇話会 9:00AM 予算委員会 〜5:00PM 11:30AM 国対役員会 0:00PM 議員総会 0:30PM 本会議     本会議散会後 国対・理事合同会議 1:00PM 参議院憲法調査会 5:00PM 内閣委員会 理事懇 ■3月8日(木) 9:20AM 国対役員会 10:00AM 予算委員会     昨日あたりから、森さんは「つきもの」が     落ちたような顔になってきた。どうも、     いよいよ退陣の引導を渡されたようである。 0:00PM 広報委員会 ■3月9日(金) 8:00AM 情報バリアフリーWT   (株)ユーディット代表の関根千佳さんから情報機器の  ユニバーサル・デザイン化の話を聞く。大変勉強になった。(前記)  9:20AM 国対役員会 10:00AM 予算委員会〜18:00 10:30AM 議員総会 0:00PM 本会議 ■3月11日(日) 9:30AM 太極拳の栃木県大会。会長として挨拶。 2:00PM 国技館5000人の第九コンサートに参加。(国技館)     国会コーラス愛好会の長浜議員、井上議員、     戸塚前衆議院議員とともに第9を熱唱。