国会通信 No.572
【小泉外交は「雰囲気」次第】
2003/3/17 (マンデーレポート572の要旨)
【1】 日本の外交は「雰囲気」次第?
●先週、小泉総理と野党の党首がイラク問題をめぐって会談した。
しかし、会談前から疑問の声があがっていた通り、この時期に会談をやること
の意義自体があったのか、全く疑問である。
●会談では、総理の考え方は全く示されなかった。それどころか、会見で自由党
の小沢党首が明らかにしたのは、小泉総理の問題発言である。
●イラク問題についての我が国の最終的な対応を聞かれた総理は、「その場の
雰囲気を見て決断する」と答えたそうである。
●重大な外交上の決定を「雰囲気」で行なうとしたら、その国の未来はどうな
るのだろう?外交的な決定を「雰囲気」で決めるなどと明言した指導者など聞い
たことがない。
●外交的な決断は、複雑広範な情報分析の上に立って、理念と国家的利益の総
合的な洞察の上に立って、主体的かつ冷静に行わなければならない。それを「そ
の場の雰囲気で決める」とは、唖然とする。
●総理としての資質の欠落を見事に象徴する歴史的な失言である。小泉総理は
一刻も早く退陣すべきである。
【2】 トルコ大使の話
●12日(水)、民主党の外交・安保部門会議でトルコ大使をお招きし最新の情
報を聞いた。トルコはイラクの北に位置し、長い国境線で接している。
●さらに、イラク北部に多いクルド人は歴史的にトルコと対立し、トルコ国内
のクルド人の独立問題をめぐる暴動騒ぎなど、内部の火種も抱えた国である。
●そのトルコの国民会議はアメリカ軍の受け入れ拒否の決議を行い、世界から
注目を浴びたが、その後首相が辞任し、新たに選ばれた首相はアメリカ軍の受け
入れに積極的であるなど、その動向が極めて注目されている。
●なお2月下旬に、アメリカ軍の軍事物資についての揚陸は国会で承認され、
現在物資の上陸は急速に進んでいる状況である。
●大使の話は、マスコミ情報の域を出るものではないが、当事者の生の話とし
て大変分かりやすく新鮮だった。以下は私の不完全なメモである。
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◆ソルマズ・ウナイドゥン氏(駐日トルコ大使)からのヒアリング・メモ
(2002.3.13 民主党外務・安全保障合同部門会議)
■ トルコの歴史について(省略)
■ イラクとトルコの最近の関係
・ 長い国境線で接するといった地理的特異性。
・ 湾岸戦争の時の影響=今も続いている。
・ サダムは大統領から降りるべきだと(トルコ政府として)考えている。
・ イラクの国連査察団への協力は不充分。
■ 今後のイラクについて
・ (戦争が終った後、)アメリカは一時イラクに駐留した方が良いと考えている。
・ ただし、長期間だと他のイスラム国家からの反発が出るから、それは避けるべきだろう。
・ イラクの政治体制は、トゥルクマンやクルド、アースリーなどの他民族の代
表者も組み入れた民主的な体制を作るべきである。
・ イラクの近代的民主化、いれるべき。
・ しかし、それは現時点ではとても困難である。
・ イラク人の中でも、中央部のスンニー派や南部のシーア派等の宗教的な対立
があるし、北にはクルド人もいる。
・ アメリカの武力行使の際は、これらが大変な混乱状態を起こすであろう。
・ 場合によっては、国土の分割すら起こるかもしれない。
■ アメリカとトルコ
・ アメリカには、国内のテロのリーダー逮捕などについても協力を受け、切っ
ても切れない関係にある。したがって、アメリカを無視することはできない。限
度はあるが、できるだけの支援をしなければならない。
・ 国民議会は、軍隊の受け入れは拒否したものの、3週間前には軍事物資の港
への陸揚を容認した。
■ トルコ国内の開戦準備は進んでいる。
・ いづれにしても、イラクの第一の攻撃目標はトルコとなるだろう。
・ したがって、トルコ南部の国民の安全は緊急の課題である。
・ すでに医療面の対応や、ガスマスクの配備、難民流入への対応策は整えつつ
ある。
■ 国民会議の状況
・ イラクに対する武力行使をする米軍を受け入れないという決定をした。
・ 投票数は僅差だった。
・ アメリカは、6〜8万人の兵士をトルコ南部から北イラクに突入させたいとい
う考えを持っている。
・ 昨日(12日)、アルドワン首相が新たに就任した。
・ 本日(13日)、新政権が発足の予定である。
・ おそらく新首相は、再度米軍の入国を認めるという提案をするだろう。
・ そしてその再度の提案は、国会が承認するだろうとの話が出ている。
・ この決定については、安保理の決定が、重要な影響を及ぼすだろう。
・ ただ、2度目の会議でアメリカが入ることが容認されても、トルコ兵士は米
軍とともにイラクに入ることはない。
・ トルコのクルド人への対策、またその一環としての軍事行動だが、これもア
メリカとのジョイントには決してならない。
■ その他
<クルドとトルコの関係>
