国会通信 No.518

 【通常国会 論戦開始】

2002/1/28 (マンデーレポート518回の要旨)


◆1月21日 第154通常国会が召集されました。国会法が定める  会期は150日。したがって6月19日までの長丁場です。 ◆まずは第2次補正予算についての塩川財務大臣の財政演説、  そしてそれについての質疑が両院で行われました。 ◆参議院では峰崎直樹議員が民主党を代表して質問。  「答弁が不充分なら、再質問もありうる」との通告があり、  議運としては緊張して本会議に臨みました。 ◆本会議での「再質問」はあまりやりません。質問者も  答弁者も原稿を読む場合が多いのです。「再質問」は  「答弁漏れ」の場合に認められている議員の権利ですが  原稿なしのアドリブでやらねばならないので質問するほうも  度胸がいります。 ◆また「答弁漏れ」かどうかがはっきりしない場合が多く  与党は再質問を阻もうと抵抗するのが通例です。 ◆そんなわけで本会議での「再質問」をどうこなすかは、  議運としての腕の見せ所の一つです。 ◆本会議での質問時間は事前に議運の理事会で決定します。  野党第一党には20分の時間で決着することが多いようです。  その他の野党は10分。また与党はやらないこともあるが、  ある場合は10分で。 ◆ところで、本会議で質問を認められるのは原則として  交渉会派に限るのが慣例です。交渉会派とは一定の会派数を  持っている会派のことであり、常任委員会の数で議院の定員を除し、  (現在は15名以上)、それ以上の数をもっているところに  常任委員長を配分したり、本会議での質問を認めます。 ◆昨年の参議院選挙の結果、社民党はこの交渉会派から脱落。  したがって社民党は本会議で質問する機会を失いました。  前国会までは、本会議で質問に立つ会派は、与党の「自・保」と  「公明」、そして野党の「民主」、「共産」に限られてきました。 ◆しかし今回開会直前になって、「自由党」と「無所属の会」が提携、  あらたに「国会改革連絡協議会」(略称「国連」、、ちょっと誤解の  おそれある略称なので再検討中)が誕生し、もう一つの交渉会派が  出現しました。 ◆「国連」は、開会に先立って常任委員長のポストを要求するなど  して議運は紛糾しました。結果、自民党が持っていた特別委員長の  ポストを一つ返上することになりました。  (このことを、議会用語で「はき出し」といったりする。)  新会派の「国連」はこの結果、国会移転特の委員長を新に獲得、  西川きよしさんが就任しました。  また国連は本会議でも質問の権利を獲得、本会議の質問バッターも  多少にぎやかになりました。 ◆ところで「再質問」のことです。 (以下未完) 「再質問」は3つの前提を踏まえてやらねばなりません。 1 質問時間内であること。  (20分なら、再質問用の時間を残しておく。) 2 新たな質問をしてはならないこと。 3 回数は再々質問までの3回まで。 ◆峰崎議員の再質問は  「NTT株の『へそくり』があったので補正予算を組むことにした」  との総理の所見についての質問に対して答弁がなかったので、  質問を要求。まずは次席理事の郡司さんがひな壇に駆け上り、  自民党と交渉。質問漏れは明白だったので再質問については  自民党もすんなり了承し、小泉さんは再答弁と言うことに  なりました。 ◆峰崎さんの質問の趣旨は、財政構造改革を言い、また  国債の発行は30兆円以内とするとしながら、結果として  2度の補正予算を組んだではないか、またNTT株売却の  資金は法律上国際の償還のために使われるよう使途が限定  されていたもの。この法律を変更して補正予算の財源に使えるように  したのであるから、これは国債を新規発行したことに  ほかならないのではないかという指摘でした。 ◆それは小泉さんの政策の変更を意味しています。  そんな本質論に対して小泉さんは、はぐらかしの答弁で  お茶を濁しました。 ◆小泉さんはあきらかに経済政策で路線を変えつつあります。  