国会通信 No.502

 【ネットワークからの貴重な情報】

2001/9/25 (マンデーレポート第502回の要旨)


●9月11日の最悪のテロ事件から2週間がたとうとしている。 アメリカは着々とタリバンに対する包囲網を築き、何らかの軍事行動に 出ることはすでに世界中で既定の事実となった。日本も、何らかの後方 支援を行うことを小泉総理は表明、24日に訪米し翌日ブッシュ大統領と 会見することになった。 ● 私自身も、憲法の解釈上認められる支援は積極的に行うべきものと 考えるが、若干の私見を述べておきたい。 1 日本の行動は、すべて国連決議に依拠したものでなければならない。 2 憲法の解釈も、日本語の常識的な解釈として容認できる限度でなけ ればならない。例えば、朝日新聞の時事漫画にもあったように 「周辺」「周辺」はこれまた「周辺」だなどの解釈は許されない。 3 タリバンと関係のないアフガニスタン国民への攻撃を避けるべき  万全の戦闘手段を選ぶべきである。 4 日本のスタンスは、テロリズムの根源にある経済的、宗教的、文化的 な断絶を除去することを最優先の課題と考えるべきである。  ● この問題のかかえる深く広汎な論点は多岐にわたるが、当面の考え方 を述べてみた。 ● テロ勃発以来、ネットワークにはさまざまな情報が飛び込んできて 大変参考になっている。事故直後のニューヨーク在住の日本人の皆様の 書き込みも心を打たれるものがあった。つい先ほど読んだのは アフガニスタン出身でサンフランシスコ在住の作家タミム・アンサリー氏 の文章。氏の文章は、いまネットワークで広く転載され共感も呼んでいる とのこと。転載は氏自身も希望しているようなのでので以下に引用したい。 【以下引用】  多くの人たちが、「アフガニスタンを爆撃して石器時代にまで戻してや れ」と語るのを私は聞いている。ロン・オーウェンは今日のKGOトーク ラジオで、無実の人々、今回の残虐行為に無関係の人々を殺害することに なる、と認めた。だけど「われわれは戦争をしているんだ。付属的な被害 はしようがないだろう。ほかにしようはないだろう?」 とも言った。そ の数分後、テレビによく出るある先生が、問題は、われわれが「しなけれ ばならないことをするだけの腹があるかどうかだ」と議論しているのを聞 いた。  そして私は、アフガニスタン出身なので、とくに厳しい形で提起されて いるこれらの問題を考えてみた。私はアメリカ合衆国に35年間住んでい るが、アフガニスタンで起こっていることをたえず注視してきた。そこで 私は、聞く耳を持つすべての人々に、私の立場からはすべてがどのように 見えるかということをお話ししたいと思う。私はタリバンとオサマ・ビ ン・ラディンを憎む者として語る。この連中がニューヨークの惨劇の責任 者だということは、私の心の中ではまったく疑いないところである。  かの怪物連中に対して何かがなされなければならないということに私 は同意する。しかし、タリバンとビン・ラディンはアフガニスタンではな い。彼らはアフガニスタン政府でさえない。タリバンは、1997年にア フガニスタンを支配した、無知蒙昧な精神異常者たちのカルトである。ビ ン・ラディンはある計画を持っている政治的犯罪者である。タリバンとい うのはナチだと思ってもらいたい。ビン・ラディンはヒトラーである。そ してアフガニスタン国民は強制収容所のユダヤ人だと思ってもらいたい。  こんなことを言うのは、アフガン国民が今回の残虐行為と無関係だから、 というだけではない。彼らは加害者による最初の犠牲者だったからである。 誰かがアフガニスタンにやってきて、タリバンを連れ出し、彼らの国に作 られた国際的暴力団の巣窟を一掃してくれたら、彼らは大喜びするだろう。  アフガン人はなぜ決起してタリバンを倒さないのか、と言う人々がいる。 その答えは、彼らが飢え、疲労困憊し、傷つき、無力で、苦しんでいるか ら、というものだ。数年前、国連はアフガニスタンには50万人の身体障 害の孤児がいると推定した。この国には経済はない、食糧がない。何百万 何百万人という未亡人がいる。  そしてタリバンは、これらの未亡人を生きたまま巨大墓地に埋葬してい る。大地のあちこちには地雷が埋設されている。農場はソビエト軍によっ てすべて破壊された。これらが、アフガン人がタリバンを倒さなかったい くつかの理由である。  アフガニスタンを爆撃して石器時代に戻してやれ、という議題に戻ろう。 困ったことは、そんなことはもうとっくになされてしまっていることだ。 ソビエト軍がすでにやってくれた。  アフガン人を苦しめてやれ?       彼らはもう苦しんでいる。  彼らの家を平らにつぶしてやれ?     もうそうなっている。  彼らの学校を瓦礫の山にしてやれ?    もうそうなっている。  彼らの病院を根こそぎ破壊しろ?     もうそうなっている。  インフラを破壊しろ? 医療と保健衛生から切り離してやれ? もう 遅すぎる。だって、ほかの誰かがもうそういうことすべてをやってしまっ たのだから。  新しい爆弾は、以前の爆弾が作った瓦礫の山をかき回すだけだろう。そ れは少なくともタリバンに当たるだろうか? そんなことはありそうも ない。今日のアフガニスタンでは、タリバンだけが食糧を持っていて、タ リバンだけが交通手段を持っている。彼らはずらかって、どこかに身を隠 すだろう。  爆弾はおそらく身体障害の孤児たちに当たるだろう。彼らは速く移動で きないし、車椅子さえ持っていない。