国会通信 No.488

 【これでいいのか?不良債権処理問題】

2001/5/28 (マンデーレポート第488回の要旨)


    【これでいいのか不良債権処理問題】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【先週の活動報告】 ■5月21日(月) 9:00PM 予算委員会 〜5:00PM ★この日は 民主党の峰崎、今井、円のトリオが小泉内閣に  正面から質問戦を展開。今井さんは、焦点のハンセン氏病訴訟  判決への控訴断念を執拗に迫りました。  今井さんは、かつて東大全共闘のリーダー、「青医連」闘争や  安田講堂占拠の総指揮をとった人。声涙ともにくだる感動的な  質問でした。  雄弁な小泉総理も非常に慎重な言いまわしで、まだ結論を  出してはいないこと、原告の患者代表のみなさんに面会するか  どうかも決めてはいないと答弁。  その慎重な言いまわしに、「もしかしたら控訴断念の可能性」  もあるかなと私は予期しました。 6:00PM 谷ひろゆき 黒磯那須地区集会 ★谷さんの選対委員長として、地元での会合が増えてきました。  予算委員会もそこそこに新幹線に飛び乗り、那須塩原駅から  会場に直行しました。 ■5月22日(火) 9:00AM 予算委員会 〜5:00PM 10:00AM 総合科学技術会議・理化学研究所レク ★いわゆる遺伝子スパイ事件について、総合科学技術会議  と文部省の担当者をヒアリング。逮捕状がでている二人のうち  一人は文部省所管の理化学研究所の研究員。FBIが逮捕した  のだが日本政府には事前・事後の連絡なし。持ち出したと  されるDNA遺伝子についてもどうも詳細な特定がされていな  い模様。いずれにしてもわが国の知的財産権の基本戦略が  不充分なことが実感される事件である。わたしが昨年提案した  「はばたけ知的冒険者たち 民主党の戦略」を24日の委員会で  担当大臣に渡そうと決意しました。 0:25PM 内閣委員会 ★OECDの会議から戻った竹中大臣。さっそく彼の所信を  聴取しました。所要5分。これに対する質問、また先週聴取し  た四大臣(官房、行革、国家公安、科学技術)に対する質問は  24日に行うことに。 6:00PM 谷ひろゆき 太田原・西那須・黒羽地区集会 ■5月23日(水) 7:50AM マンデーレポート ★いままでは月曜日の朝は比較的日程が空いていた。しかし  国対の筆頭副委員長になってからというもの、月曜日の朝も  9時10分からの定例役員会が。マンデーレポートもつぶれるこ  とが多くなり正直つらい。特に今年は辻説法をはじめてから  11年目。今年9月前後には通算500回になる。ペースは崩した  くない。ということで月、火、の二日おくれで水曜日に実施。  それでも駅前の一ヶ所だけ、県庁前と東武前は省略。残念。 11:00AM 芸術文化基本法WT打合せ ★公明党に先をこされた芸術文化関係の議員立法。肥田  衆議院議員=座長と二人で民主党案を作ることになってしまっ  た。つけ刃のいいかげんな法律は作りたくない。あせらず、  しかし急いで、良いものをつくらねば。小林真理さん、大和  さんの協力を得ながら、民主党案の骨格を検討。 ■5月24日(木) 10:00AM 内閣委員会 ★11:00から一時間、福田官房長官、竹中経済財政、石原行革、  尾身科技の各大臣へ質問しました。質問の様子や質問事項は後術。 4:30PM 情報バリアフリーWT     経済産業調査室・法制局との打合せ ★情報バリアフリー法案の基本的な方針が固まりつつあります。  まずはコンピューター社会のハード・ソフトともにユニバ  ーサルデザインを基本原則にすべきこと、そのための政府調達  の義務化などを背骨にすることにしました。  しかし、「ユニバーサル・デザイン」を法律的にどう表現するか  という入り口の所から難関に。障害者への対応を例外的に考え  るのが「バリアフリー」。逆に、すべての障害者に対応可能を原  則と考えるのがユニバーサルデザイン。これを法律的にどう書  きこむかが、大問題です。みなさん。良い知恵をお貸しください。 ■5月25日(金) 8:00AM プライバシー保護法WT ★木寛さんから、欧州と米国の個人情報保護の現状を  ヒアリングしました。 10:00AM 本会議 11:00AM 故河本敏夫先生 弔問。 ★11年前、私が衆議院に挑戦するきっかけが、早朝の河本  先生の電話でした。93年6月に自民党を離党する際の先生と  のやり取りも忘れられません。ご冥福をお祈りします。 5:00PM 栃木県行政書士会定期総会・懇親会 6:00PM 岩崎純三勲一等旭日大綬章受賞祝賀会に出席。 ■5月26日(土) 10:00AM 連合栃木「雇用・生活危機−こんな政府はいらない栃木県集会」 ★参議院候補の谷さん、県議補選候補の山田さんを先頭に  8000名をこえる皆さんと、県庁からJR駅前までデモ行進しました。 10:00AM 栃木司法書士会定期総会に出席。 0:00PM 谷ひろゆき総合選対企画戦略会議。 ■5月27日(日) 10:00AM 陸上自衛隊北宇都宮駐屯地開設28周年記念式典であいさつ。 10:00AM 部落解放同盟栃木県連合会定期大会に出席。 0:00PM 民主党北関東国会議員団統一キャンペーン ★埼玉県連からは細川、枝野、金子の各衆議院議員  茨城県連からは郡司参議院議員が参加し、二荒山神社前で  街頭演説を行いました。ご協力ありがとうございます。 2:00PM 赤帽栃木県軽自動車運送協同組合通常総代会であいさつ。 3:30PM 第33回西部学童リーグ閉会式であいさつ。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【これでいいのか不良債権処理問題】 ●24日 内閣委員会で質問しました。 ● 内閣委員会の所管大臣は、官房長官(福田)、経済財政担当  (竹中)、国家公安委員会担当(村井)、科学技術総合会議担当  (尾身)、行政改革担当(石原)の五大臣。所管大臣の多さでは、  予算委員会(=全大臣)に次ぐ重要委員会です。 ●特に小泉新政権の目玉大臣、竹中、石原の両氏が所管ですか  ら当然のように注目度も上がります。 ●冒頭、福田官房長官には、ハンセン病訴訟の控訴を断念し  たことを高く評価しました。ハンセン病を伝染病からはずす立  法をしたのは菅厚生大臣のとき。したがって民主党も控訴断念  を強く主張してきたのは前述の通りです。そんなわれわれの主  張を受け入れたことも感謝しました。 ●しかし、質問は質問。一転して官房長官の憲法解釈を問い  ました。すなわち、憲法96条は、「憲法改正は、、国会が発議  する」としています。このことから、内閣には憲法改正の発議  権がないのではないか、と官房長官を追求。官房長官の答弁は  ずいぶん混乱。憲法改正の意味をどうも充分にはご理解されて  いない様子。質問終了後に時間外で例外的に認めた答弁をよう  やく了承しました。   ●質問時間の多くは竹中大臣に使いました。特に不良債権の  処理の過程で当然出現するのが企業倒産と失業者。大臣として  倒産件数、失業者の数を業種ごとにどう見ているのかと質問し  ました。 ●結果は、明確な答えは出ませんでした。立て板に水の話  はありました。しかし、肝心の数には一切触れようとはしませ  んでした。 ●そこで、くいさがって、他の委員会では「100万人を越える  まではいかない」と答弁しているではないか、その根拠はな  にかと畳み掛けてみました。すると、竹中大臣はなんと言った  か。その委員会での数字はいわゆる「目の子」の数字。経済用  語で「目の子」とはアバウトなことで、よくエコノミクスでは  なく「メノコミクス」などといわれるんですよ、などと冗談を  かまして逃げようとする。結局、根拠のある数字の見とおしを  持っていないことを自ら認めてしまいました。 ●こんなことで不良債権の処理など出来るのでしょうか。  出来るはずがありませんよね。じつにいいかげんでした。 ●不良債権の処理の過程でかならず出現するのが企業倒産で  あり合理化の結果生まれる失業者です。その数的な予測をせず  に、必要な対策が立てられるわけはありません。 ●小泉総理も雇用対策の重要性を口にはします。しかし、  目玉大臣の竹中大臣ですら、倒産件数、と失業者の厳密な  数量的予測をしていないのです。