国会通信 No.497

 【靖国問題/参院議運理事に就任】

2001/8/13 (マンデーレポート第497回の要旨)


【靖国問題】【議運理事に就任】【日韓図書交流計画が実現困難に】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【靖国問題】 ★小泉さんは、8月15日に靖国神社に参拝するのだろうか。 ★なぜあそこまでこだわるのだろうか。  自民党総裁選の過程で、日本遺族会の関係者に参拝を言明したとの  報道がある。だから、固執せざるのを得ないのだろうか。 ★ハンセン病のときと、同じような最後の逆転を考えている  のではないかなどと、あらぬことを考えてしまう。 ★私は、参拝すべきではないと考える。以下その理由を何点か  明らかにしておきたい。 1 総理は、総理になった瞬間か私人ではなくなる。   小泉さん自身もライオンハートで述べている通り24時間公人   である。したがって、彼の靖国参拝は、国家機関としての   参拝となる。 2 靖国神社は、「神道」というひとつの宗教の施設である。   そこに総理が参拝することは明瞭に政教分離を定めた   憲法20条3項に違反する。 3 問題の最大のポイントは、戦争の歴史を総括してこなかった   わが国の姿勢にある。 4 中国・韓国という隣人であり、かつての戦争当事国の明瞭な   反対を無視することで、外交上、経済上のはかりしれない打撃を   こうむる。 ★この問題で忘れてはならないのは、わが国の外交および経済の  戦略をどう構想するかである。  例えば外交である。隣人との関係すら上手にこなせない  日本の外交能力はきわめて低い評価しか与えられないだろう。   また、経済的な世界戦略から見ても、小泉総理の対応は、  アジアの巨大市場におけるわが国の地位をあきらかに低下させていくだろう。 ★このように考えると、小泉さんが靖国への参拝を強行することは  間違いなく日本の国益を損なう。さらに、中国や韓国との関係が  ますます冷却化した結果、日本は外交上も経済上もますますアメリカに  従属することになろう。 ★アメリカと密接な関係を保ちながら、しかし、きちんと物を言える  日本であるために、何が必要か。それはアメリカにない、日本独自の  多様な切り札のカードを持っていることである。そのカードのうち  重要なもののひとつが「アジア」カードである。  小泉さんの参拝は、このアジアカードを失うことに間違いなくつながっていく  だろう。あまりにも単細胞、近視眼、そして愚劣である。   ★ひとつのエピソードを紹介したい。  1995年に向けてCIAは、日本の政界の対応に異常な関心を持っていた。  アメリカ大使館にはCIAのアタッシェが多数活動している。  95年の数年前から彼らは懸命に調査を続けていた。太平洋戦争の敗戦50年に  あたる記念の年=1995年にわが国がどんな対応をするのかが興味の中心である。  私も大使館筋から詳細なヒアリングを受けた。それは95年に日本は何をするか  であった。この年に向けて、的確な戦後総括のプレゼンテーションを行えれば、  日本は真にアジアのリーダーに変身できるかもしれない。これが、隠されえた  関心の中心であったと私は感じていた。  場合によっては、大統領が真珠湾に出てきて歴史的なスピーチをする必要が  あるかもしれない。彼らは、こんなところまで想像をめぐらしていた。  アメリカの戦略的な思考の片鱗を見る思いがする。  しかし、現実の日本の政治は見事に彼らの予想を裏切った。  すなわち、日本の政治はアジアに対し、効果的なメッセージをなんら送ることも  できず、95年は過ぎていった。  「アジアの新しい盟主になるチャンスを日本は失った」、、、おそらくCIAは  このように判断して、安心したのではないだろうか。 【議運理事に就任】 ★今週はじめ議運の筆頭理事になってくれるよう新執行部からの  要請をうける。 ★「議運」とは議院運営委員会の略称。  議院の運営に関するすべての事項はこの委員会で決定する。  本会議の運営、議長・副議長・事務総長等の人事、常任委員会や  特別委員会・調査会の設置や委員長ポストの各会派への配分、  国会図書館の運営、議員会館等々広汎な所管を持っている。 ★したがって 国会開会中は連日議運の理事会や委員会が  開かれる。まさに国会運営の中心であり、たいへんな激務である。  さらに、参議院選挙後、与党の圧力はさらに高まっているので、  つねに厳しい論議を展開しなければならない。気の重い仕事である。 ★かつて細川政権の時代、「さきがけ」と「日本新党」が  統一会派を組んだ。そのときの議運理事が私だった。  いっぽう、野党に転落した自民党は強力な議運理事を送ってきた。  