国会通信 No.586
【ブッシュ大統領の支持率急落】
2003/7/14 (マンデーレポート586の要旨)
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〔主な内容〕
【1】状況急変のアメリカ政界
●ブッシュ大統領の支持率急落
●いけにえにされたCIA長官
【2】霍見教授の鋭い指摘
【3】先週の主な活動
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【1】状況急変のアメリカ政界
●イラクの大量破壊兵器をめぐって米英の政治が混乱している。
最近の共同ニュースから2つほど引用したい。
●米大統領の支持率急落 同時テロ以降最低水準
〔ワシントン11日共同〕
・ 米ABCテレビとワシントン・ポスト紙が共同世論調査を実施。
(調査は7月9日と10日、成人1006人を対象)
・ 調査結果では、ブッシュ大統領の支持率が米中枢同時テロ以降、
最低水準の59%に落ち込んでいる。
・ 52%がイラクでの米軍犠牲者数は「受け入れられない」と回答、
初めて半数を超えた。
・ 犠牲者が出てもイラク戦争を継続する価値があると回答した人は
4月下旬の70%から57%に急落
・ イラクの大量破壊兵器開発をめぐる疑惑について、50%が
ブッシュ政権が証拠を意図的に誇張したと回答
・ イラク戦争で米軍犠牲者が相次いでいることやイラクの大量破壊兵器を
めぐる疑惑を反映したものと解説。
●いけにえの米中央情報局(CIA)のテネット長官
〔ワシントン11日共同〕
・ブッシュ大統領は、今年一月の一般教書演説の中で、イラクの脅威を
強調するためにニジェールからのウラン購入疑惑を指摘。
・しかし、最近になって調査のために同国を訪問した政府高官が「疑惑」を
確認できずとの報告をホワイトハウスにしたことを暴露。
・国務省も、大統領演説の一週間後に、国際原子力機関(IAEA)に
「(疑惑を)確認できない」との書簡を送付したことが明らかになった。
・ホワイトハウスは七日にはウラン購入情報が誤りだったことを認め、
防戦態勢へシフト。
・与党共和党の有力者マケイン上院議員は「誰に責任があるのか調べ、
クビにすべきだ」と言明。ロバーツ上院情報特別委員長も
「テネット長官は(情報が虚偽だと)大統領に伝えるべきだったが、
そうしなかった」と批判した。
・これを受け、テネット長官は急きょ「(情報を)承認した責任は私にある」
との声明を発表。
・共和、民主両党の歴代政権で補佐官などを務めてきた
デービッド・ガーゲン氏は、大統領を守るために長官が「いけにえ」に
されたと指摘。
【2】霍見教授の鋭い指摘
●7月10日、民主党 経済戦略拡大会議はニューヨーク市立大学教授の
霍見芳浩氏を招き講演をしていただいた。
●同氏の講演はいつも有意義であるが、とりわけこの日の話は同感の
意を強くした。特にイラク新法については徹底抗戦すべきであったのに
民主党の対応は残念だったとの指摘は耳に痛かった。
●ブッシュ大統領やネオコンだけがアメリカではない。その辺を
見誤ると大きな失敗を犯すだろう。
●以下は同氏の話のポイントである。
【講演メモ】(メモの責任は簗瀬)
1 イラク戦争の目的は
イラクを「石油つき沖縄」にすること。
2 アメリカの大統領の支持率
50%前後からがイエローゾーン。
3 ブッシュが戦争を決断した昨年九月ころ
支持率は50%台に落ち込んでいた。
4 最近の米政治状況
イラク戦争の2つのウソがばれつつある。
@大量破壊兵器の存在
Aイラク人民のための解放戦争
5 15万人常駐で10年以上かかる
…国民への失望。裏切り。
6 そもそも戦争開始前から反戦運動が
起きたのはアメリカの歴史でははじめての事
7 ハワード・ディーン・ニューハンプシャー知事
は反戦を鮮明にしているが、大統領選出馬
キャンペーンで1ヶ月で9億ドル(円?)集めトップ。
8 米民主党の後悔
ブッシュに妥協し戦争に賛成した事を今になって
後悔している。
9 日本の民主党は徹底抗戦すべきだった。
審議拒否まですべきだった。
10 「何でも反対」ではバカにされるが
野党にフィリーバスターのような抵抗制度がない以上、
肝心な事では徹底抗戦すべきである。
11 アメリカの真のねらいは「OPECつぶし」
アメリカの石油戦略の確立。