これでは、具体的な対策など  建てられるはずもないし、さらに言えばたてる気もないのです。 ●現に先週発表された与党三党の緊急経済対策でも、雇用失業  対策については、先送りされ、なんの具体的な提案もありません。  これでは本当に心もとない。 ●そこで委員会の席上、4月に決定した民主党の不良債権処理  策のペーパーを竹中大臣に手渡しました。   ●民主党案は雇用保険の拡充策として二兆円の基金、再チャ  レンジする人たちのために生活支援や再教育支援のための二兆  円の基金、あわせて四兆円の対策を立てるべきであると提言し  ています。小泉政権もこれにならうべきではないでしょうか。  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ●(参考)  5−24 内閣委員会  質問要旨 1. 内閣の報償費について       (官房長官)   1) 今年度の報償費予算の執行方針について。   2) 来年度の報償費予算の編成方針について。 2. 憲法改正問題           (官房長官)   1) 内閣に憲法改正の発議件はあるのか。   2) 憲法改正の諮問機関を内閣に置くことができるか。 3. 経済財政諮問会議について (経済財政担当相)   1)道路特定財源見直しについて、これを国土交通省の枠内で     考えることは問題ではないか。   2)6月に策定する「経済財政運営の基本方針」のうち最優先     課題はなにか。   3)不良債権の処理の結果必然的にでてくる、企業倒産、失業     者の数的予測を利きたい。   4)21日に決定された自民党の緊急経済対策についての評価は。   5)不良債権の処理にともなうセーフティネットの施策はかな     らず同時並行して行うべきであると思うがどうか。   6)民主党は、4月3日付で不良債権処理に並行して行うべき     セーフティネットの諸施策を決定した。政府案としてもこれ     を採用すべきであるかどうか。 4. IT政策について        (IT担当相) 1) 日本のIT政策が遅れた原因をどう把握しているか。   ★利用企業(者)側の意識改革の必要性    ★利用者へのインセンティブの重要性 2) 日本型IT社会のポイントはなにか。   ★ITよりもITCでいくべきだ。    ヨーロッパはICT。Cはコミュニケーションの頭文字。    経済優位ではなく、コミュニケーション重視で。 3) アメリカのリハビリテーション法508条 改正の衝撃につ    いて。 4) 世界的なソフト技術者不足への戦略は。 5) アウトソーシングに不適合な企業体質・生産意識を変革す    るための施策は。 5. 遺伝子スパイ事件について 1) 科技大臣と文部科学大臣の権限関係は。   (科技大臣) 2) 本件に関するアメリカ政府の事前事後の連絡はあったか。                      (文部科学省) 3) 被疑事実は一体何か。なにを持ち出したと疑われたのか。                     (  〃  ) 4) 海外で研究中の日本人研究者の数はどのくらいか。                      (  〃  ) 5) この問題についての科技大臣としての認識。                      (科技大臣) 6) 頭脳の国際交流の活性化のために国際的なルール作りが必   要ではないか。            (科技大臣) 7) 日本の知的財産権の総合戦略を立てるべきではないか。                  (IT大臣・科技大臣) 6 特定財源の廃止問題について 1) 公社や公団についての借入れ優遇に触れた塩川発言は特殊   法人改革に逆行するのではないか。 7 公務員制度改革について          (行革大臣) 1) 国家公務員法108条の5項の趣旨から、「賃金・労働条件」    についての制度改革については職員団体側との事前の交渉が    必要ではないか。 2) 制度改革については、行政サービスをうける国民の視点が    不可欠と考えるがどうか。