国会通信 No.587

  【廃案目指して戦え】

2003/7/22 (マンデーレポート587の要旨)


〔主な内容〕 【1】竹中大臣に対する問責決議 【2】廃案目指して戦うべし 【3】大量破壊兵器疑惑で自殺者も(イギリス) 【4】先週の主な活動 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】 【竹中大臣を問責する】 ●先週の参議院の焦点は 竹中大臣の問責決議案提出であった。  提出までのいきさつについては以下の通りであった。 ★7月15日(火)09:30 緊急の常任役員会開催。 ★急遽召集された主な趣旨は、竹中大臣に対する問責決議案の  提出を決定するため。 ★「問責決議」と「内閣不信任案」の差  衆議院の内閣不信任案は法的な意味がある。  (可決されると=内閣総辞職 または 衆議院解散)  これに対し参議院の問責決議案は同種の法的な効果はい。  おもに政治的な効果をねらったもの。  しかし重要な案件であることには変わりないので、  これが提出されると通常は、委員会の審議は停止され、  全ての案件に先立って、本会議での採決が行なわれる  こととなる。  当然、議運としての最優先のテーマになる。 ★役員会では全員一致で提出を了承した。これを受けて  直ちに国対委員長は他の野党会派と協議に入った。 ★他の野党との協議の結果は、審議・採決についての  同調は得られたが、共同提案の同意は得られず。足並みは  乱れた。 ★乱れの主な原因は、会期切れを目前にしての、イラク新法についての  野党各党の対応のズレであった。 ●問責決議案の趣旨説明は峰崎議員が行なったが、その  ポイントは以下の通りである。 1 99年2月の経済戦略会議は「日本経済再生への戦略」を答申。   答申の中心的なポイントは、   「日本経済は、構造改革を行うことにより、   1999年度以降プラス成長に。   2001年度には2%の潜在成長力軌道に復帰。」   ということだった。 2 この経済戦略会議を主導したのが竹中氏。   2001年4月には竹中氏は経済財政担当大臣に就任、   2002年9月には金融担当大臣を兼任、現在にいたる。   したがって、この5年間のわが国の経済政策の中枢で   一貫して主導的な立場にいたのが竹中氏である。 3 現実には2001年度の   名目成長率はマイナス2.5%、   2002年度もマイナス0.75%。   デフレが更に進行するとともに、   金融危機の先送り路線が破綻し、   財政危機さえ顕在化し始めている。 4 不況の深刻化 @二年連続マイナス成長 A国と地方の長期債務は主要先進国中最悪の七百五兆円 B完全失業者数 経済戦略会議のメンバーに就任時点 296万人 2003年1月            368万人 C企業倒産  戦後最悪状況 D株式相場  小泉政権発足時から 3割ダウン。  時価総額で 100兆円の消滅。 5 金融担当大臣としては、小泉改革の目標である「官から民へ」の   お題目と正反対の、金融社会主義=金融の国会依存を進める結果。 6 りそな銀行への対応の誤り。   過去に1兆1千億円の公的資金を投入し、健全だと太鼓判を押したのに   たった数か月で経営危機。国家的粉飾。 7 金融庁長官の圧力行政を容認 ・ りそな銀行の監査を巡り監査法人に圧力をかけた疑惑 ・ 保険業界の合併政策をめぐり東京海上に圧力をかけた疑惑 8 予定利率引下げを認める保険業法改正案についての対応 9 「ETFは絶対もうかる」という発言   有価証券市場に対する国民の誤解を誘導する証券取引法や金融商品販売法   にも抵触しかねない内容。 10 頻繁な住民票移動が「住民税逃れ」の目的ではなかったとの疑惑。 ●採決の結果  賛成100票 反対137票    残念ながら否決された。 【2】 【民主党は廃案目指して戦うべし】 ●竹中問責決議案提出は無意味ではない。  問責戦術についてのマスコミはの評価は辛かった。  「政治的意味薄い」とか「野党の足並み乱れ」などと批判的な論調が  めだった。提出についての野党の足並みの乱れは確かにあった。  しかし無意味ではなかったと思う。  なぜかと言えば、問責提出前には当然とされていた  イラク新法の審議日程がずれ込む公算が出てきたからである。 ●イラク新法の審議についての与党側の腹づもりは  18日(金) 公聴会  22日(火) しめくくり総括質疑後採決  23日(水) 本会議採決  であった。  しかし17日午前の問責決議提出によってこの日午後に予定されていた  野党の質疑予定が飛ばされ、その結果として審議ずれ込みの可能性が出てきた  からである。  新聞報道等は、この結果イラク新法の成立を、23日の本会議ではなく  25日(金)の本会議と予想するものも出てきた。  一方で、金曜日の衆議院では予算委員会が行なわれ、菅代表や岡田幹事長は  イラク新法の問題点を徹底追求。その後の記者会見で「廃案」を目指すとの  示唆をしたとの報道が流れた。  「もっと早ければ」と言いたいが、「まだ遅くない」と言うべきであろう。  竹中問責の提出によって参議院でのイラク新法の成立時期が少しずらされた。  その「少し」は実に微妙である。