国会通信 No.490

 【個人情報保護法シンポジウム/障害者と道交法】

2001/6/11 (マンデーレポート第490回の要旨)


【個人情報保護法案シンポ】 【道交法と障害者】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【先週の活動報告】 ■6月4日(月) 8:00 第489回 マンデーレポートを恒例の3箇所で実行。 ★このままのペースだと、8月20日に通算500回目となる。  あしかけ11年の偉業(?)達成。500回達成記念のイベントを  企画中。請うご期待。 13:00 全国運転代行事業協同組合 陳情 ■6月5日(火) 8:00芸術文化基本法WT。 ★芸団協(芸能実演者団体協議会)の皆さんからヒアリング。  高収入はほんの一握りのスターだけ。多くの皆さんは、低い年収  (100万円以下の人もまれではない)と不安定な身分のまま置か  れている。そんな実態を克明に聞かせてもらいました。  9:20 国対役員会 10:00 内閣委員会  質疑 ★衆議院から送られてきた、道交法改正案と運転代行業適正化法案  について審議しました。民主党からは私が質問。80分。(要旨は後記) 17:00情報バリアフリーWT打合せ ★参議院の調査課と法制局の皆さんも参加。ポイントはユニバーサル  デザイインの考え方をどう法案に反映するか。いままでの議論から  なんとか方向性が出てきた。今月中に法案の要綱作成にこぎつけら  れそうになってきた。 18:30 にしこおり淳・政治を語る  ★比例区にでる「にしこおり」さんを励ます会で激励挨拶。 ■6月6日(水) 8:00全国ガス友好議員懇談会と勉強会。 8:45 国対役員会 9:00 議員総会 10:00 本会議 ★選挙を控えた人たちの欠席が各党とも目立つ。例えば  最近の民主党では15名前後の欠席者が。全体では4分の1  くらい欠席している。 0:00 国対・理事合同会議 13:00 参議院憲法調査会 17:00PM 民主党「個人情報保護法案」シンポジウム ★(後記) ■6月7日(木) 8:00情報通信部門会議 9:20国対役員会 9:50内閣委員会理事会 10:00内閣委員会 ★道交法関係の参考人質疑を行いました。(後記) 13:00立教大学学生相原様来訪 ★漫画「梶隆介の議」テレビ映画化を熱心に勧めているのが  相原氏。私も趣旨に賛同するメッセージを書いて  彼に託しました。 14:40宮腰代議士 訪問 17:40岩屋毅代議士 訪問 ★両氏に面会し、来年6月19日に実行予定の国会コーラス  愛好会主催のコンサート実行委員になってくれるよう依頼。  両氏とも快諾していただけました。自民党側の体制がこれで  できました。 18:30エネルギー政策フォーラム ■6月8日(金) 7:30AM 英国総選挙開票速報を見る朝食会 ★英国大使館に早朝から出向き、衛星で送られてくる選挙  速報を見ながら食事。ブレアの勝利は当然として、どの  くらい差がつくかが見所。大使館内の公使公邸の受付では  その差を予測した数字の紙が。私は「170」と書いた紙を  選んで投票。あたるとシャンパンを進呈します。なんの数字か  最初は分からなかったが、獲得議席の差を予測するゲームで  あることがあとで分かった。面白いことをやるものだ。  日本の大使館でこんなことしたら政治家の皆さんから  おそらく大目玉だろう。 8:00 プライバシー保護法WT 8:45 国対役員会 9:00 議員総会 10:00 本会議 14:00 達増拓也代議士訪問 15:00 原陽子代議士訪問 18:30 社会経済問題研究会で講演    「21世紀の日本に必要な3つの革命」 ■6月9日(土) 8:30 谷ひろゆき選対 企画戦略会議。 11:30〜遊説。宇都宮市内、河内町、上河内町で街頭演説。 14:00 谷ひろゆき総決起集会 西那須野 塩原地区。 ■6月10日(日) 10:00 栃木県中央信用組合 理事会。 11:30 笠間盛一郎氏 一周忌 法要。 14:00 谷ひろゆき総決起集会 黒羽 湯津上地区。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【個人情報保護法案についてのシンポ開催】 ●国会に提出されている個人情報保護法案について、6日、  「個人情報保護法シンポジウム」を東京・永田町の憲政記念館で  開きました。会場には150人以上の人が集まり、同法案についての  問題点や民主党の対応について熱心な議論をしました。 ●最初に、党プライバシー保護法ワーキングチーム(WT)座長の  日野市朗衆議院議員が、民主党の考えとして、 1 国民が守るべき指針を示した「基本法」と、個人情報の保護の   要請が強い個別の事業者を対象に規制する「業者規制法」の2本   に分けて立法すべきこと。 