国会通信 No.580

  【会期延長問題】

2003/6/2 (マンデーレポート580の要旨)


【会期延長 牽制球第1弾】 【牽制球第2弾】 【「ブーツ オン ザ グラウンド」】 【今週の主な行事】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【会期延長 牽制球第1弾】 ●5月27日(火)議運理事会。冒頭に上野官房副長官から、  今週の金曜日から日曜の夜にかけて、石破防衛庁長官の  シンガポール国際会議出席について議運の了解を得たい旨の  話あり。 ●国会法上、国務大臣は要求があれば国会に出席することが  義務付けられている。しかし、海外出張の機会も数多く、  その出張の可否を審議するのが議運の仕事となる。 ●こんなことから、大臣の海外出張の場合は、まずは大臣の  関係する委員会の了解を得、その後に議運の了解を得るのが  通例となっている。 ●いよいよ会期末も18日に迫ってきた。そして今、与野党の  国対と議運の最大の関心事に浮上してきたのが会期延長問題。 ●論議の背景にあるのは、直接的には会期延長を巡る与野党の  かけ引きだが、同時にそれは自民党の党内抗争に拍車をかける  狙いもあった。 ●会期延長問題は、実はすぐれて自民党の党内政局の意味も持つ。  山崎幹事長のねらいは、会期大幅延長→イラク新法成立  →自衛隊をイラクに派遣→内閣改造は先送り→小泉主導での  解散総選挙であろう。  一方、反小泉勢力は会期延長させず→内閣改造→小泉弱体化  →イラク新法は臨時国会で、などと考えている。 ●会期末を控えて、全てがからんできている。  会期延長問題は、同時にイラク新法制定問題であり、  自民党の党内政局なのである。 ●新聞報道では、イラク新法制定を理由に大幅延長されるなど、  無責任な報道も始まっている。そんななかでの防衛庁長官の  シンガポール出張なので、野党の筆頭理事としては、厳しく  チエックをすることになった。 ●私は、以下の指摘をして、石破大臣のシンガポール行きに  異議を述べた。気持ちの上では、会期延長とイラク新法の  安易な提案に対する牽制球を投げたつもりである。 ●以下は私の発言した4点である。 1 シンガポールはSARSの流行地域。世界で4番目。   健康対策は充分なのか。 2 事態対処特別委員会の審議日程に支障はないのか。 3 主催団体はイギリスのシンクタンク。重要な事態特別委員会の   審議中にSARS不安の地域にあえて出かける必要があるのか。   などの問題点を指摘した。 4 石破長官は非公式に「どうせ国会は大幅な会期延長」などと   発言しており不謹慎。重要な事態特別委員会の審議中に   SARSの感染地域にでかけるのは、参議院における事態特の   審議を軽視しているとしか思えない。 ●この指摘に対し上野官房副長官は、委員会の了解も得ている、  シンガポールのSARS感染は下火になっており、帰国後10日間  の外出禁止地域にはなっていない、また会議場とホテル空港等  限られた場所しか行かないから安心だ、などと説明。 ●与党理事の一部からも注意を促す声も出たが、現場も了承している  のだから、議運としては反対するわけにもいかんだろうとなって、  ようやく了承となった。しかし、その後防衛庁の失態がさらに、  明らかになる。 【牽制 第2弾】 ●5月29日(木)、12:30から議運理事会が開かれた。  席上、私は27日の議運理事会で了承した石破防衛庁長官のシンガポール  出張の了承の件を白紙に戻すべきであると強硬に主張した。 ●実は、27日の議運理事会の直後の事態特において、同特別委の委員も  兼任する議運理事も兼任する民主党の谷林議員がこの件について  質問。石破長官にシンガポール行きを止めるべきであると追求した。 ●すると、意外な事実が判明した。なんと、防衛庁長官の  シンガポール出張について、事前に了解を得ておかなければならない  もっとも重要な現場の委員長である山崎正昭議員に対して、事前に  何の話もなかったことが明らかとなった。 ●山崎委員長はもちろん与党の自民党。与党もずいぶん防衛庁に  甘く見られたものである。議運で論議する前に、現場の委員会の了解を  得ておくのが当然のルール。この基本的なルールを怠っていたことが  判明した。 ●この日の理事会の席では、このことを指摘し、火曜日の「出張了承」  の件は白紙に戻し差し戻すべきであると主張。大議論となった。 ●この日、事態特は、福井と佐世保で公聴会を設定しており、防衛庁は  大慌てをすることになった。 ●最終的には、防衛庁が自らの失態を認め明日の議運理事会で陳謝する  ことで了解した。翌日の理事会では、防衛庁の事務次官が出席して  異例の陳謝を行なった。 【なにが「ブーツ オン ザ グラウンド」だ。】 ●アフガン戦争の時が「ショウ ザ フラッグ」。  そしてイラク戦争が終ったら「ブーツ オン ザ グラウンド」だそうだ。  冗談ではない。いい加減にしろと叫びたくなる。 ●どちらも、誰が言い出したかはっきりしない点、  さらには日本語の強烈な印象を英語でマイルドにしている点で、  共通している。実に巧妙なマインドコントロールではないか。 ●「フラッグ」は、国旗であると同時に「軍旗」の意味も持つ。  「ブーツ」は、単なる靴であるとともに「軍靴」の意味も持つ。  すなわち、  「ショウ ザ フラッグ」は「アフガンの海岸に軍旗を。」であり、  「ブーツ オン ザ グラウンド」は「イラクの地に軍靴を」である。 ●巧妙なシンボル操作に国民を乗せようとする意図は見え見えで  激しい怒りを覚える。 ●私はイラクに自衛隊を派遣することには  反対である。有事法制の論議とはわけが違う。 ●今のイラクには、暫定政権があるわけもなく、国連の決議も  漠然としている。国連の決議に依拠した正統的な統治機構が  存在していない。イラクの国土には外国の駐留軍にとって  安全といえるような地域は、存在しない。どこも自爆テロの  おそれがある危険な戦争地域と見るべきである。そんなところに  自衛隊を派遣するわけには行かない。 ●有事法制は専守防衛の枠組みの中で論じられても、イラク新法は  そうではない。民主党が、イラク新法でも協力をすると安易に  思わないほうが良い。 【先週の主な活動】 ■5月26日(月)08:00 第579回マンデーレポート 09:30 陳情一件 09:40 法律相談 ■5月27日(火) 10:00 訪日ウクライナ最高議長一行と参議院議長サロンで懇談 10:00〜15:00 経済産業委員会 ★下請け代金支払い遅延防止法案について質疑・採決。 12:00 常任役員会 12:30 議運理事会 ★28日の本会議設定。  冒頭に上野官房副長官から、今週の金曜日から日曜の夜にかけて  石破防衛庁長官のシンガポール国際会議出席について議運の了解を  得たい旨の話あり。(前記参照) 18:00 訪日ウクライナ最高議長一行来日歓迎晩餐会 ■5月28日(水) 09:00 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ 09:30 議運理事会 09:40 議運委員会 10:00 本会議 ★特殊開錠用具使用禁止、国家公務員退職手当、下請代金支払遅延防止、  下請中小企業振興、小規模企業共済の採決。 10:30 健康診断 12:00 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 12:00 国対・理事合同会議 ■5月29日(木) 12:10 経済産業委員会 12:30 議運理事会   (上記 【牽制球第2弾】参照) 18:00 法律扶助協会 新旧役員交代の披露式 19:45 連合 労働基本権改悪反対のデモ行進を議員面会所前で激励。 ■5月30日(金) 09:00 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ 09:30 議運理事会 09:40 議運委員会 10:00 本会議 ★構造改革特別区域、電波、公認会計の採決。 10:15 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 12:30 日本弁護士連合会「弁護士報酬敗訴者負担制度導入に反対する」請願受付 12:30 来客 13:00 下野新聞来訪 18:00 山田みやこと語る会 総合選対解散式 19:00 宇都宮高校の同期生(田辺君 増渕君 小高君 手塚君 仲沢君 鷹野橋君)     と会合 ■5月31日(土) 10:30 宇都宮市立西小学校国会見学 13:30 栃木県労働者福祉協議会第44回労働者福祉運動総合大会 17:30(社)栃木県労働者福祉リニューアル竣工記念入館団体歓迎レセプション ■6月1日(日) 10:00 ねんりんピック2003太極拳交流大会開会式 11:00 西川扇祥夏の会 15:00 宇都宮西部地区学童軟式野球大会閉会式 18:00 UIゼンセン同盟栃木県支部新事務所・宇都宮移転&藤井弘一議員感謝交流会