国会通信 No.525
【離党で幕引きは許されない】
2002/3/18 (マンデーレポート525回の要旨)
◆迷惑をかけられたのは国民です。
鈴木宗男氏が自民党を離党しました。記者会見では、離党の
理由を「自民党にご迷惑をおかけした」と強調、肝心の自分の
行動については「やましいことはない」と居直っていました。
しかし、「迷惑」がかかったのは「自民党」ではなく「国民」
です。「政治」への信頼を損なっただけではなく、北方領土
関連の予算をはじめ、予算自体を私物化しました。迷惑を
かけられたのは国民であり、国民の財産が私されたのです。
◆村上正邦さんも同じでした。
昨年の2月、私も村上正邦さんを証人喚問しました。
そのときも彼は、国民そっちのけの内向き後ろ向きの感想を
述べていました。自民党に迷惑をかけた、仲間に迷惑をかけた、
その混乱を収拾するために自分が犠牲になる、そんな殉教者の
気分に酔いしれる、、、、この「倒錯の涙」「自己陶酔の涙」は
自民党の疑惑の主人公たちに共通しています。
◆加藤紘一さんも離党すると、、、。
鈴木宗男さんも、村上正邦さんも、いわゆる「たたきあげ」の
人たちでしたが、プリンスと言われた加藤紘一さんも、
今週早々に離党するとの報道が流れています。プリンスも
たたきあげも、上から下まで利権の構造にどっぷりつかっている
のはもはや明らかです。
◆自民党の体質
疑惑が年中行事の自民党。トカゲの尻尾を切っても、本体は同じ。
やがてまた尻尾は生えてきます。自民党の利権構造や政官業癒着の
体質を変えない限り、新しいムネオさんが必ず登場します。
◆利権構造を変える究極の手段は政権交代。
このような利権の構造を変える手段は一つしかありません。
政権の座から追い出すことです。政権交代を実現することです。
そして、行政権力との関係を切断することです。
細川政権の時代、巨大な自民党本部は閑古鳥が鳴いていました。
議員会館への陳情客の数は激減しました。役人の接触は野党の
自民党はすべて後回しになりました。政権交代は、まさに
淀んだ汚水を溜め込んだプールを決壊させることになるのです。
◆内部改革では限界です。
いま、自民党はあわてて政官の接触ルールを変えるなどの改革案を
発表しました。しかし、それは汚水溜めの汚水をかき回して
いるにすぎません。ムネオさんの離党と、この改革案でお茶を
濁そうとする。そんな小手先のやり方で自民党の体質が変わるはずは
ありません。
◆宗男さんも10年前は改革者だった。
10年前の1992年の秋、自民党政治改革本部から派遣された私は、
宗男さんと一緒に、スエーデンとフランスの二カ国を、二泊四日の
強行軍で視察してきたことがありました。当時の鈴木さんは、
政治改革推進派の急先鋒の一人でした。党本部でのいわゆる守旧派
(=小選挙区制度反対論者へのレッテル)と激論を交しながら、
改革論を唱えていました。10年たった鈴木さんの今の姿は、与党の
座に居座ったままでの自己改革が極めて困難であることの証明です。
◆小泉さん、どうして自民党を壊さないのですか。
小泉さんの高い人気のもとになっているのは
1 自民党をぶち壊すといった勢いの良い言葉
2 最大派閥の橋本派を総裁選挙で打ち破った実績 の二つでした。
そんな小泉さんにとって、今は自民党破壊の最大のチャンスのはず。
しかし、小泉さんは、鈴木宗男さんの離党を「苦渋の決断」として
評価しました。これは宗男さんの「苦渋」を小泉さんも共有して
いるとのこと。また加藤さん離党についての感想を聞かれ、
マイクの前で言葉を飲み込みしばらく沈黙していました。
こんな小泉さんから、自民党破壊の熱意はまったく感じられないのです。
小泉さんは、国民を完全に裏切っています。
◆外務省は見事に官僚機構を守ってしまった。
宗男騒動での外務省の豹変振りも見事なものです。
宗男さんを持ち上げて予算を取り、宗男さんをそそのかして田中外相の
首を取り、最後には宗男さん自身を内部文書で抹殺する。
一連の騒動の中で、外務省はとうとう自らの官僚機構を守りきりました。
◆外務省は宗男さんのパトロンです。
忘れてならないことは、外務省は宗男さんと一蓮托生だったということです。
一政治家の非合理な要求に毅然とした対応が出来なかった外務官僚たち。
それどころか、違法行為に率先として協力した外務官僚たち。
外務省は宗男さんと共同正犯です。
さらに、宗男議員を利用して予算獲得を実現し、その見返りとして、
細かなお手伝いをした外務省。
さらに、宗男議員の資金力アップに協力し、宗男議員を自民党実力者に
育てたのは外務省。
失礼かもしれませんが、猿回しの猿が宗男さんで、猿回しは外務省。
外務省は宗男さんのパトロンです。
そして、使い勝手が悪くなった宗男さんを古証文を出して、
