国会通信 No.536

 【国会コーラスリサイタルコンサート】

2002/6/10 (マンデーレポート536の要旨)


【国会コーラス 日比谷公演目前に】 ●昨年10月に新発足した国会コーラス愛好会主催のチャリティー  リサイタル(6/19 pm6:19 日比谷公会堂)がいよいよ  目前に迫ってきました。 ●「アフガンを始めとする世界の難民支援」のために収益金は  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付することも決まり、  会員一同1枚3000円のチケットをお願いに歩いているところです。 ●当日は、ゲストとしてボニージャックス、サーカス、ダカーポ、  タイムファイブ、ジパング、いっこくどう、のみなさんが友情  出演してくれます。 ●音楽監督兼指揮者の岡村喬生さんも、最後の追い込みに汗だくに  なって指導してくれています。 ●時には各パート一人などと寂しいときもありましたが、ようやく  会員の議員やご家族の皆さんの出席も増え練習も盛り上がってきました。 ●先週は、総理や文部科学大臣に面会、また両院の正副議長にも  協力のお願いをしました。 ●3日(月)には、中野寛成会長、自民党の世話人、岩屋毅(衆)、  林芳正(参)の両氏、岡村喬生さん、ボニージャックスの  西脇久夫さん、そして事務局長の私の総勢6名で、院内の  大臣室におもむき、小泉総理と面会しました。 ●小泉さんは「国会の事情が許せば出演したい」と明言。さすが  音楽好きの小泉さん、事務局長としてはほっとしました。  ただ同時に「独唱よりもみんなと一緒に歌ったほうがいいんだが」  とも付け加えられました。どんな形になるかまだ未定ですが、  当日のハイライトとして党首コーナーはなんとか実現したいと思います。 ●ただ心配なのは、当日が国会最終日にたまたまぶつかって  しまったことです。会期延長の話がどうなるのか。特に私は本会議  設営が主な仕事の議運理事。とても気になるところです。 ●じつは、6月19日と決めたのは指揮者の岡村さんの提案。  音楽は、英語でミュージック、ドイツ語ではムジーク、  語呂合せをすると、3月19日か、6月19日ですが、  合唱体験の有無を問わず広く国会議員を募ろうとすると  3月19日では練習期間が短すぎ。そんなわけで6月19日  と昨年のうちから決めていました。そして開演も6時19分  とこだわってみました。 ●それがたまたま通常国会の会期の最終日と重なってしまいました。  岡村さんは、「この日ばかりは、ミューズの神が政争を止める  ことにすればよいのに」と冗談とも本音ともつかぬ大胆な発言。 ●しかし、もちろん議会日程最優先。本会議にぶつかったときは、  ゲストのみなさんが責任を持ってリサイタルを敢行します。  むしろ、国会コーラス「なし」のほうが良いのではなどと  影の声が聞こえそうです。 ●当日券もありますので、多くのみなさんのご来場をお待ちしています。 【公取委員長の後任人事について】 ●6日の議運理事会で、国会同意人事についての新たなルールが  確認されました。 ●公正取引委員会の根来事務局長はこの7月に定年退職。  その後任人事の国会同意手続について、議運理事として  問題点を指摘してきました。 ●公正取引委員会の委員については、国会(衆参各院)の同意が必要です。  ところで根来さんの任期切れは今年9月。しかし  その2ヶ月前の7月に「定年」の70歳を迎えることから  話がややこしくなりました。 ●手続を厳格に考えると、7月で「新任」の同意、そしてその  2ヶ月後に「再任」の同意、を受けることになります。  今回、同意人事を議運に提案してきた内閣官房は、 1 「新任」と「再任」の間が2ヶ月と近接していること。 2 2ヶ月後の9月には国会が開かれていないことが多いこと。 3 「再任」の時期に国会が開催されていないときには  国会の事後承認という方法もあるが、国会意思の尊重といった     観点から、事後承認はできるだけ避けたほうがよいこと。  このようにえて、人事案件を提案する責任部局の内閣官房は、    後任予定者の「新任」と2ヶ月後の「再任」を同時に提案  してきました。 ●しかし、私はこのような便法はさけるべきだと主張しました。 ●まず理屈から言ってもおかしいのです。一人の人物の新任と  再任を同時に議題にするのは理屈に合いません。なぜなら、  「再任」は任命された後の話です。任命もされていない人物の  再任を求めるのは、出産前の子供をすでに誕生した者と扱うことに  ほかなりません。  2ヶ月後にすぐ任期が来てしまうからといっても、その2ヶ月の間に  何が起こるか分かりません。