国会通信 No.506
【テロ特措法案 衆議院通過】
2001/10/22 (マンデーレポート第506回の要旨)
●鳩山代表と小泉首相の会談は決裂。その瞬間、民主党はテロ特措法案について
反対することとなった。
私はこの結果に満足している。
へたな修正で賛成に回ることよりもずっと良い。
しかし、残念ながら、18日に衆議院通過。
●党首会談の前後に開催された民主党の両院懇談会は実に対照的であった。
それは以下のようである。
《事前》→法案反対論者の「一任できない」演説多数。
《事後》→法案賛成論者の残念演説多数。
なかには、アメリカ大統領に事情説明の親書をだすべき等の提案
すらあった。私は少々唖然とした。
アメリカの感情を損なうと、政権に就けないとでも思っているの
だろうか。
●修正要求のポイントは以下の各点であった。
1 国会の事前承認。
これは、自衛隊に対するシビリアンコントロールの基本である。
絶対に譲れないポイントである。
海外に派遣された実力集団は様々な事態に遭遇する。だから、一旦
出してしまったあとでは、その行動を国会が制御することは、はなはだ
困難になる。日本の戦前の歴史は、中国大陸に派遣された軍が暴走し、
既成事実を作りながら、国家を戦争の泥沼に引きずり込んでいったかを
よく示している。
また、国会の事前承認なしで自衛隊をだすことを法律が堂々と認めて
しまったのだから、時限立法であるといっても、それはなんの免罪符にも
ならない。
自民党は、PKO法、周辺事態法、と自衛隊の海外での活動範囲を
広げる法律を次々に成立させた。しかし、いづれも、海外に出す際の、
国会事前承認の原則は堅持された。ところが、自衛隊での活動をこの
二つの法律よりもさらに拡大した今回のテロ特措法案では、逆に
事前承認を不要としたのである。まったく信じられない対応である。
これは自衛隊に対する国会の統制権を放棄したと同様である。
こんな恐ろしいことはない。歴史に大きな禍根を残すことは
間違いなかろう。
2 個別の国連決議
今回の自衛隊の海外活動を認める法的根拠をあえて求めるとするなら
憲法前文の国際協調主義しかありえない。アメリカの自衛権行使に
協力するとの構成では、明らかに集団的自衛権の行使に該当して違憲
となる。だからその構成はとれない。憲法上許されるとしたら、
それは前文の国際協調主義=テロに対する国際協調の戦い=から導き出す
しかないのである。しかし、それはあくまで前文の規定であって、
個別の条文ではないから、それを補強するためには、明瞭な国連決議が
必要となる。今回の法案も国連決議を引用しているけれど、それは
個別性の点で不充分である。アフガニスタンに空爆を加えることを
容認する個別的な国連決議を要求すべきである。
3 武器・弾薬の輸送禁止
4 地理的な制約
衆議院の審議では、総理も防衛庁長官も、自衛隊の活動する地域に
ついての明瞭な答弁を一切避けた。しかし、パキスタンの領域内でも
反米デモがあいつぎ、タリバン軍に志願する人々の数が急増している。
まさにパキスタンは、紛争地域そのものに化そうとしている。
パキスタン地域に自衛隊を入れるべきではない。
● 特に事前承認は絶対に譲れない。国会の事前承認を不要とすることは
国権の最高機関である国会が自衛隊への制御権を放棄することに他ならない。
テロ特措法案は日本の歴史を暗転させる希代の悪法となるであろう。
【先週の主な活動記録】
■10月15日(月)
8:00AM 第505回マンデーレポート
2:40PM 国際部山岸様レク
2:30PM 議運 春日井様と打合せ
2:50PM 国対委員長と打合せ
3:00PM 議運理事会
4:30PM 議運理事会
6:00PM 国会コーラスリサイタル練習
7:00PM 両院議員懇談会
★テロ特措法案への対応を鳩山代表に一任。
しかし、党首会談は決裂。同法案に反対する方向になった。