すなわち新たな需要を生み出さない限り経済は良くならない、  供給面の改革だけ(いままではそうだった)では不充分であると  認識しだしている。だから2度めの補正予算を組んだのでしょう。 ◆しかし変更しながら変節したのではないと居直る。これは  問題です。なぜなら政策変更の意味を国民も経済も明らかに  認識しないですんでしまうからです。それでは政策変更の  意味は減殺されます。正直に私は変わった。危機的な  経済を救うためには必要とあらば財政出動もするのだと  明言すべきです。 ◆その後に行われた衆議院予算委員会での菅幹事長と  総理のやり取りも見ものでした。菅さんは「構造改革が  どのようにして景気を良くするのか。そのプロセスを  国民に明らかにしてほしい」と迫りました。 ◆それに対して小泉さんの答えは、 1 自分は誰もやれなかった郵政改革に手をつけている。 2 そんな自分を国民は高く評価している。 3 だから自分の構造改革は正しいんだ。 などと まったく答えにならない答えを言って、 ◆小泉さんは、最後は支持率の高さですべての政策を  正当化しようとする。しかし、菅さんは、そんなことを  聞いているのではないのです。  構造改革が景気を良くするメカニズムを説明すべきなのに  決して論理的な説明はしないのが小泉さんのいつもの手です。 ◆情緒的な答弁、針小棒大な答弁、国民はいつまで  小泉マジックにすがりつこうとしているのでしょうか。  見当違いの行き当たりばったりの経済政策で日本は  どんどん悪くなっています。そろそろ眼を覚まそうでは  ありませんか。 【先週の活動記録】 ■ 1月21日(月) 9:00AM 議運委員部、国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議 議席指定。特別委員会設置など。 本会議後 倫理選挙特別委員会 11:00AM 両院議員総会 1:00PM 開会式 2:35PM 本会議  ★塩川財務大臣の財政演説。 第2次補正予算の財源となるのはNTT株売却のお金。しかし これは、本来国債償還のためのお金としてプールしてあったもの。 したがって形を変えた国債の発行にほかならないのです。 それは結局小泉さん自身の公約=「30兆円以上の国債発行はしない」=を 破棄したものにほかならないのです。 小泉さん自身、景気対策のために財政出動したことにもなる。 これは明瞭な公約違反であり、また政策変更にほかならないと おもうのですが、、、。 6:00PM 国会コーラスリサイタル練習 ■ 1月22日(火) 8:00AM 517回マンデーレポート 0:00PM 常任役員会 6:00PM 連合栃木下都賀東地協2002年新春の集い 6:30PM 2002年下都賀西地区労働団体合同新春の集い 6:30PM 連合栃木安佐地協新春の集い ■ 1月23日(水) 9:00AM 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議 ★財政演説に対する質疑。民主党からは峰崎議員が。 0:00PM 国対・理事合同会議 1:00PM 下野新聞インタビュー 2:00PM 財務省主計局 藤田企画官レク 5:30PM 連合塩谷地協2002年旗開き ■ 1月24日(木) 5:30PM 全逓栃木連絡協議会新春の集い2002 6:00PM 全農林労組関東地方本部栃木県央農政分会旗開き 7:00PM 栃木県医師会新年懇親パーティー ■ 1月25日(金) 5:30PM 連合栃木日光・足尾地協年頭交歓旗開き 6:30PM 自動車総連栃木地協新年賀詞交歓会 ■ 1月26日(土) 6:00PM 赤帽宇都宮ブロック平成14年度新年会 6:30PM 全逓芳賀地方支部旗開き 7:00PM 宇都宮板金工業共同組合新年太子講 ■ 1月27日(日) 11:00AM みどり保育園創立30周年のお祝い。 3:00PM オペラ「忠臣蔵」 ★六本木男声合唱団の代表三枝成章さんが作曲したオペラ。 団員の多くが応援の鑑賞に。 7:00PM オペラ「忠臣蔵」新国立劇場公演をお祝いする会