・フセインのOPEC内での発言権の向上を危惧。
・フセイン…数年前イラクのオイルをユーロ建てに変更。
アメリカは戦後直ちにドル建てにした。
イラクの無期限占領によって、
石油の価格支配権と産出支配権をアメリカに確保。
これがアメリカのねらい。
12 大統領支持率50%は再選のイエローゾーン。
昨年9月、50%をわりそうになった→イラク攻撃の決意
今再び50%台に支持率低下。
13 心配なのは北朝鮮へのブッシュの対応。
イラク 中絶問題等で来年の大統領選挙は苦戦の予想。
→北朝鮮との対決。支持率上昇、再選確保。
そのために北朝鮮への強硬な対応の演出。
来年のためにこのテーマを温存。
今はそのための時間かせぎ(米朝直接交渉問題等)を
やっている。
14 イランへの日本の石油開発(←アメリカ阻止)
―小泉首相としてはこれ位はイラク新法の見かえり
にとるべきだった。
15 とにかくブッシュ大統領は、今回の自衛隊派遣を
ダウンペイメント(初回払い)としか思っていない。
16 今回のイラク新法は
「ブッシュ支持法案」であり「小泉再選支援法案」
でしかない。
以上
【先週の主な活動】
■7月7日(月)
12:00 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
12:30 議運理事会
12:40 議運委員会
13:00 本会議
■7月8日(火)
08:00 第585回マンデーレポート
09:30 法律相談
11:40 議運委員部と打合せ
12:00 常任役員会
12:30 議運理事会
★ 次回の参議院本会議の設定について
■7月9日(水)
07:30 栃木県と国会議員との朝食懇談会
11:00 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ
11:30 議運理事会
11:40 議運委員会
12:00 本会議
★国立大学法人関連6法案の討論(民主党・新緑風会 反対討論 山根隆治)
裁判迅速化、民事訴訟、人事訴訟、次世代育成支援、児童福祉法改正案の各採決。
国立大学法人法案の委員会審査は3ヶ月に及んだ。しかし野党としての抵抗も
限界。採決となった。
★すでに指摘した通り、この法案によって、大学への文部科学省の支配力は
飛躍的に高まるであろう。この問題について学生からの反対のメッセージは
ほとんど届いてこない。また大学の現場からは大量の抗議メールが来たものの
社会全体へのアピールまでには至らなかった。
30年前の大学立法粉砕闘争と比較すると隔世の感がある。
16:00 知的財産権戦略PT
★IPB社の代表者 増山氏の話を聞く。
公開資料をベースにしながら 膨大な特許統計資料をデータベース化することに
成功している。これによって日本の主だった企業の製品開発能力や未来戦略は
白日の元にさらされてしまう。すごい仕事と感服した。要注目。
■7月10日(木)
08:00 経済戦略拡大会議
★ニューヨーク市立大学教授のツル見芳浩教授から話を聞く。
多いに共感する。(上記本文)
12:00 民主党・北関東・北信越議員懇談会
★総選挙対策等について赤松選対委員長から話を聞く。
14:00 東電労組栃木支店支部定時大会
18:00 県庁青葉会
20:00 懇談
★桃園の会(鳩山、海江田、大畠、簗瀬)が久しぶりに会合。
楽しかった。
■ 7月11日(金)
10:00 予算委員会
★わが党の質問バッターは峰崎、桜井両君。応援傍聴。
小泉首相はかなりのハイテンション。しかし、その
答弁は実に粗雑。大量破壊兵器についての質問に対し、
フセイン大統領の生死にすりかえての答弁。
しかしこのワンパターン答弁はまったく笑ってしまう。
フセインという人間の実在を疑うものはいない。
大量兵器の廃棄の事実と、実在の明らかな人間の存在を
同視することなどできるわけはない。
この答弁をした後、「してやったり」とばかり自席に
飛び上がるように座るしぐさなど、あまりに小児的で
恥ずかしくさえなる。こんな総理を追い詰めることさえ
できないわが党の非力。残念至極。
11:30 議運理事会
★噂されている竹中大臣への問責決議の提出のタイミングを
めぐり与党の岩永理事と水面下で腹の探り合い。
今週は「笑顔と冗談」で煙に巻く作戦を展開。
11:40 議運委員会
12:00 本会議
★刑法、成田国際空港、航空 各採決。所要10分。