2 基本法については以下の3点を主な内容とし、次期国会に   民主党案として提案すべきこと。  (1)「自己情報コントロール権」の明確化  (2)独立性をもった「個人情報保護委員会」の新設  (3)適用除外範囲の拡大-し、報道を含む表現の自由を尊重し、     法の適用を受けない範囲を広く明記すべきこと。    ●次にあいさつに立った鳩山代表は  「政府案はメディア規制法案と言った方が分かりやすい。  表現・報道の自由が政府の手によって妨げられるのは看過できない」  と述べ、政府案を廃案に追い込む方針を表明しました。 ●その後に私をコーディネーターとしてパネルディスカッションが  行われました。  パネラーは以下の6名の方たちでした。 1 作家の猪瀬直樹氏(日本ペンクラブ理事)、 2 毎日新聞東京本社の朝比奈豊編集局次長 3 日本テレビの石井修平報道局長 4 日本放送労働組合副中央執行委員長の長村中氏 5 北沢義博弁護士(日弁連「情報問題対策委員会」副委員長) 6 岡田克也 民主党政調会長 ●各パネリストは、「政府案では個人情報取扱事業者の定義があいまい」、  「報道機関にはフリーは含まれず、適応除外もこれでいいのか疑問」など、  政府案によると、権力者が表現の自由に対する広範な規制が行えること  になり、マスコミやジャーナリストに対する大変な萎縮効果をもたらす  ことになるなど数々の問題点が指摘されました。 ●さらに会場の参加者からも熱烈に発言を求められました。  そしてこの法案は報道機関だけではなく「会社に所属する  個人がやりとりするメールまで規制される恐れもあり、  個人の言論もしばられる危険性がある」との指摘がありました。  また、NPO等の市民の自発的な活動にまで 政治が公然と  介入できるようになる等の厳しい指摘がなされました。 ●さらに民主党の対応についても、「修正案の提出などは  結果として、政府案の成立に手を貸すことになるから安易に  行うべきではない、絶対反対の姿勢を貫くべきだ」などの  厳しい指摘もありました。 ●そうした声を受け、岡田政調会長は「政府案をつぶす方向で  努力する」とまとめ、シンポジウムを終えました。  参加者と問題意識を共有することができ、またこの問題についての  民主党の対応を決定するために大変意味のあるシンポジウムに  なったと考えます。 【道交法改正の中味】 ●栃木県も全国有数の自動車保有県。車なしでは生活も仕事も  なりたたない状況です。みんなに関係の深いこのたびの道交法  改正のポイントを簡単にご紹介します。 ●免許証の有効期間などが延長されます。 @ 原則 5年。   免許証の有効期間を、現行の3年(優良運転者は5年)から   初心者や一定以上の違反経歴者を除き、原則として5年とする。 A 更新期間は2ヶ月に延長。 B住所地以外での更新申請もできるようになります。  ただし「優良運転者」に限ります。 ●運転者対策の推進 @一定の障害がある場合を欠格事由としてきたことを廃止します。  そして身体的能力及び知的能力については、すべて試験で判断  することにします。 A 二種免許の取得には、路上試験と応急援護等の講習を必要とします。  また、運転代行業の場合も二種免許を要することとする。 B更新時に高齢者講習の受講を要する者の範囲を、現在の75才以上から、  原則として、70才以上に拡大します。 C 運転免許証の記載事項の一部を電磁的記録でもよいこととする。 ●悪質・危険運転者についての罰則を強化します。    ★参考★               現行      改正案 飲酒(酒酔い) 懲役 2年以下   → 3年以下 罰金 10万円以下 → 50万円以下 飲酒(酒気帯び)懲役 3月以下   → 1年以下 罰金 5万円以下  → 30万円以下 無免許運転   懲役 6月以下 → 1年以下 罰金 10万円以下 → 30万円以下 ●交通の安全と円滑を図るための施策 @肢体不自由である運転者が自動車にマークを表示した場合に、  他の運転者は幅寄せ、割り込みをしてはならないこととする。 A通情報提供に関する指針を定めることとするとともに、  交通状況予測を行う交通情報提供事業者に届出制を導入する。 【障害者と道交法】 ●7日(木)の内閣委員会で行われた参考人質疑は、とても  勉強になりました。 ●この日は、3人の参考人が意見を述べましたが、それぞれ  大変感銘深いものでした。 ●鈴木共子参考人は、交通事故被害者の遺族として痛切な思いを  訴えました。鈴木さんは、一九才の一人息子を交通事故で失ない  ました。そしてその事故の犯人は「酒気おび」「無免許」そして  「無保険で車検ぎれ」の乗用車を運転した上での事故でした。  