失礼ながら、死亡退任や不祥事退任だって  あるかもしれない。そんな場合は、再任を先付けで  認めてしまった国会の意思をどう解釈すれば良いのでしょうか。  説明できないではありませんか。  すなわち、私が主張したいのは、新任が論理的に先であって、  新任されてからはじめて、その後の「再任」の話になるという  ことなのです。  「新任」と「再任」を一括処理することは、「再任」についての  事前同意を意味し、安易にこれを認めると、人事についての  ある種「包括的な同意」をみとめることになってしまう。  これでは国会の同意人事制度が形骸化します。 ●国会の同意人事制度はさいきんとみに形骸化しています。  しかし、この制度の本来の意味は重要です。  それは立法府が、行政府をチエックする大きな役目を持っている  からです。すなわちその趣旨は、立法が行政府の独走をチエックし、  官僚が政治を支配することを避けるための重要な制度のはず。  しかし、この制度はじょじょになし崩しになっています。  それではだめです。官僚政治を打破するために、風前の灯となっている  同意人事制度の運用については細心の注意を払うべきではないでしょうか。 ●一見すると、内閣官房の処理は国会を尊重した妥当な提案であるとの  印象を与えますよね。表面上は、国会の事後承認を避け、国会の存在を  充分に配慮した取り扱いのように見えます。  しかし、私から言わせれば、それは余計なお世話というもの。  事後承認、事前承認のどちらの手続を選ぶかは、まさに  国会自身の政治的判断。行政の立場をこえてまでの政治的配慮は、  すでに権限逸脱ですよ。余計なお世話です。内閣官房の「思いやりの対象」  になるほど国会が落ちぶれてはなりません。  こんな考え方を議運で強く主張しました。 ●結果として、私の主張は、与党理事の皆さんも理解してくれました。  そのうえで、議運の山崎委員長は以下のような整理をしてくれました。  今回の公正取引委員会の同意人事については、参議院においては、  新任・再任の一括処理を行わないこととする。  また、今後は 1 同一人物についての同意人事案件について、新任と再任を     一括審議することは原則として行わないこと。 2 一括審議にしなければならないような特段の事情がある場合は、    事前に議運委員長に連絡し、その指示を仰ぐこと。  妥当な結論だと考え、委員長の提案を了としました。 ●余談ですが、今回、根来委員長の後任として提案された竹島氏に  ついては、個人的には存じ上げませんが、少し問題があるようです。  まずは、この人事が同意案件として提案される2ヶ月も前から  新聞辞令が出ていたということです。そしてどうして秘密が漏れたのかと  説明を求めても、内閣官房も、公取も首を横に振るばかり。  まったくいいかげんです。  また、彼はながらく大蔵省の主税畑を歩んだ人。  公正取引委員会の委員長といえば、言うならば、規制緩和と自由競争の  重要な守護神。そこに、癒着の温床となった護送船団の方式の元祖、  旧大蔵官僚を持ちこんでくる内閣の考え方はどうも納得がいきませんね。 【ベーカー大使との朝食会】 ●5日(水)(財)日本国際交流センター主催の  ハワード・H・ベーカー駐日大使との朝食懇談会に出席し、  大使の愉快なそして含蓄のあるお話を聞かせていただいた。 ●当日は、たまたま訪日したクリントン政権のときの国防長官  ビル・コーエンさんも出席、さらに話は盛り上がった。 ●ベーカー大使は、レーガン政権の主席補佐官、当初政治家としての  評価が定まらなかった大統領を補佐し大きな業績を残した人だが、  ご自身は大統領選にも出馬したこともあり、共和党上院院内総務として  活躍したねっからの政治家。政党に党首を置かない  アメリカでは「院内総務」といえば、政党のナンバー1。  このような大物を大使に持ってくるのがアメリカの面白い点ですね。 ●アメリカの議会人に共通する率直にしてフレンドリーな物言い  これはベーカー大使にも共通でした。そしてとても興味深い  話がたくさん出てきました。全部紹介することは出来ないので  ひとつだけ紹介します。それは危機管理のポイントとナンシー  大統領夫人の星占いの話です。 ●あるとき、ベーカー首席補佐官に、こんな話が伝わりました。  レーガン大統領を辛らつに批評することで有名なジャーナリスト  ドン・リーガン氏が大統領夫人毎日カリフォルニアの星占い師に  電話していることをかぎつけた模様。そしてこれを大きな  スキャンダル話として書きたてようとしているので、なんとか  手を打たなければと考え夫人に会ったこと。