「国会の事前承認」はシビリアンコントロールの最重要ポイント。
このことすら否定する連立与党の対応は、信じられない。
自衛隊の海外での暴走を国会はチエックできなくなるに決まっている。
この法案の成立によって、日本は間違いなく誤った歴史を歩むことに
なるだろう。もちろん参議院での徹底した審議が待っているが、
最後は数。いかんとも仕様がない。徹底して問題点を抉り出し、
国民の反対の機運を高めることに力を注ぐしかない。
■10月16日(火)
9:30AM 議運 春日井様と打合せ
9:30AM 国対委員長と打合せ
10:00AM 議運理事会
11:00AM 両院議員懇談会
0:00PM 常任役員会
0:30PM 議運理事会
1:30PM 議運理事会
4:30PM 庶務部長来訪
4:45PM 下野新聞 取材
■10月17日(水)
10:00AM 毎日新聞 個人情報保護法案について取材
11:00AM 共同通信 テロ特措法案について取材
0:00PM 国対・理事合同会議
1:00PM 羽田特別代表 御母堂様 葬儀・告別式
2:30PM 議運 春日井様と打合せ
3:00PM 議運理事会
★前日から、衆議院の議運で緊張が走る。原因は、本会議の
採決方法をめぐって。一旦議運では起立採決で決定されたのに、
自民党の国対委員長が、「記名投票に改める」と通告してきたとのこと。
いったん議運委員会の決定を国対が一方的に変更することなど前代未聞。
参議院の議運としても、衆議院の事態を看過できないむね主張。
ことの次第によっては、参議院での本会議の開催にも重大な影響が
出かねないなどと主張。
■10月18日(木)
9:00AM IT政策WT
10:00AM 経済産業委員会
11:00AM 議運 春日井様と打合せ
11:20AM 国対委員長と打合せ
0:00PM 議運理事会
★衆議院の議運での混乱は収束したことを確認のうえで開催。
参議院でのテロ特措法についての審議は外交防衛委員会に付託
することを決定。
5:30PM 連合栃木「緊急雇用対策等の実現」に向けた街頭宣伝
6:30PM 第17回エネルギー政策フォーラム
講師 厚生労働事務次官 近藤純五郎氏
■10月19日(金)
8:00AM 民主党・日弁連朝食会
9:00AM 議運 春日井様と打合せ
9:20AM 国対委員長と打合せ
9:30AM 議運理事会
9:40AM 議運委員会
10:00AM 本会議
★テロ特措法関連3法案についての趣旨説明質疑が行われた。
いよいよ参議院での審議が始まった。
1:30PM JETRO鷲尾様 シカゴ転勤の挨拶。
2:30PM 環境庁 官房長 松本様 同意人事の件
2:45PM 国土交通省 政策統括官 丸山様 同意人事の件
3:00PM 内閣府 官房長
3:15PM 総務省 官房審議官 森様 同意人事の件
3:30PM 厚生労働省 総務課長他 同意人事の件
■10月20日(土)
8:00AM 県連幹事長等と打合せ
★代表就任の挨拶で述べた組織力と政策力のアップについて
打ち合わせ。
10:00AM 自治労栃木県本部2002年度現評定期大会
0:00PM 民主党県連街頭キャンペーン
★小林、谷そして私の三国会議員によるテロ特措法反対の
訴えを、宇都宮市内2箇所で実施。(二荒山前、東武北口)
4:30PM〜 佐野市長選挙 飯塚候補 街頭応援演説
★選挙戦の最終日。同市内2箇所で、飯塚候補のために応援演説。
6:00PM 2001年日産労組栃木地協新旧地協委員会
7:30PM 県内民主党担当記者との懇談会
★これから毎月第三土曜日に記者懇を行うこととなった。
■10月21日(日)
9:00AM 東北プラントサービス労組北関東支部第9回定期大会
10:00AM 宇都宮西小PTA文化祭
2:00PM 沼尾サロン集会
5:00PM 中川繁君の弔問。
★高校の同級生中川君がこの日の早朝亡くなった。
強い衝撃と喪失感を味わっている。