このような悲痛な経験を持つ鈴木さんは、このような悪質な  運転車に対しては  1厳罰化  2免許欠格期間の長期化(凶悪な場合は永久化)  を堤案しました。 ●また聴覚障害の立場から(財)全日本聾唖連盟の  副理事長の黒崎信幸さんは 1 従来の道交法88条は広く障害者を欠格者としていた。   (「精神病者 知的障害者 てんかん病者且が見えなぃ者   耳が聞こえない者 ロがきけない者」を免許欠格としていた。) 2 今回の改正ではこれを削除。このこと自体は評価。 3 しかしその代わりに行われる適正試験の基準については   見直しが行われたわけではないから、改正の成果はゼロである。  ★参考★道交法施行規則23条(適性試験)の「聴力」基準   =「補聴器を使って10メートルで90デシベルの警音器の音が   聞こえる。」 4 この基準で免許を持っている人は27年間で28000人いる。   この実績を反映した新たな基準を検討してほしい。   5 さらに施行規則23条の「運動能力」には   「身体の状態に応じた補助手段」を使用してもよいとある。   しかし運用の実態をみると 聴覚障害者には以前と同様   補助手段を補聴器に限定している。この点も見直せないか。 6 例えば携帯電話のように、「振動」で音を感じることもできる。   また「光」を見ることで音を聞くこともできるはずである。   このような新技術の発達による新しい機器の活用を考えて、   「補助手段」をさらに積極的に見直してほしい。 ●黒崎さんの話を聞いて、音は「聴く」だけではない、  音を「見る」ことも、音を「触る」こともできるはずだと  あらためて気づくことができました。この考え方は、  私がいま悩んでいる「ユニバーサル・デザイン」の考え方の  基本にも通じるものです。深く感銘しました。 ●参考人のみなさんのご意見がなんとか反映されるような  付帯決議をつけたいと考えています。 【参考 内閣委員会 質問要旨 01年6月5日】 以下の通りです。 (ただし 運転代行の関連は時間切れで質問できず。  次の質問者 谷林議員にバトンタッチすることに。) 1 車庫証明手数料の上乗せ徴収問題について 1)全国における車庫証明の調査委託の実態について (警察庁) 2)6月4日付の毎日新聞においての報道について、警察   としてこのような実態を把握しているのか。   (警察庁) 3)毎日新聞記事によると、自家用自動車協会の巨額の   上乗せ徴収の実態報道があるが自家用自動車協会の実態活動について   聞きたい。                (国土交通省) 4)委託先に対する監督のあり方    (警察庁長官)(国土交通省) 2 道交法改正について 1) 都市内の円滑な交通秩序を導くための効果的な信号機の運用について。   刻々と変わる渋滞状況に適時かつ柔軟に対応できるような   総合的な制御を目指すべきであると考えるが、その取り組みの   現状と将来への方針は。(警察庁) 2) 交通情報の提供に関する諸規定が整備されたが、行先等を   表示する案内標識についてその設置方針(数、位置)やデザインなど、   道路管理者などによってばらつきがありみづらい案内標識が   事故の原因となる場合すらある。総合的に点検すべきではないか。                        (国土交通省) 3) 特定交通情報提供事業の届け出制が導入されるが、こうした   事業者が開発するノウハウを、行政も交通管理等に積極的に   活用すべきではないか。         (警察庁) 4) 障害者の免許の欠格事由を廃止(88条)したことは   評価するが、免許取得や更新を始めとして交通行政の各般に   わたる、具体的な配慮をすべきであるがどのように考えて   いるのか。               (警察庁) 5) 身体障害者の通行の保護を図るための規定が改正されたが、   その広報啓発活動をどう展開していくのか、具体的に。   (14条、71条)           (警察庁) 6) 悪質危険な運転者に対する罰則が強化されたが    一方で量刑の幅も広がった。どのように運用しようとしているのか。                     (法務省) 7)都市部の目にあまる暴走行為に対しての取締りをさらに   強化すべきであると考えるがどうか。 (警察庁長官) 3 運転代行適正化法について 1)運転代行業の実態について     (警察庁) 2)運転代行業の定義について (国家公安委員長) 3)タクシー業務と運転代行業務の関係について @タクシー事業者による運転代行業があるようだが、  実態はどうなっている。   (国土交通省) Aタクシー業が代行業務の認定を必要とする場合はどんな場合か。     (警察庁) B顧客車両が事故を起こした場合の賠償関係はどうなるのか。     (国土交通省)  その際の保険関係はどうなるのか。