国会通信 No.508

 【愚劣な中選挙区復活論議】【パキスタン大統領特使と会見】

2001/11/5 (マンデーレポート第508回の要旨)


●今週 一番言いたかったこと。それは選挙制度についての与党の論議だ。  あまりにも愚劣、あまりにもあさましい。そのあざとさには胸のむかつきすら覚える。 ●自公の間で、PKO法案の改正と中選挙制度復活を取りひきしたとか。  それが真相なら、政治家としての志を全く欠落したとしか言いようがない。 ●結果として、得意の先送り1年間で論議は凍結。さらに、PKO法案の改正も  当然先送り。  本当に必要と信ずるなら、余計な取引なしで堂々と提案すればよいのに。 ●政治家にもマスコミにも言いたい。どこの党に有利だ不利だなどの論議の前に  もっと大事な原点の論議が忘れられているじゃないかと。 ●それは、有権者の立場にたった選挙制度論である。この視点が、政治家にも、  さらにマスコミにも欠けている。 ●いったい選挙制度は誰のためにあるのか。それは主権者としての有権者の  権利行使の手続きじゃないか。有権者に分かりやすく、権利行使のしやすい  制度を作るのが制度論議の出発点じゃないか。この原点を忘れた議論の横行は  じつに嘆かわしい。 ●小選挙区並立制まではなんとか制度論の基本に立ちかえる風潮は  残っていた。しかし、参議院選挙の非拘束名簿選挙の改正以来、有権者の理解  などそっちのけ、党利党略むき出し、自己保全だけの利己主義の論議が大手を  振ってまかり通っている。これ以上、わけのわからない制度を作れば、有権者  の選挙離れはますます加速する。 ●テレビでは、どの党にこれだけ有利、これだけ不利などと党利党略のレベ  ルで報道するばかり。しかし もっと大切なことは、選挙制度はその国の民主  主義の姿を決めてしまうと言うことである。 ●小選挙区 比例選挙等々それぞれの制度には理念がある。しかし、小選挙区  の中に中選挙が混在し、また中選挙採用の基準がまったく示されていないなど、  世界のどこの国にも制度変更の理由を説明できない恥ずべき提案である。 ●第8次選挙制度委員会の小委員長だった堀江湛先生は「議会政治の自殺行為」  とはき捨てるようなコメントを明らかにした。(朝日26日)  権威ある機関の選挙制度審議会の中心で活躍してきた先生の心境は煮えくり返る  ようではないかと想像する。 ●リクルート総汚染と言われた10年前の自民党政治家であっても、今よりもっと  廉恥心はあったような気がする。というのも、選挙制度の論議は、まずは第三者  機関である選挙制度審議会の答申を待ってから論議した。選ばれるものが選び方  を決めることの危惧を当然のごとく堅持していたからである。 ●政治家が自らの手で選挙制度を決めることは、相撲取りが、土俵の形を自分で  決めるようなもの。泥棒が刑法を決めるようなもの。  選挙制度の変更を提案する政治家は、恥を知るべきである。 【パキスタン 大統領特使と会見】 ●1日には、日本パキスタン議員連盟主催のパ大統領特使歓迎の朝食会が  行われました。パキスタン議連の会長は羽田孜さん。私も入会しています。  そんなわけで参議院民主党からは私が参加することに。 ●この日は訪日中のアジズ大統領特使、フセイン駐日大使、マリク大蔵  次官補などが出席。羽田会長や自民党の河村健夫さんなどと懇談しました。 ●アジズ大蔵大臣は、理知的で暖かみを感じさせる人柄。さらに金融機関の  仕事で海外経験の豊富な有能なビジネスマンでもある。彼から直接語られた  以下の内容は、パキスタン政府の考え方を率直に反映していると言えます。  とても参考になりました。以下紹介します。 ●アフガニスタン問題について <軍事>・英米のアフガニスタン攻撃は支持している。 ・しかし、できるだけ早く目的達成後に終了することが望ましい。 ・一般市民がまきこまれることを懸念している。 <政治>タリバン後の政権について・独立した存在であり、アフガニスタン   国民ら自身が決めるべきである。 ・地勢 民族 地域 全ての関連した人によって構成されねばならない。 ・外国から押しつけられたものでは長続きしない。 ・パシュトゥン人やタリバンの穏健派をいれることが許される。 <経済>・18年前、ソ連が敗退したあとの空白期間に誰も注意を向けなかった。 ・アフガニスタンは見捨てられたような感じに陥ってしまった。 ・戦争は終っていないが、すでに今から復興努力を始めるべきである。 ・復興のポイントは4つ。 1 農業 水 灌漑   2 教育―これをしっかりしないと宗教に依存した教育になる。  3 健康 福利厚生 女性  4 インフラ整備 道路 電話 ・復興努力はただちに始めるべき。将来への光。 ・関係諸国や関係機関の協力が重要である。   アジア開銀、イスラム開銀、世界銀行、日本、EUなど。 ●日パ関係について  ・制裁の停止、うれしく思う。 ・日は最大援助国 多くのものがつくられた ・国防予算の削減−教育、福祉、社会分野へまわしている。   ↑ 政権の新しい改革  銀行、株式市場、農業、政治、司法など多岐にわたる構造改革を行っている。 ・人々は痛みを好まない。したがって私はあまり人気はない。 ・人々はあまり変化を好まない、しかしやらねばならない。 ・ムシシャラク大統領は小泉総理に対して、債務問題に対するパの対応を  明らかにした。以前は債務の免除を求めたが、その態度を改めた。 ・債務負債ではなく負担軽減を求めてきている。 ・パの累積債務は米ドル50億ドル。その長期化、低利化を望みたい。 ・日本が最大の支援国  その他 US 30億ドル、仏12億ドル、独11億ドル、      韓国 0.8億ドル 【先週の主な活動記録】 ■ 10月29日(月)8:00AM 506回マンデーレポート 11:00AM 本田労組栃木研究所支部国会見学 民主党議員と語る会 11:30AM 議員総会 0:30PM 議運理事会 0:40PM 議運委員会 1:00PM 本会議  ■ 10月30日(火)10:00AM 経済・産業委員会 10:50AM 国対委員長と打合せ 11:00AM 議運理事会 0:00PM 常任役員会 3:20PM 会計課長 鈴木様 レク 3:30PM 総務省電気通信事業部長 ISB法案レク 4:00PM 国際交流課 山岸様レク ■ 10月31日(水) 8:00AM 翔進会 朝食会 9:20AM 国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 0:00PM 国対・理事合同会議 0:30PM 指定訴追委員打合せ 1:00PM 村木裁判官に対する弾劾裁判第2回公判 ★被訴追人に対する尋問を担当しました。  本日で結審。次回(11月28日)は判決の言渡し。   指定訴追委員とは刑事裁判の検察官の役割。   15人の弾劾裁判員を前にして、緊張しました。  3:00PM 議運理事会 ■ 11月1日(木) 8:30AM 日本・パキスタン議員連盟 パキスタン大蔵大臣来日歓迎朝食会 ★私は、テロ事件後に再発足したパキスタン議連に所属。  この日は、大統領特使として訪日しているアジズ大蔵大臣の話を聞きました。  (前記 参照) 9:30AM 議連の  〃   打合せ会 10:30AM 総務省公務員課 育児休業の一部改正レク 10:45AM 国会図書館 補正予算レク 10:50AM 総務省大臣官房審議官 地方交付税法の一部を改正レク 11:00AM 音楽議員連盟特別委員会 芸術文化基本法案について ★文化芸術振興基本法案について議論。超党派で精力的にまとまられつつある  この法案。(詳細については次回以降に触れる予定です)  自民党の斉藤斗志ニ座長、民主党の中野寛成副座長のもと、各党の意見の  すりあわせを開始。 ★私は「文化芸術活動の水準の向上」という文言に対し懸念を表明。  文化の「水準」はなにか。また「向上」の判断をどのようにするのか。  このような価値判断にわたる規定をいれると、やがて国家の文化統制に  つながる懸念なしとしない。再検討することになりました。 11:00AM 民主党北関東・北陸信越ブロック議員団会議 2:00PM 園遊会 ■ 11月2日(金) 9:20AM 国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議散会後 議運理事会 1:00PM 議運理事会 ■ 11月3日(土)8:30AM 第37回宇都宮少年剣道大会開会式