国会通信 No.555
【民主党の経済再生プラン】
2002/11/11 (マンデーレポート555の要旨)
【民主党の経済再生プラン】
1 経済再生プランの内容
2 注目すべき個別施策の中味
3 足りないのは地域金融活性化策
4 中小企業金融にはBIS規制とは別のアナザースタンドを。
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●11月8日、「民主党経済再生プラン」が発表された。
小泉政権の経済無策が招いた深刻な経済状況は、まさに
「経済有事」である。現時の危機的な経済状況を抜け出すために
1デフレ対策を強力にすすめる。
2雇用創出と産業再生を実現する。
といった観点から決定された。
●具体的には
1)「危機回避のための緊急対策」としては、現行予算の無駄を
徹底して洗い直すことによって1.5〜2兆円規模の補正予算を
早急に編成し、雇用増大、中小企業支援、減税などの対策を実施する。
2)「NPO育成を通じた市民社会の実現」「ゆとりある住まい、
暮らしやすい町・環境保全などの実現」に向けて新たな産業の育成
を図り、雇用の創出を促す。
等の提言をしている。
●個々の提案の中で注目するものを紹介すると以下の通り。
1 地域雇用対策のための特別交付金制度の抜本改革
(雇用期間の延長や更新制度の創設など)
2 二兆円規模の失業等給付資金の創設
3 最長2年間の求職者能力開発制度の創設
4 創業5年以内の中小ベンチャー企業の法人課税免除
5 地域金融円滑化法の制定により中小企業への貸しはがし防止
6 特別信用保証制度の復活
7 個人保証制度の廃止や差し押さえ禁止財産の範囲拡大。
8 住宅、自動車、教育費等の「ローン利子控除制度」創設
●私としては、不良債権の処理一辺倒の印象が強かった
民主党の経済政策に、デフレ対策のウエートが相当強化された
ものとして一応の評価をしたい。
●しかし、私がもっとも必要だと感じているのは、地域経済の
活性化であり、そのための地域金融システムの再構築である。
これに言及がないのにははなはだ不満である。
●特に中小企業への金融に特化している金融機関には、いわゆる
BIS規制を規制行政のスタンダードとする必要は全くない。
ダブルスタンダードと言うよりも、別のスタンダードと言う意味で
アナザースタンドを考えるべきである。
この点については、わが党の金融政策専門家では否定的な見解が
いまもって主流なのは大変残念である。
●BIS規制は国際決済機能をいとなむ銀行についての規定。
国内金融に特化する金融機関に適用する必要はさらさらない。
この点を変更しない限り、日本の金融機関は、国有銀行と大銀行
そしてサラ金しかなくなってしまうだろう。
●民主党の金融政策も中小企業のことを考えて、地域金融円滑化法案
(別名金融アセスメント法案)を提案しているが、これだけでは
とても機能しない。金融庁が債権を査定し、不良化の程度により
引当を要求、そして引当の金額をただちに損失として現実化して
自己資本から控除する、、この一連の査定のシステムから地域金融を
開放しない限り、いつまでたっても地域経済は元気になれない。
民主党の金融専門家の皆さんもそろそろ考えを改めるべきではないか。
【先週の主な活動】
■11月5日(月)
08:00 第554回マンデーレポート
09:00 法律相談
12:00 常任役員会
12:30 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
13:15 議運理事会
■11月6日(火)
11:00 デフレ・ストップを実現する会準備会
★小沢鋭仁議員からの勧誘で参加。この日は、発起人代表の
自民党・舛添氏、民主党・小沢氏ほか数名が参加。
とにかくデフレをストップさせるためのあらゆる政策手段
について党派を超えて勉強をしていくことで一致。
私は舛添氏の主張するインフレターゲット論には消極的。
私がやりたいのは地域金融システムの再生。しかし、
不良債権の処理よりもデフレ対策を先行すべきであると言った