クルドの蜂起を恐れてはいない、怯えていない。
また、独立も認めることもできない。
暴動の心配はあるが…。
<イラクの石油>
トルコは、ムスル、キルクークの石油を狙っているのでは?と言われるが、そん
なことはない。
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【 先週の主な活動 】
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■3月10日(月)
08:00 第571回マンデーレポート
09:30 法律相談
12:00 故 磯田宗一様 告別式
15:30 参院 議院運営委員部、参院民主党 国会対策委員長と打合せ
16:00 参院 議院運営委員会 理事会
★ 次回の参議院本会議について、
1.12日(水)日銀人事案件、国税関連2法案の趣旨説明・質疑
2.14日(金)地方税関連2法案の趣旨説明・質疑
を行うこととした。
19:00 翔進会 会合
■3月11日(火)
08:15 (株)キガ 朝礼
★山田みやこ県議(宇都宮市)、塚原たけしげ宇都宮市議を同行。
12:00 参院民主党 常任役員会
12:30 参院民主党 議員総会
★この日、予算委員会で大島農相の金銭疑惑について集中審議。内閣は、この
問題について責任ある対応をしようとはしない。イラク問題の進展状況によって
は、うやむやにされるギリギリの段階。民主党会派としては、農相問題について
の内閣の明確な対応を要求し、予算委員会の審議拒否という非常手段に出ること
を角田議員会長が提案。
★衆議院の民主党は「審議拒否」戦術を前近代的手法と決め付けている。しか
しその結果として、質問の繰り返しのみで国会が終っても農相が居座っているよ
うなら、野党の無力振りは余計際立つことになる。参議院民主党としては、非常
手段に訴えることを全員一致で決定した。
★これ以後、本会議、予算委員会を初めとして参議院は止まった。
15:30 水産庁加工流通課長 提出法案レクチャー
15:40 林野庁治山課長 林野2法レクチャー
16:00 国会コーラスリサイタル事務局会議
■3月12日(水)
08:00 民主党 税理士制度推進議員連盟 総会
08:30 民主党 外交部門会議 トルコ大使からヒアリング
(本文【2】参照)
09:05 参議院厚生課長 レクチャー
09:40 文部科学省・経済産業省 TLOレクチャー
11:30 参院 議院運営委員会 理事会
★昨日の予算委員会の状況を受けて、本日予定されていた本会議の変更を主
張。与野党ともに意見を述べ合ったが平行線。委員長が引き取って休憩を宣言。
結果として、この日予定されていた国税関係2法案の審議は行えなかった。
12:00 参院民主党 国会対策委員・(民主党所属各委員会)理事合同会議
14:00 鳥類保護議員懇話会主催 憲政記念館の巣箱架け
★鳥類保護を推進する議員連盟主催の巣箱架けに初参加。麹町小学校の子ども
たちとともに巣箱を架ける。憲政記念館の庭園東入り口の石の階段付近に巣箱を
架けた。
■3月13日(木)
08:00 民主党 経済産業部門会議
10:30 第4回民主党知的財産制度推進議員連盟 弁理士会よりヒアリング
11:30 民主党政権を実現する同志の会 幹事会
13:30 参院民主党 緊急常任役員会
14:00 参院民主党 議員総会
★昨日から、国会対策委員長レベルで大島問題について断続的な協議、やっと
結論が出た。与党側は、
1.予算審議が終了した直後に参考人質疑に応じる。
2.大島問題については明確な対応をする。
一見、玉虫色の表現になっているが、経過報告の中でかなりの前進があったとの
説明を受け、了承。審議を正常化することに決した。詳細を現時点で明かすこと
はできないが、鮮やかな決着であった。
15:00 参院 議院運営委員会 理事会
★ 12日に行えなかった分も含めて14日の本会議で行う議事日程を決めた。内容
は以下の通り。
1.常任委員長選挙
2.人事案件(日銀総裁・副総裁)
3.国税趣旨説明・質疑(民主党・新緑風会 大塚耕平議員)
4.地方税趣旨説明・質疑(民主党・新緑風会 高橋千秋議員)
★ 日銀人事については、
1.同意人事のあり方について、さらに検討を続けるべきこと。
2.人事発令の3月20日前に、所管委員会で意見聴取すべきであり、その実現の
ための協力を願いたい、と意見を表明した。
■3月14日(金)
09:00 参院 議院運営委員部、参院民主党 国会対策委員長と打合せ
09:30 参院 議院運営委員会 理事会
09:40 参院 議院運営委員会
10:00 参院 本会議
11:45 参院 議院運営委員会 理事会
■3月15日(土)
18:00 須賀学園宇都宮短期大学 特別定期演奏会
■3月16日(日)
08:00 第8回高嶋徹杯争奪戦さよなら6年生学童軟式野球大会開会式
11:00 山田みやこ(栃木県議)総決起大会
15:00 木村恭之さん 出版記念パーティー