国会通信 No.571

  【首相の本音】

2003/3/10 (マンデーレポート571の要旨)


〔主な内容〕 【1】首相の本音 【2】教育費削減とワシントン・コンセンサス 【先週の主な活動】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 首相の本音 ★3月5日(水)9時から予算委員会が始まる。衆議院での  予算通過を受けてこの日から参議院での論戦が始まった。 ★まず民主党の幹事長直嶋さんが小泉内閣に質問戦を挑んだ。  白眉は、国民世論の多くが反対するアメリカのイラク攻撃に対する  総理の見解を追及した時だった。 ★小泉さんは、数秒の沈黙の後、「世論は時に間違うこともある。」  「歴史もそれを示している」と明言した。 ★私は、思わず「オーッ」と叫びにも似たどよめきの声をあげた。  この発言の重大な意味をテレビを通して国民にわかってほしい、  この発言から、総理の本音や実態を正確に理解してほしい、  そんな気持ちが、私にかなり大きなうなり声をあげさせた。 ★その言葉は、まさに、総理は国民世論の多数に従う気持ちがない  ことを如実に示している。世論の高い支持率に支えられていながら、  小泉首相は世論を信じてはいない。それどころか、国民世論は、  操作の対象でしかないと総理は思っているのだろう。これが、  小泉首相の真実の姿なのである。 ★小泉さんは基本的に唯我独尊の人である。しかし、同時に  皮膚感覚で国民の受けとり方を感じ、瞬時に反射的な対応ができる  希代のパフォーマーでもある。 ★矛盾するこの二つの性格が破綻せずにいられたのは、「自民党を  ぶっ壊す」というメッセージが極めて効果的であったこと、そして  「抵抗勢力」対「改革総理」という枠組み設定が巧妙であったからだ。 ★しかし、それらがいづれも虚構のメッセージであったことは、  時間が証明することになった。そんななかで、イラク問題についての  最終局面を迎えた。そしてとうとう小泉さんは本音を吐き出した  のである。 ★当初総理は、イラク問題について、二つのキーワードに逃げ込んで、  二つのキーワードの使い分けで国会を乗り切ろうとした。 ★二つのキーワードは  1 国際協調主義  2 日米同盟  である。そして対外的には、明瞭なアメリカ支持をうちだしながら、  国内的には、査察継続についての賛否ををあいまいにしてきた。 ★今まで同様、安全保障理事会は最後にはなんらかの妥協策を出す  であろうとの読みもあっただろう。そして「too late」と  言われないギリギリのところでアメリカ支持を鮮明にすることを  最善の選択と考えていたのであろう。 ★しかし、アメリカに対する反発は、政府の読みを超えていた。  国連査察団の最終報告というギリギリの最終局面になっても  妥協策の見通しは立たない。そんな追い詰められた状況のなかで  本音を隠しとおすことが困難になった。その結果が「世論は  時に間違える」という発言である。 ★このことは、総理の判断の最上位にあるのが、アメリカの意向で  あり、ブッシュ大統領の意思であることを示している。小泉総理は  国民の意思よりもブッシュの意思を優先する首相である。日本国の  総理と言うより、合衆国の国防長官補佐と言うべきではないか。 ★さらに国民世論の反発を受けながらも、必死で信念を訴え、国民を  説得しようとする英国ブレア首相のような毅然とした態度も全くない。  八割の世論がイラクへの武力行使を反対している。その世論が「間違  っている」としたら、どこが、どう間違っているのか。はっきり説明  すべきであろう。そして、率直になぜアメリカを支持するのか、その  理由を国民に果敢に説明すべきではないか。 ★政治家の信念と国民の世論は、いつも一致しているわけではない。  往々にしてずれている場合が多いかもしれない。安易に迎合する必要  もない。しかし、重要なのは、そんなときこそ、自らの信念を率直に  ぶつけ、政治生命をかけて説得すべきである。