点では一致できるので参加しようと思っている。
12:00 国対・理事合同会議
13:00 国家基本政策委員会(クエスチョンタイム、QTと略。)で鳩山代表を応援傍聴
★この日のQTは参議院の第一委員会室を使用、参議院側の
江田五月委員長の主催で行なわれた。
自民党は巧妙だ。
先週、今週とたて続けにクエスチョンタイムの実施を受け入れた。
国会ではかなり抵抗したクエスチョンタイムに簡単に応じた
自民党の意図はどのへんにあるか。
その理由は、
1) QTをやれば予算委員会をやらずにすむ。
(結果的に大島農水省のスキャンダルを野党にしつこく
追求されることから逃げられる。)
2)QTの時間は短く、居直り答弁やすり替え答弁で逃げることが
容易である。
この辺が自民党の意図である。
1)については若干の解説が必要。
それは、自民党が勝手に言い出し、強弁し続けているルールを
タテにしているということだ。自民党の一人勝手なルールとは
、なんと総理が委員会で答弁するのは週1回が原則だそうで、
QTを受けると予算委員会はやらずにすむのである。
実に姑息である。
14:00 参議院改革PT
★国会同意人事の活性化など、私の主張も取り入れられた
民主党の参議院改革案が内定した。
■11月7日(木)
10:15 経済産業委員会
議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
12:00 議運理事会
★次回の参議院本会議を13日に開催することを決めた。
案件は母子寡婦法案の趣旨説明・質疑と社労士法案の採決。
13:30 NTT労組東日本本部吉澤委員長訪問
■11月8日(金)
20:00 県政記者との懇談会
■11月9日(土)
10:00 連合栃木第1回年次大会
13:00 民主党栃木県連選対会議
14:00 来客
15:00 連合栃木推薦議員総決起大会
★連合会長の森田さんから民主党に対するかなり
厳しいコメントをいただいた。
★小泉政策への不満が充満しつつあるにもかかわらず、
国民の期待の受け皿に民主党がなりえていない。
また、二大政党制実現のためには民主党と
連合がもっとも親密なパートナーシップに立つのは
当然である。しかし、そんな基本についてすら
党内から異論が聞こえてくるのはなんとも情けない。
★森田会長はじめ皆さんの期待にこたえ切れていない
不甲斐なさには切歯扼腕の思いである。
★しかし、今こそ踏んばり時である。
10年の混乱の末にたどり着いた民主党が分解すれば、
21世紀の日本の政治状況は絶望的である。
後退してはならない。このたびの経験を貴重な
教訓とし、苦しくてもさらなる前進を続けていかなければ
ならない。
★イギリスにしても、アメリカにしても、ドイツにしても
政権交代が可能な政治システムをくみ上げるためには相当な
時間を費やしているのだ。
★政権交代のメカニズムがわが国に機能するためには、
民主党以上の存在は絶対にありえない。自民党対民主党
という組み合わせこそ、わが国の政治状況の中で考えうる
政権交代のベストマッチである。まさに民主党の誕生は
歴史的必然なのである。現在の党内混乱は、二大政党制が
日本で確立していくための必然の過程である。
★96年の民主党誕生から6年、さらに現在の拡大民主党が
誕生してから4年。支持率が低迷しようと、党内の異論や
混乱が続こうと、後退してはならない。苦しくても、つら
くても、歯をくいしばりながら、一歩でも半歩でも前進
するしかない。
16:00 連合栃木との懇談
18:00 獅子の会同窓会
★宇都宮高校44年卒の同窓会に参加。
25名が那須エピナールホテルに集まった。宇都宮から
高速で向かう時から雪。今年は冬が早い。
白髪・後退等の若干の外貌の変化はあるが、すぐ
高校時代に逆戻り。談笑・哄笑が絶えず、実に
楽しい会となった。みんなの巧みな話術には関心。
それぞれが年輪を摘んだことは間違いないようだ。
■11月10日(日)
09:00 第15回栃木県ディスクゴルフ大会
★那須は雪だが、県央の鬼怒川河川敷は快晴。
風もなく楽しい大会になった。会長として挨拶。