国会通信 No.489

 【個人情報保護法案の修正案】

2001/6/4 (マンデーレポート第489回の要旨)


    【個人情報保護法案の修正案】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【先週の活動報告】 ■5月28日(月) 8:00〜9:30AM マンデーレポート ★久しぶりにJR、県庁前、東武前の3箇所で実施した。  国対の会議が毎日あるので辻説法の実施が1箇所になって  しまうことが増えている。この日は、3箇所でやれて満足。 11:00AM 国対役員会 ★ハンセン病の国会決議が与野党でもめていることが報告  された。自民党は、判決の重要なポイントである「立法の  不作為が違法であること」を決議に書き込むのに反対している。  自らの非を、正面から認めようとしない卑怯な態度である。  自民党の考えでは、原告への金銭賠償も、単なる政治的な  ほどこしでしかないのである。国家的な不法行為の賠償で  あることを率直に認めるべきである。 11:30AM 議員総会 0:00PM 本会議 0:30PM 故河本敏夫先生 葬儀・告別式に参列。 ★93年6月、三番町の河本派事務所で言葉を交したのが  最後となってしまった。私が自民党を離党した日。  「がんばりなさい。」断腸の思いのこもる、大なたで  大木を断ち割るような声であった。大恩を感じながら、  しかし信念を貫くしかなかった。つらかった。そして、  河本先生の別れの言葉が、とてつもなく有難かった。  大きな人だと思った。 心から御冥福をお祈りします。 ■5月29日(火) 9:20AM 国対役員会 9:50AM 内閣委員会理事会 10:00AM 内閣委員会 ★風俗営業法改正案についての趣旨説明。 0:00PM 常任役員会 1:00PM (社)電子情報技術産業協会主催の     「米国リハ法508条及び支援技術教育」講演会に参加。 ★この法案に詳しいハリーライザー氏が来日。  いま実は「ユニバーサル・デザイン」の定義に悩んでいる。  そのヒントを求めて御茶ノ水まで話を聞きにいきました。  しかし、アメリカはやはり英米法系の国。大上段に  振りかぶった概念規定はどうも存在しないようです。 6:00PM 藤岡町 谷ひろゆき決起集会で激励の挨拶。     その後、新幹線で上京。 ★3年前の私の参議院選挙では、県南の藤岡町では  集会を開くことできず。それから比べれば、大きな  前進です。 ■5月30日(水) 8:00AM 芸術文化基本法WT ★静岡文化芸術大学の小林真理講師から諸外国の  文化政策についてヒアリングしました。文化を  娯楽的な発想でとらえるのではなく、社会の必要  な構成要素と考えるべし、すべての人が文化的な  活動に参加する権利を持つといった文化権の発想  など大いに参考になりました。 8:45AM 国対役員会 9:00AM 予算委員会 0:00PM 議員総会 0:30PM 本会議 6:30PM 大平町 谷ひろゆき決起集会で激励挨拶。 ★昨日に引き続き県南もうでが続きました。小山駅から  新幹線に乗車して東京に戻る。 ■5月31日(木) 8:00AM 知的財産権戦略PT ★いわゆる遺伝子スパイ事件について文部科学省から  ヒアリングしました。 9:20AM 国対役員会 9:50AM 内閣委員会理事会 10:00AM 内閣委員会 ★風俗営業法改正案についての質疑採決。  いわゆるテレクラを風俗営業に新に指定し届出制に  するなどが主な内容。民主党に質疑は小宮山さんが担当。  全会一致で成立。参議院先議案件。 0:00PM 足利銀行本店訪問 3:30PM 斉藤斗志二代議士 訪問 ★斎藤さんは、音楽文化振興議連(音議連)の自民党側  副会長。この日は、来年6月19日に計画している超党派  国会コーラスのチャリティーコンサートの協力方をお願いに  行きいろいろとお力添えをいただきました。 7:30PM 山田みやこ選対準備会 ★宇都宮選挙区の県議補選に、民主党公認で出馬する山田さん。  この日はその選対結成の下相談をしました。 ■6月1日(金) 8:00AM プライバシー保護法WT ★この日は弁護士の北沢義博さんから、個人情報保護法案  についての日弁連の見解をヒアリングしました。