伊吹文明さん、鈴木宗男さん。このような名うての理事たちを  向こうにして丁々発止のやり取りをした。最後には、  議運委員長の故奥田敬和氏と連携しながら選挙制度改革法案を  仕上げたのは懐かしい思い出である。 ★今回の選挙の結果、参議院では与党の議席が大幅に増え、  議運の理事会の構成も与党優位に変わってきた。  いままでは《自民3・公明1》対《民主2共産1社民1》  であったが、今回社民党の議席減により社民は理事ポストを  失ってしまった。  結果として、理事会は《自・公4》対《民・共3》という  与党完全優位体制に変化。もちろん委員長は自民だから、  野党側の筆頭理事として、与党の圧力に抵抗しつつ、  イニシアチブをとれるよう困難な努力を要求される。 ★再び議運の理事の役が回ってきた。そんな気の重い仕事だが、  民主党の未来のためと説得されれば断るわけには行かない。  結果として引き受けることにした。 【日韓図書交流計画が実現困難に】 ★小渕元総理が訪韓し合意した「日韓交流計画」。  その一環として、日韓図書交流計画が企画されました。 ★これは、両国の国会図書館が共同で、日韓の多方面に  渡るテーマ(例えば、日本での韓国語の教え方と韓国  での日本語の教え方の比較等々)を分類、そしてこの  各テーマに関係する日本と韓国の相互の代表的な文献や  ビデオ等を選び出し、共同展示する等の企画。 ★その準備は8割以上終了。9月の憲政記念館での展示を  待つばかりになっていた。しかし、7月27日、韓国  国立中央図書館から「延期」したいとの文書が届き、  いま事実上中止になりそうな気配が濃厚になってきた。 ★この日は、担当者から詳しいいきさつや進捗状況、そして  今後の見通しなどを聞いた。今の時期を、はずすと、来年は  サッカーもあるので、この計画の実現はかなり困難となる。  いままでの努力の成果を、なんらかの形で表に現せないか。  考えてみたい。 【先週の活動記録】 ■ 8月6日(月) 10:00AM 議員総会 11:00AM 民主党・新緑風会 議員会長、幹事長選出選挙 ★会長に立候補した角田、江田両氏、幹事長に立候補した  北沢、直島両氏がそれぞれ5分間の立候補スピーチ。  結果は      角田:江田=30:29     北沢:直島=24:34  ということで 角田会長、直島幹事長に決定。  密室談合での決定が回避されたことは評価したい。 4:00PM 両院議員総会 ★参議院選挙の総括について想像したとおり若手から  厳しい意見が続出。戦術論や政局論ではない、本質論的な  論議を展開する声が意外に少なかった。そのなかで興味を引いたのは  大橋巨泉氏が、民主党は「センターレフト」であるべきだという  意見を述べたこと。また、海江田万里氏が、鳩山代表の使う  「ニューリベラル」という言葉は誤解を呼びやすいので別の言葉  に改めたほうが良いと述べたことくらいか。 5:00PM 議員総会 6:00PM 両院議員懇談会 7:00PM 議員総会 ■ 8月7日(火) 9:30AM 議員総会 10:00AM 本会議 11:15AM 憲法調査会 0:00PM 議運理事会理事会 ★民主党の新しい理事予定者として、はじめて会議に臨んだ。 12:00PM 議運委員会 1:00PM 人事院 吉藤総括審議官レク 人事院勧告の件 ■ 8月8日(水) マンデーレポート 11:00AM 開会式 11:30AM 参議院会計課長他 来訪 0:00PM 国会図書館レク 概算要求の件 1:00PM 内閣委員会 2:00PM 議運理事会 3:00PM 常任役員会 3:30PM 両院議員懇談会 5:40PM NTT労組平出分会2001納涼祭 6:50PM 陸上自衛隊宇都宮駐屯地納涼盆踊り大会 ★毎年、盆踊りには積極的に参加している。  雀宮の地域のみなさんと自衛隊の皆さんが一緒に  楽しむのがこの盆踊り。  自前の傘(日光和楽踊りで使用)と浴衣がけで参加。  みなさんと一緒に踊る。  ■8月9日(木) 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議      本会議散会後 議運庶務小委員会      引き続き 議運図書小委員会 0:00PM 広報委員会 1:30PM 外務省国会担当参事官 目賀田参事官来訪 1:45PM 国会図書館 村山様 日韓図書展示会の説明 2:30PM CV Mix インタビュー 3:00PM 裁判官訴追委員会 4:00PM 国会コーラス愛好会チャリティーコンサート準備会 ■8月12日(日) 6:00PM 民主党県連 執行部会議 ★先々週に 県連代表の小林守衆議員が代表を辞任したい旨  伝えられた。善後策について協議。