葬り去ったのです。
◆霞ヶ関の走狗たち
宗男さんと外務省の関係は、与党議員と霞ヶ関官僚の関係の象徴です。
霞ヶ関の官僚たちは、揉み手をしながら政治家に近づき、飼いならされた
顔をして、実は議員を飼いならす。彼らの頭にあるのは「省益」のみ、
官僚組織を守るという自己保全本能のみです。省益に合致しているうちは
議員をバックアップする。しかし、省益に会わなくなると簡単に
切り捨てる。いわゆる族議員は、霞ヶ関の走狗です。そして自民党の
長期政権下で、与党議員全体が霞ヶ関の走狗に堕落してしまったのです。
◆最後のつけは国民経済に
なぜ小泉改革が進まないのか。
なぜ長い不況から日本は脱出できないか。
なぜIT革命が日本経済の活力になりえていないのか
なぜ狂牛病が防げなかったか。
なぜ産地表示疑惑が、農協、総合商社、関係業者の業界全体から発生するのか。
これらの問題の究極の解答は、
政官業癒着の経済構造にあるといえます。
霞ヶ関の官僚たちは、自らの所管事項に属する業界団体を育てる、
そこに天下り先を作り出し、族議員の「票」と「金」を割りあてる。
こんな関係の中で、日本の経済政策は、基本的に供給サイドに傾斜する。
需要側よりも供給側の論理が支配的な経済政策、
消費者の利益よりも、業界のエゴを優先する経済政策、
この経済政策の限界はすでにバブル以前から見えていたはずです。
業界の要請に応じて既得権優先の護送船団方式を作り出し、
農業・建設業・流通業等の効率の悪い経済分野の改革を遅らせてきました。
不況にあえぐ日本経済。
その解決の鍵は、政策決定から予算の執行まで貫徹している
宗男的構造、すなわち政官業癒着の構造を破壊することにあのです。
そしてそのための方法論は政権交代しかありえないということを
強調したいと思います。
【先週の活動記録】
■3月11日(月)
8:00AM マンデーレポート
5:00PM 県連 統一地方選挙対策本部の日程打合せ
7:00PM 県連幹事会
★第6回定例大会についての打ち合わせをしました。
■3月12日(火)
0:00PM 常任役員会
0:30PM 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
1:00PM 議運理事会
1:30PM 管理部・高山部長レク
財務省主税局法規課 特例公債法案レク
総務省総合通信基盤局 電波法の一部を改正する法案レク
5:30PM 経済産業委員会メンバー打合せ会
6:00PM 国会コーラスリサイタル練習
《議運関係》13時より、参議院議運理事会が開会。
次回の参議院本会議については、
明日3月31日(水)午前10時より開会
国税2法案の趣旨説明・質疑を行うことを決定。(所要・1時間20分)
次に
15日(金)正午より本会議を開会することを内定。
地方税2法案の趣旨説明・質疑。(所要・35分)
民主党・新緑風会の国税2法案に対する本会議での質疑は櫻井充議員
地方税2法で高橋千秋議員。
■3月13日(水)
9:00AM 議運委員部と打合せ・国対委員長と打合せ
9:30AM 議運理事会
9:40AM 議運委員会
10:00AM 本会議
0:00PM 国対・理事合同会議
1:30PM 議運理事会
■3月14日(木)
0:10PM 経済産業委員会
★平沼経済産業大臣の所信表明を聴取しました。
■3月15日(金)
11:00AM 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
11:30AM 議運理事会
11:40AM 議運委員会
0:00PM 本会議
0:35PM 総務省公務員課長レク
0:50PM 文化庁著作権課レク
2:00PM 小林守議員訪問
7:00PM バッハ・コレギウムジャパン第52回定期演奏会
★指揮者の鈴木雅明さんを激励。
ヨハネ受難曲の第2稿をはじめて聞きました。
新鮮でした。初稿にないバリトンやテナーのアリア
とても感動的でした。カウンターテナーの独唱、
イエスがなくなる瞬間の哀切な響きには思わず
目頭が熱くなりました。
■3月16日(土)
10:00AM 県連定期大会
★ 鳩山代表 福田知事 森田連合会長が来賓として
出席してくれました。また緊急地域経済再生決議を
行いました。さらに大阪大学教授の小野善康教授の
記念講演を聞きました。
1:30PM 「鈴木議員の議員辞職を求める」街頭演説を県連主催で
二荒山神社前で実行しました。小林衆議院議員、谷参議院議員
山田美也子県議、藤井市議、塚原市議参加。
★鈴木宗男さんの問題についてはかなりの関心を持っている
様子で、道行く人の反応も上々でした。
5:00PM 栃木県柔道整復士会 創立80周年記念式典に参加。
8:00PM 県政記者との懇談会