まさに、それが本当の  意味のリーダーシップである。    ★かつてサッチャーさんはこんなことを言ったそうだ。  「コンセンサス(合意)の上に乗ってリーダーシップを発揮するのが  政治ではない。むしろリーダーシップを発揮してコンセンサスを生み  出すのが政治である。」と。小泉さんは、はまさにこれと正反対である。 【2】 教育費削減とワシントン・コンセンサス ★3月9日(日)12:00 栃木県教職員組合の皆さんから、  義務教育費削減についての反対陳情を受ける。 ★「米百俵」などと言いながら、株式会社導入など、安易な教育民営化  政策を導入しようとする小泉政治の流れには大きな懸念を感じる。  米英仏独の公的支援率はみな4%以上。日本は3%台。  あやまった改革の流れには大きな懸念を感じる。 ★最近読んでいる「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」(徳間書店)  は大変面白い。 ★グローバリズムを世界に広げる原動力となっているIMFや世界銀行の  問題点が的確かつ実証的に論じられている。そのなかで教育の民営化が  途上国にどれだけの傷跡を残したかにも触れてあった。陳情の話を聞きながら  そのことが思い出された。 ★IMFと世界銀行が開発途上国を中心に広めてきた政策が  ワシントン・コンセンサス。金科玉条のワシントンコンセンサスの強要が  途上国の経済をさらに破滅に追いやってきたと言うのが著者のノーベル  経済学賞受賞者ジョゼフ・スティグリッツ教授の主張である。 ★ワシントンコンセンサスは主に3つの内容からなる。  それは 1 緊縮財政 2 民営化 3 市場開放(金融の自由化・市場の自由化)   である。 ★開発途上国への融資をする際に必ず要求してきたのがこの  ワシントン・コンセンサス。巨額の援助の条件が、財政緊縮であり、  市場開放であり、民営化。タイやインドネシアは経済危機の後、  世銀からの融資の条件として金利の上昇や民営化の詳細なメニューを  要求される。そしてその結果傷口を決定的に深めてしまったと言うのが  教授の指摘である。 ★小泉改革の本質もワシントンコンセンサスの域を出てはいない。  そしてその結果は余計傷口を広めている点は途上国となんら変わりはない。 【先週の主な活動】 ■3月3日(月) 08:00 第570回マンデーレポート 10:00 ミナミ商事グループ朝礼 ★県議候補の佐藤さんをご案内。 ■3月4日(火) 12:00 常任役員会 13:00 議運理事会 18:00 衆議院内閣委員長 佐々木秀典さんを励ます新春の集い ■3月5日(水) 08:00 経済産業部門・エネルギー政策WT合同会議 09:00 予算委員会(上記【1】参照) 12:00 国対・理事合同会議 18:30 石井万吉総決起大会 ★このところ県議候補の総決起大会が続いている。先週は佐藤栄さん、 今週は石井さん、そして来週は山田美也子さんと続いていく。 宇都宮の三候補はなんとしても当選してもらいたい。激励演説に おもわず力が入った。 ■3月6日(木) 12:30 議運委員部と打合せ     岩永理事と面会 13:00 地域経済活性化研究会 講師:浅野史郎・宮城県知事 16:30 議運理事会 ■3月8日(土) 10:00 連合栃木2003春闘総決起集会 ★民主党県連として激励の挨拶をした後、JR宇都宮駅まで、 デモ行進。イラクに対する戦争反対のスローガンも入り、 声をからしながら歩いた。 12:30 連合栃木民主党栃木県選出国会議員との懇談会 ★政策面や統一地方選挙対策など意見交換。 14:00 石井万吉県議予定候補 引き回し ★横川地区を中心に6時過ぎまで。 ■3月9日(日) 11:00 宇都宮消防団第4分団新型配備に伴う入魂式 ★20年ぶりにポンプ車の新車が導入。二荒山神社でお祓い。 その後の祝賀会で挨拶。 12:00 栃木県教職員組合 陳情(上記【2】参照) 15:30 野村としひこ総合選対結成大会 18:00 加藤まさる後援会総決起大会