なぜなら、通常会の延長は1回しかできない  から会期末は7月28日午後24時までである。  25日は金曜日、そして28日は月曜日。合法的な抵抗戦術を駆使すれば  ギリギリの戦いをすることはまだ可能である。  各大臣に対する不信任案、問責決議案、内閣への不信任案、その他の様々な  不信任案を連発しながら、ギリギリの戦いを挑むべきである。  国民は見ている。  民主党は戦うべきである。 ●ただ、もちろん自民党も民主党の出方を見て、先手を打ってくるかもしれない。  実は野党が不信任案を出す前に、あるいは不信任案提出と同時に、  与党が「内閣信任案」を提出してくることである。これだと個別大臣に対する  不信任案の個別提出も、先手を打って封殺されることになる。小泉さんも  与党も相当な仕掛けをしてくるだろう。今週の国会、本当に大きな山が来る。 【3】大量破壊兵器疑惑で自殺者も(イギリス) ●訪日したブレア首相も真っ青になったのが  以下の事件。政権の混乱は深刻である。 ●兵器専門家は自殺と英警察(共同通信)  【ロンドン共同】英オックスフ ォード州の警察は19日、  イラクの 大量破壊兵器をめぐる英政府の情報操作疑惑の渦中で  死亡した大量 破壊兵器の専門家デービッド・ケリー博士(59)の  死因について、手首を切ったことによる自殺とみられると発表した。  ケリー氏は、情報操作疑惑を報じた英BBC放送 記者の「情報源」  とみられるとして、家族らによると「怒りや激しい心労」を  訴えていたという。[共同通信社:2003年07月20日 06時36分] 【4】 【先週の主な活動】 ■7月14日(月) 08:00 第586回マンデーレポート 18:00 民主党栃木県連三役会議 19:00      〃 幹事会 ★次期衆議院選挙について 1区 水島広子 2区 小林守  両氏の公認申請を決定。 また次期参議院選挙区について私の公認申請も決定。 ★私自身の公認申請は、個人的には衆議院の後でも良い  のではと考えていたが、本部選対委員長からの強い要請があり  明日15日の本部決定に間に合わせるための急な決定となった。 ★本来は後援会の役員会や支援団体への丁寧な説明をしたかったが  上記本部選対からの要請に応えんがため、幹部への電話による  説明と了解の取り付けを集中的に行った。 ■7月15日(火) 07:40 日弁連役員と民主党関係議員との朝食懇談会 ★定期的な懇談会。日弁連の本林会長はじめ幹部の皆さんと  司法改革をテーマに意見交換した。 09:30 常任役員会 ★急遽召集された主な趣旨は、竹中大臣に対する問責決議案の  提出を決定するため。(本文参照) 11:15 議員総会 12:00 常任役員会 12:30 議運理事会 ★上記竹中大臣問責決議案の提出を受けて、次回の参議院本会議を  明日7月16日午前10時より開会することを決定した。  案件は 1 久保亘元議員、鈴木元議員に対する弔詞贈呈、 2 国務大臣竹中平蔵君問責決議 ● 趣旨説明 民主党・新緑風会 峰崎直樹議員 ● 討論   自民党 林芳正(反対)   民主党 円より子(賛成)   共産党 大門実紀史(反対)  3 投票の仕方は、動議提出によって記名投票で行なう。  (「記名投票」には50名以上の賛成する動議提出が必要) ■7月16日(水) 09:00 議運委員部と打合せ、国対委員長と打合せ 09:30 議運理事会 09:40 議運委員会 10:00 本会議 ★竹中大臣に対する問責決議。  問責のポイントは本文参照。  採決の結果、賛成100 反対137 で  残念ながら否決されました。 ■7月17日(木) 09:00 倫理選挙特別委員会 ★公職選挙法改正案について質疑採決。  主な内容は 1 身体に重度の障害がある選挙人について、郵便投票の機会を   与える。 2 郵便等による不在者投票をすることができる選挙人のうち   政令で定めている者について代理記載の制度を設ける。 12:30 議運理事会 18:30 エネルギー政策フォーラム 懇談会 ■7月18日(金) 09:30 連合推薦議員懇談会・政策勉強会 10:30 参議院庶務部長 来訪 10:50 議運委員部と打合せ 10:55 国際交流課より来日議員団レク 11:00 参議院管理部長 来訪 11:10(財)関信越音楽協会・松本様 来訪 11:30 議運理事会 11:40 議運委員会 12:00 本会議 ★政策評価に関する決議案の趣旨説明、採決。 ★司法制度改革、保険業、環境保全意欲増進環境教育推進、  公職選挙の採決。 ★保険業法案については民主党・新緑風会の大塚耕平議員が  反対討論。 ■7月18日(土) 10:00 全建総連栃木県建設労組定期大会 10:00 第18回宇都宮竜神づた小品盆栽愛好会展示会 13:00 天王祭 13:30 電機連合栃木地協政・労・使合同会議 18:00 故山田光明氏を偲ぶ会 18:00 上大曽自治会平成15年度夏祭り 19:00 大曽一丁目自治会平成15年度夏祭り ■7月20日(日) 10:00 鈴木みつぐ後援会事務所開き 10:00 共闘連主催 人権を考える写真パネル展 13:00 飯塚宏氏を偲ぶ会 13:45 ふるさとみこし祭 15:00 御幸サマーフェスタ 17:00 塚原たけしげ総合選対解散式 18:30 みどり幼稚園創立50周年記念特別講演