(後述) 9:10AM 国対役員会 9:30AM 議員総会 10:00AM 本会議 0:00PM (株)日本エアシステム故眞島健相談役お別れの会 1:00PM 裁判官訴追委員会 ★訴追委員会はそんなに忙しくはなかったはずなのに、  今年はとにかく「当たり年」。先日も福岡高裁の裁判官の件で  結論を出すまで5回くらい開会したはず。今度は、児童買春で  逮捕され勾留中の裁判官の訴追事件。今回は最高裁判所も  訴追相当と判断して訴追請求してきている。訴追となると、  弾劾裁判にかけられ、罷免となれば、法曹資格自体を喪失する  ことになる。訴追請求に必要な証拠の収集について協議しました。 3:00PM イギリス大使館ロバーツ政務参事官来訪 3:30PM 毎日新聞臺記者 取材 ■6月2日(土) 8:30AM 谷博之 選対 企画会議 10:00AM 谷選対 総合選対会議 3:00PM 民主党県連国際女性デー栃木集会 ■6月3日(日) 10:00AM 日産労組栃木支部創立30周年記念式典に参加。 12:45PM 地球村主催の「地球環境講演会」に来賓出席。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【個人情報保護法案についての民主党の対応】 ●政府が今国会に提出している個人情報保護法案は、  これからのコンピューター社会にとって重要な法案ではある。  しかし、その内容には大きな問題がありすぎる。なぜか。  それは、法案の中味をみると、「情報保護」というよりも、  実態は「政府による情報コントロール法案」あるいは  「データベース政府コントロール法案」というべき内容  だからである。 ●これについての民主党の方針は、「廃案を目指す」と一部  報道された。しかしそれは正確ではない。われわれ自身も  コンピューター社会での個人の情報保護の必要性はもちろん  認識している。しかし、政府の提出した法案は、新しく  作るべきコンピューター社会の理想を逸脱し、大いに  ゆがめかねない。したがって、抜本的な大修正を要求する  方向である。実質的な対案とも言うべき大修正を要求したい。 ●抜本的大修正の中味は、先週のワーキングチームで確認され、  来週5日に開催予定の民主党版「明日の内閣」=ネクストキャビネットで  了承されてから、民主党の正式な党見解となる予定である。  細部については、ネクストキャビネットの正式決定をまって  サイドレポートしたい。ただ、柱となる点を簡単に説明したい。 ●民主党の抜本的修正案の柱は以下の通りである。 1 自己情報に対するコントロール権の明確化   政府案では、自分が誰かわかってしまう(=識別可能)   情報の、内容を訂正させたり、利用を停止させたり、   利用目的の通知を求めたりする権利が明確に規定されていない。   (これらの権利を「自己情報コントロール権」 という。)   これを明確にするよう修正させる。 2 個人情報保護委員会の設置     政府案では、罰則を守らせるための権限は、情報に   関連する各別の「主務大臣」とされている。   しかし、これでは政治権力が、個人や団体をとわず、   データベースを保有する民間全体に広く規制の網をかけることになる。   他方で、今度の法案では、政府や公的機関が持っている   個人情報についての保護の規定は、まったく抜け落ちている。   これでは、まさにデータベースへの政府コントロール法案である。   自由な自発的な交流を前提にしたネットワーク社会が、最初から   強い政府規制に置かれる事になる。     個人情報を守るための機関は、政府=政治権力とは一線を画した   独立機関であることが望ましい。民主党は、そのための機関として   公正取引委員会などの独立した行政機関と同様の   「個人情報保護委員会」を設置すべきであると   提案したい。   その詳細については次回に明らかにする。 3 表現活動への適用除外   政府案では、「報道機関」についての適用除外を規定している。   しかし、これでは狭すぎる。新聞やテレビにとど   まらず、週刊誌、月刊誌、写真誌、フリーのライター、作家、など、   憲法は広く表現の自由を保障している。   この法案で、あえて「報道機関」と憲法よりも極端に狭く制限する   のにはは特別の意図があると考えざるを得ない。まさに政府による   情報規制が、「隠された立法意図」と思わざるを得ない。   したがって適用除外の対象は、憲法の表現の自由を享有するもの   すべてと考えるべきである。