そのとき夫人の  気持ちも考え、普段は使わないファーストネームで彼女に話し掛けたこと。  話をきりだしたら、ナンシー夫人は、あっけらかんとして  「ザッツ・トゥルー(それは本当のことよ)」と認めたこと。  その後、このことを率直に明らかにしたら、夫人の星占いスキャンダルは  たった1日だけワシントンを騒がせただけで簡単に終息してしまったこと。 ●要するに、スキャンダルに対処する基本は、事実を率直に、そ  してできるだけ早く明らかにすることのようです。どこかの国の  幹事長氏にも聞かせてあげたい話ですが、やはり内容によるの  でしょうね。明らかにしても社会が許してくれる限度がありますよね。  そして限度を超えてしまう場合は、ただちに引責辞任まで  考えなければならないのが政治家の責任のあり方だと思います。 ●ベーカー大使が引用した友人の言葉を最後に紹介しましょう。  「正直は不便なものだ。しかし不可欠なものでもある。」  、、、、、、、含蓄のある言葉ですね。 【先週の主な活動】 ■6月3日(月) 8:00AM 第535回マンデーレポート 9:30AM 法律相談 4:15PM 岡村喬生様、西脇久夫様来訪 4:45PM 国会コーラスの事務局長として小泉総理訪問。      中野寛成会長、岩屋毅(衆)、林芳正(参)、      岡村音楽監督、西脇合唱指導者とともに。    6:00PM  日本弁理士会・日本弁理士政治連盟主催の     「弁理士法改正祝賀会」に出席・挨拶。 ■6月4日(火) 10:00AM 経済産業委員会  ★エネルギー基本法案の趣旨説明を経済産業大臣から聴取。 10:15AM 中野寛成先生と国会コーラスのご案内に      両院の正副議長を訪問。 11:15AM 公正取引委員会 同意人事レク      内閣総務官室 同意人事レク 0:00PM 常任役員会 3:30PM 議運理事会 6:00PM 国会コーラスリサイタル練習 ■6月5日(水) 8:00AM (財)日本国際交流センター主催      ハワード・H・ベーカー駐日大使との朝食懇談会 ビル・コーエン(クリントン政権 国防長官) ハワードベーカー レーガン主席補佐官 大統領選出馬 共和党上院院内総務 controversy 大切さ プレスセクレタリー 正直は不便なものだ。しかし不可欠なものでもある。 危機管理とマスコミ対策 9:00AM 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議 ★法人税趣旨説明・質疑(民主 峰崎直樹議員15分)  以下の4法律案の採決。   公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金提供等処罰、  証券決済制度、  教育公務員特例法、  薬事法改正案  0:00PM 国対・理事合同会議 ■6月6日(木) 9:00AM 経済産業委員会 エネルギー政策基本法質疑・採決 0:00PM 議運理事会 6:00PM 国会コーラスリサイタル練習 ■6月7日(金) 9:00AM 議運委員部との打合せ、国対委員長と打合せ 9:30AM 議運理事会 【おかしいぞ外務省】  実は、5日(水)午前の議運理事会に外務大臣の海外出張案件がはかられた。 紛争解決に日本としてのイニシアチブを発揮したいとの趣旨で、 6日(木)の午後に出発、インド、パキスタン、そしてパレスチナ等を 急きょ歴訪するという。 有事立法等の重要案件をかかえて国会を離れて良いものかとの疑問も あったが、印パの緊張関係の高まり等、緊急の訪問も必要なのかなと考慮、 議運として「出張」は了承した。 ところが、その日の午後になって、インドの受入体制が整わないとの理由で、 インド訪問は取りやめとなったとのこと。 午前に議運で了承し、午後になって取りやめ。 さすがに議運の委員長も外務省の安易な取り組みに腹を据えかねて、 「朝令暮改そのもの」ではないかと厳重に注意をした旨、 翌6日の議運理事会で報告された。 最近の外務省の対外交渉能力の著しい低下を顕著に示した事例であるが、 相手国の受け入れ体制確認が不安定なまま議運の出張了承を求めてきた点は、 国会軽視でもある。 7日の理事会で、改めて内閣官房および外務省の責任者からの報告を 求めるよう提案、与党理事も含め一致。来週最初の理事会で報告を 聴取することになった。 9:40AM 議運委員会 10:00AM 本会議 ★法律案の採決 道路四公団、JAS、BSE、エネルギー政策 本会議散会後 常任役員会 2:00PM 野党クラブで記者発表(国会コーラスリサイタル) 3:00PM 文部科学大臣訪問(国会コーラスリサイタル) 3:30PM 文部科学省記者クラブで発表