しかし、カブールを空爆することは、 この恐ろしい事件をしでかした犯罪人たちへの真の打撃にはならない。実 際にはそういう行為は、タリバンと共同戦線を組むだけのことだ――この 間ずっとタリバンがレイプしてきた人々をもう一度レイプするというこ とになる。  では、ほかに何がある? 何ができる?  真のおそれとおののきでもって、こう語ることを許してもらいたい。 ビン・ラディンをつかまえる唯一の方法は、地上軍でアフガニスタンに侵 攻することだ。「する必要があることをするだけの腹があるかどうか」と 人々が話しているとき、彼らが考えているのは、必要なだけの大勢の人間 を殺す腹があるかどうか、ということだ。無辜の人々を殺すことの良心の 咎めを克服するだけの腹があるかどうか、ということだ。砂の中に隠して いるわれわれの頭を引っ張り出そうではないか。  実際に議論されているのは、何人のアメリカ人が死ぬかということだ。 アメリカ人が死ぬのは、ビン・ラディンの隠れ家に向かう途中の戦闘だけ ではない。死者はそういう人々よりもはるかに多くなる。アフガニスタン に部隊を送り込むためには、パキスタンを通らなければならない。彼らは われわれを通してくれるだろうか?  そんなことはありそうもないことである。まずパキスタンを征服しなけ ればならないだろう。ほかのイスラム諸国が拱手傍観するだろうか? 私 の議論の方向がおわかりだろう。われわれはイスラムと西欧の間の世界戦 争を弄んでいる。そして、よく考えてもらいたい。それこそがビン・ラデ ィンの計画なのだ。それこそ、彼がまさに望んでいることなのだ。  それが彼がこの惨劇を仕組んだ理由だ。彼の演説や声明文を読んでみる がいい。すべてのことはそこに書かれている。彼は、イスラムが西欧をう ち負かすだろうと本気で信じている。それは滑稽に見えるかもしれないが、 彼は、世界をイスラムと西欧の二極に分解できれば、10億もの兵士を手 に入れられる、と考えている。もし西欧がそれらの国々でホロコーストを 行なえば、そこには失うべきものを何も持たない10億の民が生まれる。  ビン・ラディンの視点からは、それはよりよいことなのだ。彼は多分間 違っている。最終的には西欧が勝つだろう。勝利ということがたとえ何を 意味するにせよ。しかし、戦争は何年も続くだろう。そして何百万人もが 死ぬだろう。彼らだけではない。われわれもだ。そんな腹を持っているの は誰だ?  ビン・ラディンだ。  ほかには誰が? ● 文章のポイントは、 「彼は、世界をイスラムと西欧の二極に分解できれば、10億もの兵士を 手に入れられる、と考えている。もし西欧がそれらの国々でホロコースト を行なえば、そこには失うべきものを何も持たない10億の民が生まれ る。」という点である。 世界中を、西欧対イスラムの2極対立の世界戦争に持ち込むこと。 それがビンラディンの狙いである。 われわれは、絶対にこの陥穽に落ち込んでならない。 そのための世界的な戦略と役割分担を注意深く考えながら進むべきであ る。 【先週の主な活動記録】 ■ 9月17日(月) AM8:00 501回マンデーレポート AM11:30 記録部 山口部長来訪 AM11:35 議運 春日井様来訪 PM0:00 国対委員長と打合せ PM1:00 常任役員会 PM3:00 議運理事会 PM6:30 オーストラリア大使との懇談会 ■ 9月18日(火) PM1:50 国対委員長と打合せ PM2:00 議運理事会 ■ 9月19日(水) PM3:00 裁判官訴追委員会 庶務・調査小委員会合同審議会 PM3:30 指定訴追委員打合せ会 ■ 9月20日(木) PM0:30 指定訴追委員打合せ会 PM1:00 村木裁判官に対する弾劾裁判第一回公判 ● 20年ぶりの裁判官弾劾裁判で検察官の役回りをすることになった。 しかし事案はあまりにもお粗末な裁判官の児童買春事件。被訴追された 裁判官は私(33期司法修習生)の4、5年後輩ということになる。 刑事事件のストレスに耐えられなかったとの理由で、昨年12月(14歳) 今年4月(15歳)、今年5月(16歳)、と三件の児童買春行為が 訴追案件。あまりにも 情けない事案。しかし、この件が発覚しなったと したら彼は少なくとも地裁所長にはなるエリートコースを歩んでいたはず。 裁判所の採用、そしてその後の任用システムの信頼性を疑ってしまう。 裁かれるのは彼のみではない。裁判所の人事システムも裁かれるべきだ。 PM4:00 チャリティーコンサート準備会 事務局会議 PM5:20 参議院議事課長 東海林様来訪 PM5:30 〃  事務総長 川村様来訪 ■ 9月21日(金) AM10:30 議運 春日井様 AM10:50 国対委員長と打合せ AM11:00 議運理事会 PM1:00 議運理事会 ● この日の議運で臨時国会の招集及び会期が正式に決定された。 また、懸案の常任委員長の会派間の配分が最終的に決まった。 参議院は17の常任委員会がある。 このうち以下の5つの民主配分が議運で決定された。 7月の参議院選挙の前までは4つだったので、1つ増えた。 共産は2だったのが1に減った。 ・国家基本政策常任委員会(党首討論が行われる委員会) ・内閣常任委員会 ・金融財政常任委員会 ・国土交通常任委員会 ・環境常任委員会 PM2:00 国土交通省 野見山総括審議官 大臣海外出張の件 PM2:15 警察庁情報企画課長 小野様 予算レク PM3:00 議運課長・庶務部長  PM3:15 下野新聞取材 今国会の取組について